岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/12/18

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/12/08配信「『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の放送に合わせ、生実況!!」の内容をご紹介します。
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2017/12/08の内容一覧

ジェダイにとっての良い最期とは

 ヨーダが死ぬと、死体はフッと消えていく。これは「ジェダイが成仏した」という証拠ですね。
 最初の『スター・ウォーズ』でも、オビ=ワン・ケノービは、納得して、悔いなく死んだので、ダース・ベイダーに切られた時に、スッと消えたわけですね。今のヨーダも、悔いなく自分の使命を全うしたので、「次のステージに移った」みたいな形で、消えてしまい、死体が残らない。
 ジェダイにとっての良い最期っていうのは、消えることなんでしょうね。これは「死ぬ」んじゃなくて、「別の次元に幽霊体のようになって行く」ということなんでしょう。
 つまり、「かつてはジェダイの騎士だったダース・ベイダーが、そういうふうになれるかどうか?」っていうのが、やっぱり後半の見どころになってるわけですね。

 その意味では、エピソード1~3に出てきた、他のジェダイ達の死に様はあまり良いものではなかった。
 例えば、サミュエル・ジャクソン演じるメイス・ウインドゥとか、いっぱいいましたよね。そういったジェダイ達が死んだ時には、やっぱり、こういう死に方にはなっていなかった。
 『スター・ウォーズ』シリーズについて、すべてのエピソードを関連性のある一繋がりの物語として見ている人って、いるようでいないんですけども。「あそこで散ったジェダイの多くは、そんな死に方ができなかった」ということを、エピソード3の『シスの復讐』あたりでは、きっちり描いてるは描いてるんですね。
 それに対して、実はこのエピソード4~6の『新たなる希望』や『ジェダイの帰還』では、「いい死に方をしたから肉体が消え去る」というのを、きちんと見せています。

 この、ヨーダの死の辺りから、 『ジェダイの帰還』の第1幕が終わって、「この映画は基本的に悲しく切ない映画なんだ」というのがわかってくるようになる。ここを押さえておくと、「結局、ダース・ベイダーと銀河皇帝を倒したからといって、ルーク・スカイウォーカー少年には何も残らない」というのがわかると思います。
 それは、この時点から、もう描かれているんですよ。普通のヒーロー映画みたいに「帰るべきところがある」とか、「待ってくれている仲間がいる」みたいな逃げ場所が、一切、与えられていないんですね。
 「ここから先も、楽しそうな現世的な生き甲斐があるよね!」とか、「第2の人生、楽しいよね!」っていう部分は、もうハン・ソロとレイア姫が、全部持ってちゃってるんですよね(笑)。だからといって、「永遠の命を与えられて、ひたすら人間社会の傍観者のように生きていく」という生き方も、R2-D2とかC-3POみたいなドロイド達が持っていっちゃってる。
 なので、ルーク・スカイウォーカーにはこのお話の中で、感情の持って行き場がないということが、今のシーンで明らかになっている。このヨーダの死というのは、 ルーク・スカイウォーカーの未来でもあるんですね。
 ルーク・スカイウォーカーも、たぶん、納得して死んだら、その瞬間に消えてしまうという、ああいう未来が待っているんですよね。

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