岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/08/10
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2018/07/15配信「【盛りだくさん雑談スペシャル】ホリエモンのロケット、ハリウッドでガンダム、吉本坂46の5次審査」の内容をご紹介します。
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2018/07/15の内容一覧
- 今日は雑談スペシャル
- 吉本坂46のオーディションでわかった、アイドルを目指すということ
- ホリエモンのロケット
- ハリウッド版ガンダムを妄想する
- インセル革命 「インセルとは何か?」
- 「クラウド型テロ組織の恐怖」を書いた本は出版すれば絶対売れる!
- 真面目に作った本より、レッテル張りする本が売れる
- 学級会 「ニコ生の時間、どうしよう?」
ハリウッド版ガンダムを妄想する
ハリウッドで、『ガンダム』の実写映画化が発表されました。制作は「レジェンダリーフィルム」という、『パシフィック・リム』とかを手掛けているところです。
このニュースについて、ネットでは、かつてのプレイステーション版アドベンチャーゲーム『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』の再来になるんじゃないかと騒がれております。
(パネルを見せる。実際のゲームの画面)
これはマニアの間で「ケツアゴシャア」と呼ばれているものなんですけど。外人の俳優さんが、ガンダムキャラのコスプレをするという、実写作品なんですけど、なんか、吹き替えだけは原作と同じ声優の池田秀一さんなんですよね(笑)。
まあ、過去に、こんな悪夢のようなゲームがあったんですよ。
このゲーム自体は、元々はバンダイの作った「ピピンアットマーク」用のゲームとして作られたそうなんですけど。
バンダイが、わざわざ「コンピューターを開発して売ろう!」とか、トチ狂ったようなことを考えて、そんなハードを出したことがあったんですよ。
……いや、本当言えば、僕はこのピピンについて、あんまり悪口を言えないんですけど。
実は、バンダイのピピンを作った事業部というのは、『オネアミスの翼』に金を出してくれた事業部とまったく同じだから、僕が何を言っても「左手が右手を笑う」みたいになっちゃうんですけども。
でも、正直、僕ら自身からしたら、「俺らの映画に4億しかくれなかったのに、何十億も掛けてあんなの作りやがった!」って思ってたんですよね(笑)。
まあ、実写版のガンダムとしては、バンダイがピピン用に作り、後にプレイステーション用ソフトになったゲームがありました。
で、これの再来になるんじゃないかということで、ネット業界では、ちょっとザワザワとしています。
ハリウッドが『ガンダム』を作るとなると、やっぱりみんな「どこまで「ガンダム」をやるのか?」っていうのが気になるみたいなんですよね。
「コロニーの独立戦争というものを本当に描けるのか?」と。僕も、この辺は疑問なんです。
というのも、ハリウッドのSF映画って、基本的に「人間対人間の戦争」を描けないんですよね。
ハリウッドメジャーの作品で、人間同士の戦い描いた映画って『エリジウム』くらいのものなんですよ。基本的には「宇宙人とかロボットが攻めてきて、人間が戦う」という形にしないと、正直、戦争というものは描けないところがあるんです。
僕の予想なんですけども、レジェンダリーが『ガンダム』を作るとなると、予算として100億以上を掛けることになるんですよ。そして、「100億以上かけてハリウッド映画を作る」ということは「世界中で公開しても大丈夫なものにしなければいけない」という意味なんです。
人間同士が戦う映画を描くとなると「敵役になった人種に対して、偏見があるんじゃないか?」とか言われることになるんです。今、ハリウッドは、そういうツッコミが怖くて怖くてしょうがないんですよね。
なので、僕は「このハリウッド版ガンダムは、下手したら『ブレードランナー』になるんじゃないか?」と思ってるんですよ。
例えば、「宇宙への移民が可能となった時代、人類は、宇宙コロニーに「レプリカント」を住ませた。しかし、レプリカントは人類に独立戦争を挑んで、コロニーを落としてきたのであった!」みたいな話にするんじゃないかって。
これ、いかにもハリウッドがやりそうなことなんですよ。まあ、それをやっちゃうと『新造人間キャシャーン』になっちゃうわけですけど(笑)。
ところが、こんな『新造人間キャシャーン』みたいにしたとしても、「宇宙にいるレプリカントが人類に対して戦いを挑んできた」という構成にするだけで、一番最初の『機動戦士ガンダム』にあった複雑な人間関係が、あっという間に整理できるということに、僕は気がついちゃったんですよね。
今から、俺、ちょっと、自分で勝手に妄想した「ハリウッド版ガンダムはこんな話になるんじゃないかな?」という話をしようと思うんですけども。
まず、レプリカントたちしかいない宇宙コロニーで、「レプリカントだって人間と同じだ!」というふうに人権獲得を求め、暗殺されたのがジオン・ダイクン。もちろん、彼を殺したのはザビ家なんですけども。
このダイクンには2人の子供がいました。お兄さんのシャアは、身分を隠してザビ家のモビルスーツのパイロットになりました。そして、妹のセイラは「人類連邦軍」のモビルスーツ「ガンダム」のパイロットになります。
こういうふうに、兄と妹の対立ということにしておけば、ハリウッドが大好きな「家族の話」に出来るんです。
「じゃあ、アムロはどうするんだ? そんな話にするならばアムロが要らなくなるじゃないか!」って思うでしょ? いやいや、ちょっと待って。制作を行うレジェンダリーフィルムは、今や「中国系の企業」になってるんですよ。
なので、「アムロ・レイは中国人」という設定にする。そんなアムロのお父さんは、ガンダムを作った張本人で、おまけに、宇宙戦艦ホワイトベースの艦長にしちゃえばいい。
こんなふうに考えれば、「ホワイトベースのキャプテンであり、ガンダムの開発者でもある父親が近くにいる息子の話」と、「父親が死んでしまって、その敵討ちをしようとして、別れ別れになった兄妹が戦わざるを得なくなる」という、2つの家族像を描ける。
これまた、ハリウッドがいかにも好きそうな話になってくるわけですよ。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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