岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/02/25
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今日は、岡田斗司夫のイベント・メディア情報をお届けします。
【ニコ生】『岡田斗司夫ブロマガチャンネル』
- 今夜 20:00~21:30 岡田斗司夫ゼミ#219
今夜の岡田斗司夫ゼミは、ディスニーの長編アニメ『ノートルダムの鐘』を取り上げます。
原作は『ノートルダム・ド・パリ(邦題:ノートルダムのせむし男)』、作者は『レ・ミゼラブル』で有名なヴィクトル・ユーゴーです。
実はこの原作、岩波文庫から発売されてはいるのですが、タイトルの知名度に反して、あまり読まれていない作品です。
というのも、話があっちゃこっちゃいくし、主人公がなかなか出てこないし、登場人物の誰にも共感できないし、最後のオチもわけがわからない。
僕はがんばって読みましたが、全く楽しめませんでした。
ただ、タイトルは有名で、せむし男というキャラクター設定はインパクトがあるので、何度も映画化されています。
そのかわり、どの作品も原作通りには作られていません。
その中でも特に「原作通りやっていない」のが、このディズニーの『ノートルダムの鐘』です。
原作からは、タイトルしか持ってきてないのでは?と思うくらい、原作から遠い作品になっています。
ちなみに、劇団四季のミュージカルは、そのディスニーの『ノートルダムの鐘』をベースにしているので、更に歪んでいます。
原作をゆがめてると言いましたが、それは決して悪いことではなく、ゆがめざるをえないのです。
なぜか?そこを中心に語る予定です。
実は『ノートルダム・ド・パリ』のテーマは、中世錬金術へのあこがれです。「科学は間違っている、錬金術は正しい」というのが、作品を通して語られているので、今の私たちにはわからなくて当然とも言えます。
でも、そういう文脈で読むと、言いたいことが初めてわかる作品でもあります。
ルネッサンスのあと、フランスでは「理性が正しいか」という大裁判が起きます。
フランス革命自体は、理性と合理主義のかたまりだったはずですが、理性バンザイの世界観を批判するフランス人も多かったようです。
「イタリアごとき後進国から与えられた理性主義で、フランスの伝統を捨ててなるものか!」
原作者のヴィクトル・ユーゴーもその一人で、理性主義を醜くて劣っているものと考えていました。
理性主義の科学より、錬金術の方が優れている。
『ノートルダム・ド・パリ』は、そういう主張で貫かれている作品なのです。
ノートルダム寺院自体も、錬金術師たちへ向けた石の書物だと言われています。
その壁に掘られた絵は、どんなこと意味しているのか。
解説している本を見つけたので、併せて紹介しながら、錬金術をよしとする世界観、価値観にせまります。
また、当時、錬金術師として活躍した人たちが、実はフリー・メイソンの母体になっていたりします。誰も知らないフリー・メイソンのルーツについても語ります。
お楽しみに!
月一の、岡田斗司夫がなんでも答えるQ&Aコーナーもあります。
お便り募集中、まだ間に合います!
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