岡田斗司夫プレミアムブロマガ　2018/08/14

おはよう！　岡田斗司夫です。

今回は、2014/11/30配信「岡田斗司夫が2014年に見た映画を全部振り返るぞSP」の内容をご紹介します。
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2014/11/30の内容一覧

質疑/ポジティブに考えるには？/選挙は税金の無駄遣い？/スキルを伸ばす方法

　では、時間一杯まで質問コーナー行ってみよう。

「自分の将来が不安です」
「自分は特に何もできず、周りとの差を考えると、このままでは就職できるのか？ と不安になります。自信がなくなって、ネガティブになってしまいます。どうすればもっと、ポジティブに考えて行動していけるでしょうか？」

　まわりとの差を考えると、ネガティブに。ポジティブに。
　いつも、こういう質問が来たら答えるのが、ネガティブ・ポジティブっていうのはまず一つは僕、戦略問題だと思うんだ。
　その人が戦略として、「ネガティブに考えたほうが自分が傷付かない」と思い込んでるうちはネガティブなのはやめられないんだ。
　ポジティブなのは戦略じゃないんだ。これはね、脳内麻薬物質なんだ。
　僕みたいにポジティブなやつは、年がら年中、酔っ払ってるから、ポジティブになる「だけ」なのであって、ネガティブな人は冷静で考えるから、傷付かないような対応をすると、それはネガティブになって当たり前なんだ。
　つまり、冷静で頭が良ければ人間はネガティブになって本来、当たり前なのに、世の中の人はみんな浮かれてて、頭の中に変な麻薬物質が出やすくなってて、ポジティブな人がいると。
　ネガティブが普通だと考えて、ポジティブはちょっと変だと思っといたほうがいいよ。
　「もう僕は、僕自身がポジティブな人間なので、どうしてもネガティブな人の気持ちがわかんない」って、ずっと言ってたんだけども、正確には「わかんない」じゃなくて、僕は脳内麻薬物質が出すぎてるから、まともな人間の気持ちを忘れてしまったと。
　その「まともな人間の気持ち」が、ネガティブだということで。
　ポジティブが便利に見えるかもわかりませんけども、ネガティブのほうが──マジメな話だよ？ 僕、本当の本気で言ってんだけども──人間として、当たり前で普通で、それぐらい防衛的に振舞ったほうが人に傷付けられなくて安全だと思うから、ネガティブで構わないと思います。
　ただし、「過剰なネガティブ」っていうのは、ネガティブさってたぶん、塩梅の問題なんだよね。
　塩梅っていうのは「梅」に「塩」と書いて「あんばい」って読むんだけども。
　すっぱさとか塩っていうのは、すべて加減なんだ。
　だから、「辛いからダメ」とか「塩入れちゃダメ」とかそういう問題じゃなくて、どれぐらい、「ひと摘み」「ふた摘み」のどれ位かがポイントなんだよ。
　だから、ネガティブなのも、ネガティブがダメなんじゃなくて、さっきも言ったようにネガティブっていうのは当たり前なんだ。その時のネガティブの分量調整が凄く難しい。
　軽くネガティブぐらいがたぶん、一番生き易い。
　ポジティブなだけの人間は、僕みたいに散々痛い目にあって懲りない人間だけが、もうポジティブで生きていけるんだけどもさ。
　なので、分量調整だけ気をつけたほうがいいよ。
　だから、一日に3個以上考えないとか、そういう分量で考えて見て下さい。

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