岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/05/12
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2017/04/16配信「『エロマンガ先生』と、マンガでわかる国際情勢」の内容をご紹介します。
岡田斗司夫アーカイブチャンネルの会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。
サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。
(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ」、「岡田斗司夫 独演・講義チャンネル」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
2017/04/16の内容一覧
- OPトーク・コメントへの返答
- 『アメトーーク!』挿入歌の話
- 『スター・ウォーズ』は絵の格調が高い
- 北朝鮮・戦争あるかないか?
- コミケスタッフの人数は減ったの?
- 『エロマンガ先生』おもしろい
- 『進撃の巨人』今こそ読むべき
- 『夜は短し歩けよ乙女』見てきた
- マンガ版『攻殻機動隊』の解説をやったよ
- 漫画でわかる国際情勢
- 『アカギ』鷲巣麻雀
- 法治国家は本当に正しいのか?
- 気分次第で政治が動くとどうなるのか、漫画『銀と金』を読めばわかる
- 映画ドットコムとスクールカースト・前半
- アメリカのスクールカースト
- 映画ドットコムとスクールカースト・後半
- ジョックス・アメリカの高校生のヒエラルキー
- 「何かに入る」は軍門に下ること?
- フェイクニュースと盛りの文化
- 嘘ニュースで儲けた話
- 盛り文化が世界を動かしている
- 現実拡張ゴーグル
フェイクニュースと盛りの文化
例えば、アメリカで実際にあったのが、3年くらい前に嘘ニュースサイトを作ったおじさんがいるんですね。日本で言えば『虚構新聞』みたいなサイトです。虚構新聞は上に、「虚構」新聞て書いてるからいいんですけど、その嘘ニュースは『TRUNEWS(本当のニュース)』という怪しげなタイトルをつけて、3年前からずーっと嘘記事を載せていたんですよ。
で、トランプとヒラリーの大統領選挙になった時に、これは面白いって、「実は秘密裏に行われた世論調査によると、トランプ大統領の方が支持が多かった」というニュースを載せてたんですね。もちろん嘘記事として。そしたらそれが何十万ツィートもされて、あっという間にネット社会では「実はトランプの方が支持者が多い。でもそれはあまりにもショッキングな結果だから、ABCもCBSも載せてない」というような尾ひれまで勝手について、ガーッと広まってしまったわけですね。
それに対して、普通のニュース会社とかが反論したら「じゃあ証明しろよ!」と言われるわけですよ。でも、「そんな秘密調査なんてなかった」ということを証明するのは、めちゃくちゃ難しいわけですよ。
ということでトランプ大統領の選挙の頃から、フェイクニュースというのがすごい評判になってきた。
池上さんの番組で、それと同時に紹介されたのが、マケドニアというどうでもいい国で……どうでもいいことはないんですけど(笑)。そこの若いやつらが、最近ガンガン豪邸を建てているという話。
なぜかというと、「トランプで一儲けしたんだよ」と。「嘘ニュースをいっぱい書いたら、誰でも500万とか600万くらい稼げるんだよ」って話なんですよ。
(中略)
こういうことに対して、GoogleとかFacebookの偉い人たちは対応を求められていると。
ところがですね、マサチューセッツ工科大学が発行している、俺が仕方なく購読している(笑)、有料のニュース記事を見てみると、こんなことが書いてありました。
Googleの製品マネージャーと研究員は、新機能を説明するブログ投稿で、「事実を確認をするのは、Googleではなく、ユーザーが十分な情報に基づいて判断できるように提供しているんです。異なる結論が提示されたとしても、特定の主張にどれくらいの意見が集まっているのかを理解し、どの情報源が賛成しているかについては、明確な情報を得る点でユーザーの役に立つと弊社が考えています」と言っている、と。
これ、どういう意味かというと、「Googleはいろんなニュースを載せますが、それに関して、怪しげだということはわかっていても、それを判断するのはユーザーの責任ですよ」という意味なんですね。「ユーザーが勝手に判断してください。Googleは怪しげだという投稿があったら、怪しげだということは書きますが、結局どうだということは書きません」と。
(中略)
僕、これね、なんか無理だと思っているんですよ。
だから「フェイクニュースはなくならない」って、最初に結論を言ったんですけども。
僕自身は自分のFacebookにこんなふうに書きました。
フェイクニュースの氾濫を止めるのは原理的に不可能。情報消費者の能力をあげて、被害を防ごうとするのも、これまた原理的に無理。つまりGoogleとかが言っているように「みなさん自身が情報を集めて判断してください」というのも原理的に無理。そんなことをやってしまったら、そもそも「情報消費者」じゃなくなっちゃうんですね。
それどころか、「嘘よりも真実を信じろ!」と相手に強制するのは、おそらく近未来社会では「マナー違反」。それは「宗教より科学を信じろ!」と言うのとまったく同じで、傲慢とまでは言わないんだけども、無理っぽいというふうに僕は予想します。
それはなぜかというと、すでに「文化」だと思うからですね。
ちょっと大きい流れになってくるんですけど、カルトが発生するところには、文化というのが必ず生じます。そして、文化というのは必ず真実より上を行くんですね。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
アーカイブサイトへのアクセス方法
限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
-
岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【ゼミ室通信】映画の「見せ方」が変わることで映画の評価が変わりますか?」
-
一覧へ
-
岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【イベント・メディア情報】次回ニコ生は『犯罪都市シカゴとアルカポネ』を語り倒す!」