岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/01/19

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/12/24配信「「知的になるためのエクササイズ」としてのアニメを語ります!」の内容をご紹介します。
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2017/12/24の内容一覧

10億円あったらなにをする?

 『マツコ&有吉のかりそめ天国』という番組の、1週間くらい前の放送回で、「10億円あったら何をしますか?」という街頭インタビューの企画をやっていたんですよ。
 それに答えたある男性が「10億円あったら映画監督になりたいです!」って話してたんですね。「10億円あったら、ガッキーを雇って、星野源を雇って、共演させて、こんな三角関係のドラマを作りたい」っていうふうに熱く熱く語ってたんですけども。
 これも、「大学に行って哲学を学びたい」と聞いた時と同じように、「なんじゃそりゃ!?」っていうふうに思ってしまいまして。あの、さっきの哲学の話の続きっぽくなっちゃうんですけど。

 みんな「自動車教習所に行ったら免許がもらえる」っていうふうに思いがちなんですけど、あれは違うんですよ。正しくは「自動車教習所に行って「試験に受かれば」免許がもらえる」んですね。
 同じような勘違いとして、「料理学校に行ったらコックになれる」というのがあります。これも違いますね。「料理学校に行って「腕を磨いてレストランに雇われたら」コックになれる」んですよね。
 ところが、世の中には「声優学校に行ったら声優になれる」と思っている人は一杯いるし、「代々木アニメ―ション学院に行ったらアニメーターになれる」と思っている人も一杯いるんですよ。
 で、声優学校も代々木アニメも、そういった「みんなの誤解」みたいなものを種にして食っているところが、正直あるわけですね。

 さっきも話したように、この間、京都造形芸術大学に行って講義をしてきたんですけど。
 その学校にも、いろんな科がいっぱいあるんですよ。「都市デザイン科」みたいなところから「俳優科」みたいなところまで。
 だけど、俳優科に行ったからといって俳優になれるかというと、やっぱり違うわけですよね。「俳優の勉強ができるだけ」ですから。大学というのは、そこまでの保証はしてくれないんです。
 そこで、この『かりそめ天国』の話を例に上げて、「10億円あったら映画監督になりたいと言う人がいたけど、これは無理だよ。なぜかと言ったら、映画を撮りたいと思うんだったら、今はもうスマホがあるんだから、すぐに撮れる。にも関わらず、10億円あったら撮れると思ってる時点で意味がねえよ」っていう話をしたんですね。

 そしたら、受講していた学生からのリアクションシートの中に、1枚、女の子からの怒りのメッセージが入っていたんです。
 「あんたは何もわかってない。映画を撮るのにどんなに金が掛かるのか。金があればこんなシーンも撮れる~」みたいなことが書いてあったんです。
 僕はそれを見て「はー」って思っちゃったんですね。

 金で雇えるような人材っていうのは、俳優としてもスタッフとしても、所詮は2流だけなんですよね。
 「10億円あったら立派な映画が撮れる」と思ってる人に対して、僕は、「じゃあ、あんたは某宗教法人の映画を見たことがあるのか!?」と言いたくなるんですよ。某宗教法人というのは、めちゃくちゃ金を掛けて映画を作ってますよね。だけど、とても素晴らしい映画とは言い難い。
 なぜなら、映画に出る俳優や技術スタッフなんて、金が目当てと言っちゃなんですけども、そういう人しかいないからなんですよ。なぜかというと、「某宗教法人が作ろうとしている映画なんて、所詮はプロパガンダでしょ?」って、みんな思っているからなんですね。
 同じように、10億円という金に寄ってくるヤツっていうのは、10億円が目当ての人間だけなんですよ。
 ガッキーの事務所に、10億円を丸々ギャラとして渡せば、そりゃ、ガッキーのPVみたいな映画は撮らせてくれるかもわかんないけども。出来ることはすごく制限される。
 「そんなことは某宗教法人の作った映画を見ればわかるだろ?」と思うんだけど、やっぱり、みんな、その映画を見てないから、金に任せた結果、どんな悲惨なことになるのかってことが、まったくわかってないんですよね(笑)。

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