岡田斗司夫プレミアムブロマガ「スキルやメソッドを学んでも恋愛はできない！」

岡田斗司夫プレミアムブロマガ　2017/07/14

おはよう！　岡田斗司夫です。

今回は、2017/06/18配信「歴代アニメベスト10＆ゲスト：佐藤ダイン『僕に彼女が出来るまで』」の内容をご紹介します。
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2017/06/18の内容一覧

• 本日のお品書き
• 『夜明け告げるルーのうた』
• 今、日本アニメベスト10を選ぶ理由
• アニメを芸術として語ることの問題
• 10位『宇宙戦艦ヤマト』
• 9位『ガンバの冒険』
• 8位『母をたずねて三千里』
• 7位『機動戦士ガンダム』
• 佐藤ダインと語る『僕に彼女ができるまで』
• 漫画と現実
• 有限一般ゼロ和ゲーム
• 6位『DAICON Ⅳ オープニングアニメ』
• 5位『ビューティフル・ドリーマー』
• 4位『天空の城ラピュタ』
• 3位『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ！オトナ帝国の逆襲』
• 2位『魔法少女まどか☆マギカ』
• 2位『花の詩女　ゴティックメード』
• 1位『ピンポン』
• 1位『おそ松さん』
• ランク外『正解するカド』
• ランク外『この世界の片隅に』

有限一般ゼロ和ゲーム

• 【全文を読む】

　これは持論みたいなものなんだけども、恋愛ってスキルとかメソッドを学ぶと損をしちゃうというか、わからなくなっちゃうものだと思うんだよね。
　例えば、「金持ちになる方法」っていうのがあるじゃん。金持ちになるというのは、究極的には「周囲の人間から金を奪って自分だけ豊かになる」ということ。つまり、この間の放送で話した「勝者がいたらそこには必ず敗者がある」っていうような「零和ゲーム」なんだ。
　でも、彼女を作るとか恋愛をするっていうのは、必ずしも「周囲から奪う」という形ではないんだよね。奪い合いになっている時点で、それはもう参加してはいけない、あんまり向いていない戦場なんだ。
　「彼女を作る」っていうのはどちらかというと、「健康になる」とか、「痩せる」とかに近い、奪い合いではない、「非ゼロ和ゲーム」だと思うんだよね。
　前回も話したんだけど、ゲーム理論の中に「有限一般ゼロ和ゲーム」という概念があるんだよね。つまり、「プレイヤーが複数存在し、ゲームが有限である」という意味なんだけど。二人のゲームかつゼロ和ゲームと言うのは、両プレイヤーの利害が相反するゲームの総称であるということなんだけども。
　「彼女を作る」というのは、やりようによっては両者のメリットにもなるし、社会のメリットにもなるので、どちらかというと「非ゼロ和ゲーム」だと思う。なので、あんまりスキルとかメソッドには向いていない方法だと思うんだ。

　つまり、「どちらも健康になる」という目的のゲームと同じ。どちらも生まれによってハンディキャップもあると思うんだ。世の中に「頑張って健康になる」って考える人はいないじゃん。それと同じで、「頑張って彼女を作る」という発想よりは、「不健康なことを避けていれば勝手に健康になっていく」みたいに考えればいいんじゃないかな？
　佐藤さんの話を聞いていると、なんか「自分自身で彼女ができないように追い込んでいる」という部分が、かなりあるように僕には見えたので、そこを外す事を考える。
　健康っていうのは、「健康なことをする」となれるものではなくて、「不健康なことをしなければ、健康に結果的に1年がかりくらいでなる」ものなんだ。
　「合コンに行ったり、街コンに行ったりして、彼女を作る」というアプローチは、もう1年がかりで散々したんだから、次はそれ以外のアプローチで「彼女がいるという状態に勝手になっちゃう」という方向に自分を持って行く方が、非零和ゲームの場合は向いているのではないのかな？

（続きはアーカイブサイトでご覧ください）

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