岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/10/25
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2017/10/08配信「『ブレイキング・バッド』聖地巡礼と、お便りスペシャル」の内容をご紹介します。
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2017/10/08の内容一覧
- 前説
- 『おそ松さん』良かったよ
- CGの進歩に驚嘆!『宝石の国』
- 素材感の表現が素晴らしい『シルバニアファミリー』のアニメ
- 麻薬的に面白いデスゲーム物『約束のネバーランド』
- 岡田斗司夫のアルバカーキ旅行記「ジョンソン宇宙センター」
- アポロ13号の炭酸ガスフィルター
- ミッションコントロールのトレンチ
- 捨てられないTシャツ「国立原子力博物館」
- Q「ロボットの幽霊っていると思いますか?」
- Q「できちゃった結婚に嫌悪を感じます」
- Q「スマホゲーム開発で行き詰まってます」
- 『ブレイキング・バッド』聖地巡礼行ってきました
- 一番感動したのは本当の「荒野」
- ニューメキシコでNo. 1のコミックショップ
- ホワイトサンズ実験場
- Q「好きな人があと1ヶ月でいなくなる」
- Q「結婚のメリット・デメリット」
- Q「恋愛競争力を高めるためには」
Q「結婚のメリット・デメリット」
「今の世の中、結婚におけるメリットとデメリットはなんでしょうか?
また、反対に、離婚によって得られるメリットとデメリットはなんでしょうか?
現在、彼氏彼女が欲しい人は、最終的な目的はやはり結婚なんでしょうか?
岡田さんは、今一度、結婚したいと思いますか?」
結婚のメリットとデメリットって、俺、例え話で考えるんだけども。なんかね「賃貸と持家」に似てるんだよ。
僕は賃貸派で、持ち家っていうのはあんまり好きじゃない。なぜかというと、一瞬だけ得をしたように見えるんだけども、仕事が変わると引っ越しすることだってあるじゃん。サラリーマンだったら辞令を受けて飛ばされることもあるし、そうじゃなくても、別の土地に勤務することもある。
他にも、人生で自分の生き方を変えたい時って、収入を変えることがよくあるよね。「それまで月給30万だったところから、もう月給10万でいいから、この仕事をしたい!」という時に、家賃が15万の所に住んでたら、それが出来ないわけだよね。
なので、「自分の生活費の中で、わりと最大クラスの負担であるところの家賃というのを、いつでも拡大したり縮小できたりできるようにしておく」というのが、本当に、僕にとっては、20代の頃からの人生訓なんだよ。
だから、人生で一番景気が良かったパソコンゲームで当ててた時なんかは、家賃45万くらいの家に住んでいたんだけども。家賃45万円で、さらに近くに家賃10万とか15万とかのアパートを借りて、それを書斎にしてて、家賃60万くらいの生活をしてたんだよ。
でも、それがパソコンゲームとかの景気がカーッと悪くなってきたら、サッと家賃27万にして。それよりもさらに悪くなってきたら、家賃16万にしてっていうふうに、どんどん生活レベルを落とすことができた。
コレクションは売ったり捨てたりしたよ。所詮ね、金で買ったものは、あとで集められるから。
俺、今、持ってる物なんかにも、実はそんなに拘ってないんだよね。縮小しようと思ったら、いつでも縮小できる。一番大事なのは、それぞれの物に対して、僕が持っているドラマというか、お話みたいなものなんだよ。
(中略)
なので、それよりも、家を持っちゃって、「ローンがあるから気軽に手放せない」とか、「生活レベルを下げられない」という方が、僕は嫌なんだよ。
結婚のメリット・デメリットを考える時っていうのも、もう、これと同じで。結婚したら、とりあえず楽になるんだけども、自由度は失われる。
じゃあ、自由度が失われるからいけないことなのかっていうのが、ここから先の話になって来るんだけど。
必ずしもそうではないんだ。僕を含めて、男性にとっての結婚というのは、究極的に何かっていうと、「面倒をみたいかどうか」なんだよ。
(中略)
ここがポイントな? 面倒をみたいんだよ。面倒をみたいから付き合ってるんであって、さっき言った『26世紀青年』みたいな話で、そこに損得勘定とか、クレバーな理性的な判断を入れると、どんどん結婚にしても子供を持つにしても、遠くなってくると思う。
やっぱり、俺が『ブレイキング・バッド』にこんなにハマった理由もそうなんだけど、ブレイキング・バッドでは、主人公のウォルターが「例え家族に憎まれたとしても、家族の面倒は最後までみる!」って言うんだよ。ブレイキング・バッドの中のテーマは、「悪とは何か?」なんだけど。それと同時に「愛とは何か?」というテーマもあってさ。その答えというのが、ものすごくシンプルに「面倒をみること」、具体的に言うと「金を出すこと」だったんだよね。それを見て、「ああやっぱりこの定義なんだ」って思ったんだ。
なので、自分の面倒しかみたくない人は、正直、結婚とかには向いてないと思うよ。
このニコ生とは別のところで、「育児に関してメリットってあるでしょうか?」っていう相談を受けてるんだけど、それもやっぱり同じであって。結婚も育児にしてもそうなんだけど、メリット・デメリットで考えてると無限にシンドくなるんだ。
もちろん、男と女の理屈は違うんだけど、男の理屈としては、俺はもう「面倒をみたい」というのがいいと思う。面倒をみたい相手がみつかるかどうか。
面倒をみたい相手っていうのは何かっていうと、「魅力的な相手」じゃあないんだよね。魅力的な相手は、付き合いたい相手であって。面倒をみたい相手っていうのは、どこか頼りないヤツでないと、「面倒をみたい」という気持ちが発生しないわけじゃん。
つまり、本質的に、男はダメ女と結婚するのが正しい事であって。ダメじゃない女は1人で生きていけばいいわけだからさ(笑)。だから、みんな「いい女」を探しているから、結婚というゴールに行きつかないんだと思うよ。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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