岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/06/12
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2016/10/09配信「決着!ネットは読書の代わりにならない問題~秋の夜長はやっぱり紙でしょ!」の内容をご紹介します。
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2016/10/09の内容一覧
- パソコンの買い替え時期とテレビと紙の本
- 読書特集「読書は必要か」
- 「ネットは読書の代わりにならない」仮説と「脳みそのジム」
- 本の読み方の理想は「立ち読み」
- 立ち読みのコツ「ボツ・クリア・採用」
- 読む時間を作るコツとキャッチアンドリリース
- すごいテレビドラマを見てるような『家康、江戸を建てる』
- 三代に渡る利根川治水プロジェクト
- 家康の企んだ貨幣経済
- 「井の頭」から「マス」を使って江戸に水を引く
- 天才的な石読みが見つけた一枚岩が使われるまで
- なぜ白い天守閣が必要なのか
- 明治維新と「社会資源大国」日本
- 社会資源を損なう「自民党の作りたい空気」
- 本を読まなくなったアメリカ人と識字率上昇をもたらした第二次大戦
- スリック雑誌とパルプ雑誌、郵便法改正による雑誌の衰退
- 作家マイケル・クライトンが書いた『アンドロメダ病原体』
- 映画監督マイケル・クライトンが撮った『ウエスト・ワールド』
- 『ER』とスピルバーグ、モノレールと『ブレードランナー』のつながり
- 質疑応答「500円と5000円」「採点」「イラストやに勝つ方法」「貯金」
- 次回告知
本の読み方の理想は「立ち読み」
本の読み方ね。今日ね、最初のほうにマニュアル的なものを出していくね。
僕はホントにね、こういう本、これもこのあいだ買ったんだけども、Kindleでも大体こういう本ってあるんだよね。電子本よりはリアル本って考えるんだ、なんでかっていうと読んだらすぐに売ることが出来るからだ。これ今持ってるのはただ単に残ってるからなんだ。電子本って売れないじゃん。電子本が紙の本に比べて5分の1くらいの値段だったらべつに電子本でもいいって思うんだけど、電子本って後で転売することができないから、紙の本を買ってさっさと読んでさっさと売っちゃうのが良いと思うんだよね。売らないと家のなかにどんどん貯まってしまうし、電子本ってサッと読みができないんだ。
この本がたまたまつまんなかったら、紙の本の場合、3分の1くらいか4分の1くらい読んでパッパッと流し見っていうのが紙の本の場合できるんだけどさ、電子本ってさ、なかなかデータなもんだから流し見できないし、あとで読もうととっとくじゃん、そういう寿命を削ってしまうようなもの、自分の心の負債になるようなモノって出来るだけ持たないほうがいいと思うので、僕は本は気に入ったら買って、読み終わったら即売るという方式をとってるんだ。
読み終わるというのは、後でちょっと説明するね。理想はね、すべて立ち読み読破だよね。本屋さんで立ち読みするのが理想の読書だと思う。雑誌もですね、僕はほぼ立ち読みしている。立ち読みが一番頭に入るし、それ以上に欲しい、どうしてもっていうものがあれば、金払って家にもって帰っても良いって考えるんだけども。
「図書館は?」(コメント)
あー、図書館はね、貧乏な人が使う場所だから、自分で働いて食えるんだったら図書館は貧乏人のためにとっておいてあげたほうがいいよ。自分ひとりで稼いで食える人が図書館使っちゃったらさ、貧乏な人ますます困るじゃん。
なので、そういうところは大人は使わないと思います。
「えー」って「ひでえ」「偏見」って、そうなのああいうものって、僕、福祉対象だと思ってたからさ。それよりは、さっき言った本屋で立ち読みですませろと言ったほうが正直、炎上だと思うけどね。
そう「貧乏人は本を読まない」って書いてるんだけど、貧乏しているとどんどん本を読まないスパイラルに入ってきちゃうんで、図書館っていうのはそういう人のためにあるのか、もしくは貧乏学生が資料を調べるためにあるのか、なんだろう、そういう公共のためにあるものであって、僕らみたいに自分の生活を自分で面倒見たり、もしくは月額500円払ってこの放送を見れる人が行く場所じゃないと思うんだけどな、どうだろうね。
さてさて、その立ち読みのほうが良いよ、全部立ち読みのほうが良いよと言っている、立ち読みのコツというのを話してみますね。
まず、タイトルと目次で中身を妄想すること、立ち読みをするっていうのはね、いちいち全部読んでたら、もう本読めないじゃん。なので、大体どんな本でも良いんだけど、この本、気になるなって思ったら、タイトル見て、帯とかも見て、目次をできれば見て、中身を妄想するんだ。妄想してチェックするために、立ち読みする。
純粋にチェックでいいんだ。妄想している内容と同じか違うかわかればもうそれで良いから。読書ってまず、数をこなすことが訓練になるから。知的訓練法としてしゃべってるよ、これが正しい読書かどうかっていうのは話していないし、小説の読み方はこういうのではいかんと思うけれど、大体の本というのはタイトルと目次をみればわかるように出来ているし、もしそれがわからないんだったら、自分が知らない世界のことが書いてあると思えば良い。
タイトルが気になって目次見て、大体こんな内容だろうなと思ったら、すばやく自分の想像とあってたかどうかチェックするために読めば良い。それに大体要するのには5分かからないと思うんだ。その5分間でクリアしたかどうか、つまり想像通りだったらクリアだよね。
想像と違って、なんか全然わからなかったりつまらなかったりしたら、わからないとつまらないは違うよね。面白いけどわかんない、今の僕には早いとか、理解できないというのがわからない、そうじゃなくて何が書いてあるのかはよくわかるんだけども、これは僕にはつまんねーやと思ったら、つまらない。
だけど、とりあえずわからなかったりつまらなかったりしたら、ボツというふうにすると。本を立ち読みする時はボツとクリアと採用と、この3つのカテゴリーがあるんだ。本屋さんで本をがーっと立ち読みしてなんかこれつまらなさそうだと思ったらボツ、わかんないと思ってもボツ、大体予想通りだなと思ったらクリア。
このボツとクリアの場合はそーっと本棚に返す。唯一採用になった場合、お持ち帰りになる訳だ。お持ち帰りしたら、理想はその日のうちに読む。本というのは買ったその日に読むのが一番面白いんだって、買ったその日に読むのが一番最後まで読む確率がめちゃくちゃ高いから。
なので、買ったその日の読んだら、何が有り難いってブックオフっていうのは新刊であればあるほど買い取り価格が高くなっているので、買ったその日に読んで「もういい」と思えたら、そのままブックオフに行って売ってしまう、だよね。
あーなんかこの本、気になるなとか3年後5年後にまた読みたいなと思ったら、お家に据え置き決定というふうになる。こんなふうに僕は本を考えている。採用したい本はその日のうちに読んで、最大ね、週間じゃないかな。
本を売ることができないという人は、気持ちはわかるよ、僕も本を売れないたちだから、わかるんだけども。それはもう家のなかをどれくらい本で占めるかっていう話であって、本で溢れかえれば溢れかえるほどそのひとつの本を最後まで読み切る可能性って低いんだよね。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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