岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/12/21
おはよう! 岡田斗司夫です。
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今日は岡田斗司夫のゼミ室通信をお届けします。
DMMオンラインサロンの岡田斗司夫ゼミ室では月に1回オフ会があり、ここで質問や相談を受け付けています。
今回は東京で行われた公式オフ会より「ニコ生の今後」についての質問に答えました。
【質問】ニコ生はこれからどうなる?
ニコニコ生放送の新サービス、「niconico(く)」(読みは「クレッシェンド」)について、そしてニコ生自体の今後についてどう思いますか?
【回答】苦しい撤退戦を強いられることになるでしょう
僕のやっている放送も、映像が切れたり音が途切れたり、という不具合があるわけです。
これはよろしくない。こんなところで続けられるつもりですか?という意見なのだけど、かといってニコニコに代わるものがあるのかと考えるとないんですよ。
YouTubeにしても何にしても、ある日突然思いついて生放送して、会員集めて、その会員から月々お金を取るなんていうめちゃくちゃなビジネスモデルってよその国で聞いたことないんです。
よその国はYouTube型の
「まず公開して」
「再生数に応じて配当があります」
みたいな考え方なんです。
YouTubeなんかは配信。
ニコニコ生放送は定期購読の雑誌というのが一番近いと思うんです。
映像媒体を使ってるけど、実は定期購読の雑誌。
単品の映像も漫画の1話買いみたいな発想で、ドワンゴかカドカワと合体したのは当たり前。
古典的な出版社モデルを使ってるのがニコニコの特徴だと思います。
俺も物書きで出版がベースの人間だから、このニコニコの発想がすごく合う。
これが全部YouTubeになっちゃうと、俺もサイゼリアに行って全品注文して、食いきれねえや!という映像をしなきゃいけなくなってしまう(笑)。
YouTubeやってるとああいう発想になっちゃうんですよ。
ニコ生だから「今夜は空手バカ一代!」とかやれる。
そんなバカなことができるのは、そういうことをやっても会員が減らないから。
なので居心地がいい。
ニコニコのユーザーが年々年齢が上がっていることを欠点のように言われてますね。
でも年齢が下がるほど人口が少なくて金回りが悪くなって、コンテンツに金を払うことに抵抗がある世代ばかりになるんです。
「若い人に受けないビジネスはだめだ」
というのは、経済発展している時独特の考え方だと思う。
これからはおじいさんおばあさんに受けないとだめだ、という発想の方がいいと思う。
だからドワンゴの新サービスの努力方向は見当違いだと思うけど、我々はこの苦しい撤退戦をまだまだ戦わねばならないのです(笑)。
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