岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/02/03
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2015/11/08配信「サラリーマンに不向きな人は自営業?実家暮らしは悪いのか?社会派Q&Aスペシャル」の内容をご紹介します。
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2015/11/08の内容一覧
- 新刊の告知
- 本日のお題
- 『おそ松さん』第1話はやり過ぎ?
- 47都道府県「200円以内で美味しいもの」の本
- 自営業はみんなにペコペコしなければならない
- 一人前になるために一人暮らしをする人は頭がおかしい
- 子供の教育でした3つのこと
- 無職で地方のマンガ出版社、勝算は?
- 「犬や猫を食べること」とヒューマニズム
- マルチ商法の男性とつき合う覚悟
- オナ禁の効果について
- ジオンは建物が立派だけど貧乏?
- 落ち込む時には「時間制限を設定」してから落ち込む
- 「情報の筋が悪い」と精神の健康に悪い
- 日本の社会制度は奴隷制に近い?
- 「彼女いないよムリだよ」という人に彼女ができる本
- 「社会人と交際」と「るつぼ」メイキング
- 「問題」は「問題」と「悩み」に分かれている
- 次回告知
自営業はみんなにペコペコしなければならない
「独立しようと思うのですが……」という質問が来ました。
「自分は会社組織というものに入るのにどうも慣れず転職を繰り返していて、もう埒が明かないので自営業としての道を考えています。そこで試してみた職業適性診断では『好奇心旺盛、論理的な思考で独特の発想力を持つ人』『学者などが向いている』と出て、確かにそういうのは得意なのですが、『それで飯を食っていけるのか?』と不安になります。これから始めるためには情報不足なので、これから何をすればよいのでしょうか?」
これ、質問を読むと後半の中盤以降、「職業適性診断では」以降は関係ないわけですね。
この人なりに会社組織というものに入るのにどうも慣れず転職を繰り返してると。
で、埒が明かないので自営業としての道を考えていると。
じつはですね、この人の問題っていうか質問はここで終わりなんですよ。
で、そこから先の「適正診断を受けたんですが、こういう結果でした」っていうのがあったんですね。
ここらへんの部分は飛ばしていいのでですね。
「会社組織というものに入るのにどうも慣れず転職を繰り返してる」と。
で、あのねぇ、たぶん自営業というものをどう考えるのか? っていうのの発想だと思うんですけども。
サラリーマン、いわゆる会社勤めと自営業との差っていうのは何か? っていうと、誰からお金もらうかの差なんですよね。
ま、おおざっぱに図解しちゃうとですね。
これがサラリーマンなんですよ。
偉い人からお金もらって。
反射しちゃう?
ちょっとしんどいかな。
こうかな。はい。
偉い人からお金を貰って、で、飯や家賃とかお金を払うと。
これがサラリーマンです。
で、この場合の特徴は「偉い人」っていうのは特定の人なんですね。特定の組織といってもいいですけど。
いつも同じ人からお金を貰って、それで飯屋や家賃や色んなものに金を払うっていうのが、このサラリーマンというものです。
それに対して、自営業というのは何か? というと、ものすごくおおざっぱに書きましたよ。
これが自営業ですね。
客からお金を貰って、飯屋にお金を払うんですね。
ま、本当にここの部分が変わるだけなんです。
で、これは客ですから、客にはいつも気を使わなきゃいけない。
つまり、「自営業になったら、上司とか社長にペコペコせずに済む」って考える人がいるんですけど、大間違いでしてね。
サラリーマン時代は特定の人にペコペコしてれば、よかったんですね。
ところが、自営業になっちゃうと、まわりの人全員にペコペコしなきゃいけないのでですね(笑)。
どちらかっていうと、「会社組織というものに入るのにどうも慣れず」って言う人はですね、自営業にあまり向いてないと思うんですね(笑)。
っていうのは、会社組織の場合は、組織の流れを読んで、その組織の中で自分の生き方を考えればいいんですけど、自営業の場合は売り上げもしょっちゅう変わるので、周りの人の流れとか潮目とかを読んでやる事をわりと変えないといけないので。
ま、「理不尽が多いよ」っていうふうに今、コメントで流れました。
サラリーマンにはサラリーマンの理不尽があるんですけど、その理不尽はほぼ理由がある理不尽なんですね。
「なんでアイツがあんなに威張ってんだよ!」とか「社長というだけで、あんなこと言いやがって!」とか「なんであんなヤツが部長になれたんだ!」っていうのは、理不尽は理不尽なんですけども、論理的な理不尽なんですよ。
ところが自営業やってると、何かひどいクレームを付ける客が来たりして、どうにも論理的でない理不尽がやってくるのでですね。
その分、しんどいのはしんどいんですね。
ただまぁ、大きな差は固定してない客・色んな人からお金を貰わなきゃいけないので、その分、頭を下げなきゃいけないと。
なので、今度はもうちょっと、こっちに向けようか。
どっちかっていうと、自営業をやれるかどうかっていうのは、その人の考え方よりは、僕は環境によってくると思うんですよね。
これはべつにさっきと同じなんですけども、結局、飯屋とか家賃とかの固定費、自分の維持費といったらいいのかな、維持費をどれだけ下げれるのかが、自営業をやれるかどうかのポイントだと思うんですよ。
誰からお金を貰うにしろ、つまり自営業にしろ、サラリーマンにしろ、誰かからお金を貰って、それをどっかに支払って生きていくわけですから、このアウトプット、支払い金額が少なければ少ないほど、サラリーマンをやめて自営業をするチャンスが増えると思います。
なので、家賃が少ない所に住んでいるか、もしくは親と一緒に暮らしていてご飯も親が出してくれるというような状態であれば、僕は「あっ、それは自営業をやるチャンスだね」って言います。
でも、それが今、現に一人暮らししていて、で、家賃がそこそこ高い。
ま、東京とか大阪みたいな所に住んでるんだったら、「あぁ、それはもし今ちゃんとした就職先があるんだったら、やめないほうがいいんじゃないのかな?」というふうに、僕は助言すべきですけどね。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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