岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/07/17

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2016/08/28配信「宮崎駿ジブリ映画総評価~『風の谷のナウシカ』から『もののけ姫』まで」の内容をご紹介します。
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2016/08/28の内容一覧

みんな中学を出たら働けばいい

 労働力が2020年ぐらいにすごい足りなくなるっていう話で、気になったんですけども。
 つまり労働力がこれからどんどん足りなくなる。政府はそれに対して少子化対策っていうので、子供をもっと産みましょう、労働力を増やしましょうって言うけど、間に合うはずがない。
 だって、労働力が決定的に足りなくなっちゃうのって、もう今から、今現に足りないし、数年後ぐらいにはもっと危機的状況にあるんですよね。
 なので、どういうふうにするのかっていうと、僕の知り合いの田端さんっていう人が書いてるのは、だからもう、解答は移民しかないじゃないか。もうさっさと移民を受け入れて、移民の人に日本の中で働いてもらって、っていうふうなことしかないって書いてるんですけど。
 僕はFacebookで、それはちょっと別の方法あるんじゃないかなというふうに書いて。まあ、これ限定のほうだから話せるんですけども。

 もうね、義務教育、中学までなんだから、教育を中学までで打ち切っちゃって、高校に入るんじゃなくてみんな働きゃいいんじゃないかなと思うんですよね。
 つまり、日本中の高校生、大学生ぐらいが働いたら、労働問題って移民とかを頼らずに、かなり解決すると思うんですね。それは教育の機会を奪うとか、日本がいよいよ二流国、三流国に下がるっていうふうに言うこともできるんですけども。
 僕、そうじゃなくて、高等教育っていうのは、どの段階から受けれるようにしたほうがいいと。
 つまり、今大学がやろうとしている40、50、60の人が大学にもう1回入れるような仕組みっていうのをやることと同時に進めれば、そんなに問題ないんじゃないかなと思うんですよ。
 っていうのは正直言って、高校大学っていうのが、そっから先ちゃんと働ける人を作る仕組みになってるとは思わないんですよね。
 中学もまあ、怪しいかも分かんないですけども、高校生大学生って、やっぱり大人になったら損だとか、早く働くっていうのは何か損してるというふうに考えちゃうんですけど。
 なんでそんなふうな考えになっちゃうのかって言うと、まあ僕等の社会、働く社会自体が魅力的でないっていうのが一番の原因かも分かんないんですけども。
 それより何より、働き始めることに関する、伸ばせる期間があんなに長すぎる。つまり、高校3年間、大学四年間で伸ばせることが、まあ問題だと思います。

 で、と同時に、僕は一部の私立の学校である、掃除を用務員さんがするっていうの嫌いなんですよ。学校の掃除って言うのは、あれ学生がする、子供がするっていうのは、日本の学校が持ってるすごい良いバランス感覚だと思うんですよね。
 アメリカとかの学校だったら、学校の掃除は用務員さんがしちゃって、学生っていうのはそこに通勤するだけ、通学するだけなんですけども。
 日本の学校がやってる生徒自体が自分で掃除するっていうのはあれすごい良い仕組みになってると思うんですよ。
 ところが、労働力が足りないからと言って、外国から移民を入れて、と同時に、いや、子供たちには教育を与えようよと言って、じつは教育されたくなくて、働くのがちょっとしんどいなとか怖いなとか面倒臭いなと思ってる人を余計に7年間学校にいさせる。
 つまり、そのぶんの学校を掃除する労働力は外国から入れて、で、子供たちをそのぶん遊ばせるというようなものは、すごい僕バランス悪いっていうか、なんか自分の腑に落ちない感じがするので、だったらもういっそ昭和30年代、『ALWAYS』の時代に当たり前であった、中学卒業して高校に行くというんではなくて、そこで就職するのが当たり前、その代わり高等学校とか大学の学費を劇的に下げてあげて、行きたい人は大学に行けるんだけども、それは働きながら行くんでいいんじゃないのっていう、夜学的なものを復活させたほうが、今から少子化対策でどうにかして国民を増やそうという考え、じゃあ、移民しかないという考え方よりは、もちろん僕が言っているのは極論なんですけども、自分が言ってる極論のほうが、自分の中ではすごいしっくりくるなあというふうに思っています。
 というふうなのを考えたよなあっていうことと。

 あとはねえ、同時にホリエモンが今炎上してる、大学に行くのはお金と時間の無駄っていうやつですよね。
 これも一部の人が、今の大学っていうのは大学の教師、教授たちの失業者対策にしかなってないっていう話もあるんですけど。
 そこまで言うのは極端ですけど、僕、今の話と絡めて、知り合いでこのあいだニコ生のゲストにも呼んだ、高橋さんっていうスタジオハードの代表の人がいて。
 その人が「ホリエモンは貧しいことを言ってる。そうじゃなくて、大学っていうのは出会いの場でもあるんだ。出会いの場でもあって、そこで得た仲間が」っていうような話をして。それはそれですごい納得力があるんですね。
 ホリエモンが言ってる、大学なんか行くのは時間の無駄だ。
 これも納得力があるし、高橋さんが言う、いや、大学っていうのはそういう場ではなくて、仲間を作る場なんだっていうのも納得力がある。でも、現に僕が見てる大学生っていうのははっきりと分かれてて、大学に行かなくても仲間を作れるやつと、大学に行っても仲間を作れないやつっていうふうに分かれてしまってるんですね。
 なので、高橋さんが言う、大学っていうのは仲間を作る場だっていうのは建前にすぎなくなってしまう。ホリエモンが言う、大学に行くのは金と時間の無駄だっていうのは、本音にすぎる。両者とも、建前にすぎる、本音にすぎるというやつで、中間解もっとないのかって思うんですけど。
 この中間解が本当はあるはずだっていうのが、ホリエモンの意見を聞いた時に僕らの中でざわつく部分と、高橋さんの意見を聞いて確かにそうだよな、と思いながらも「でも」っていう、どっかで引っ掛かっちゃう部分っていうのはその、現に大学に行っても、勉強もしてないし友達も作れなくて、ぼっちな毎日を送っているやつが、何割という割合でいるっていう現状なんじゃないでしょうか。

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