岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/12/16
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2015/12/27配信「毎週語れるスルメアニメ『おそ松さん』とキンコメ高橋逮捕」の内容をご紹介します。
岡田斗司夫アーカイブチャンネルの会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。
サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。
(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ」、「岡田斗司夫 独演・講義チャンネル」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
2015/12/27の内容一覧
- 本日のお題
- パンツを被る面白さ
- アンケート「制服や下着を盗まれたことがある?」
- アンケート「男子限定リコーダー」
- 芸人さんと犯罪と「ストレスフルな社会」
- 「許せない」では対立が深まるだけ
- 人権が守られていない芸能人
- 『007 スペクター』と寓話化していく映画
- 今年の映画ベスト5
- 「アニメで笑わせる実験」がたくさんある『おそ松さん』
- 報道ステーションから「ハズレを引きたくない」時代へ
- 主体を消して「一軍グループのなかにいたい」という感覚
- 質問:幻想性が剥がれた壇蜜
- 質問:人間の価値は何で決まる?
- 質問:次の戦争について
- 質問:「イヤなら見るな」というクリエイターについて
- 質問:「保存すること」と「データを公平に分配すること」
- 質問:Amazonお坊さん便
- 次回告知
主体を消して「一軍グループのなかにいたい」という感覚
たとえば、食べログってあるじゃん。
食べログっていうのは、僕らの生活であるのが当たり前で、あれば便利なものになっていくと、いろんな食べ物屋があるし、レストランがあるんだけども、食べログの点数を見たりレビューを読んで、自分で行く行かないというのを決めていると、それがどんどん当たり前になっていると。
昔はそういうのに関して反感もあったし、昔は食べログにあえて載せないという方向もあったんだけども、食べログが当たり前の世界に僕らは生きていると、同時に映画とかエンターテイメントも今、同じような世界にいるよね。
たとえば、「『ガルパン』みましたか?」って僕がきかれたり、「見たら語ってください」って言われたり、『スター・ウォーズ』に関して語ったり、語ってくださいって言われるのは、なにかっていうと、もちろん、それぞれの人が見て自分の意見との差っていうのを知りたいというのもあると思うんだけども、それ以上にたぶん強いのが、事前の味見役なんだよね。
つまり、食べログと同じなんだよ。
それと同じように、映画を見た人が、あらかじめそれに関して、しゃべっていって、その意見というのを、ある程度読んでおいて、合計点が、4.0とか4.1とか、4.2の映画だけに行きたいっていう人が、すごい増えてるってことなんだよね。
食べログは、食べログがある世界っていうのは、どういうふうなことかっていうと、みんな3.5以上の店にばかり行きたがる世界でもあるし、映画サイトっていうの、こんなに乱立してて、で、それぞれの映画評論家の言っていることを信頼して聞こうという人もいるんだけども、それ以上多いのはハズレを引きたくないと、今コメントに出てきたんですけども、ホントにその通りで、総合点として高いものに行きたいと。
(中略)
すべてのことに関して僕、こういうの最近の傾向で「主体を消す」って言ってるんだけど、つまり自分という本来言えば、個性があって偏りがある人間なんだよ。
食べログと関係なく、俺、脂っこいものが好きだとか、俺、牛肉だったらなんでもいいんだっていう、本来言えばそれぞれの人間は偏りがあるはずなんだけども、その偏りを消す、自分の主体を消しておいしいと言われるといわれる店に行こうとする行動だよね。
映画も本来言えば、もっとみんな面白いものはバラバラのはずなんだけども、そういうバラバラっていうのは置いといて、主体っていうのを消そうとする。ニュースでもたぶん、どんな感想を持つのかっていうのがバラバラなんだけども、他人と違う感想を持つのがわりと怖いんだよね。
なので、主体を消して、だからといって、皆と完全に同じやつではないんだよ。一軍に入りたいんだよね、みんな。僕、イジメ世代じゃないからよくわかんないだけども、社会、学校卒業した後でも、この社会の中の一軍グループの中にいたいので食べログ高評価の店とか映画高ポイントの映画とか、ニュースに関してもあんまり外した感想は言いたくない、外した感覚は持ちたくないみたいなものが強いと思う。
それね、ちょっと実感したのは、何回か前に来てもらったソロ男というのの本あったじゃん。ソロ男の話したときに、いやー不思議なんですよ、最近のオタクっぽい男の子って、てっきり背がちっちゃくて童顔みたいなのが好きなのかと思ってたら、話聴いてみると、そういうオタクっぽい子でも、みんなちょっと、すらっとしたモデル体型みたいなのが好きなんですよ。
いっちゃえば、マギーみたいな子なんだろうね。そういうふうな子を好きなんですよって言って、僕ははーそうなのかって、オタクも変わってきたなって思ったんだけども。
そうじゃなくて、主体を隠してるんだよね。隠すというのはたぶん、周りに隠そうというだけでなくて、自分自身にも隠してるっていうのかな。
つまり、偏りのある自分っていうのをできるだけ抑えて、周りに合わせて一軍的な趣味を持って、一軍的な感性を持ってるほうが楽、あの先頭集団という意味の一軍かな、ニュース見るときでもそうだし、映画見るときでもそうだし、ハロウィンみたいなものを楽しむのもそうじゃん。
あれ、何かっていうと、リア充じゃないんだよ。
一軍集団、先頭集団というのがこの世にいる気がするんだよな。
その中になんとなく自分も入っている感じになりたいからこそ、自分の個性というもの、そのものが邪魔っけだから、それを主体を消そうとしようとしてるっていうのが、僕、思ってきて、それはそのニュースステーションのような噛み応えのあるメディアっていうのが邪魔になってくるんだよ。
その中に何となく自分も入っている感じになりたいからこそ、「自分の個性」っていうものそのものが邪魔っけだから。その主体を消そうとしようとしてる。
っていうのが、僕、思ってきて。
それはニュースステーションのような「噛み応えのあるメディア」っていうのが邪魔になってくるんだ。
それよりはまとめサイトみたいなもので、「このニュースはこういうふうに解釈すればいいんだ」「こういうふうな扱いをすればいいんだ」たとえばその、キングオブコメディの高橋だったら、それが早いことなんなのかっていうみんなの意見。
「みんな」っていうのは、全員の事じゃないんだよ。
「一軍」の意見っていうのを聞きたいんだよ。
僕はこういうのを「イワシ化」って呼んでるんだけどさ(笑)
僕、そういう一軍にあんまり入りたくないのは、「それはイワシであって、イワシの中心には何もねぇよ」って思ってるんだけども(笑)。
長らくスクールカーストの中にいたみなさんは、なかなかそうは考えられないわけだよな。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
アーカイブサイトへのアクセス方法
限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
-
岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【イベント・メディア情報】今夜は20:45~ 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の放送に合わせ、生実況!!」
-
一覧へ
-
岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『ど根性ガエルの娘』は、家族の物語ではない!」