岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/03/08

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/02/19配信「アニメのお勉強〜ジブリ社内報「熱風」が凄すぎる」の内容をご紹介します。
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2017/02/19の内容一覧

文化の本質は「リアルからの逃避と洒落化」

 オタク文化とか、腐女子文化にいる人は、ずーっと言われている「理想を求めるのはいいし、アニメのキャラクターを理想にするとかもいいんだけども、現実はどうなのよ?」っていうツッコミがあるじゃないですか。

(中略)

 そういうものについて、「二次元に逃げるのは、恋愛不能者とか不適格者だというのは大間違い!」という話を、しようと思います。
 まず、基本から。僕はあらゆる文化というものを、「リアルからの逃避と洒落化(洒落にしてしまうこと)」だと思っています。
 「食事」と「ファッション」と「庭園」というふうに、3つの例を考えたんですけど。
 食事に関して、例えば、うまい棒とかハリーポッターの百味ビーンズっていうのがあるじゃないですか。あれはもう完全にリアルからの逃避と洒落化ですよね。ここから「グルメ番組を見ながら、カロリーメイトを食べる」というような行為になってくると、よりリアルからの逃避と洒落化が進む。
 つまり、リアルからの逃避っていうのは、現実の食事から逃げることじゃないんですね。現実の食事はグルメ番組などで楽しんで、頭の中ですごく妄想しながら、家の中ではゼリーやカロリーメイトやコンビニのおにぎりを食べたりすることに、僕らは何の矛盾も感じない。「こんなものを食ってるくらいだったら、グルメ番組で紹介されている店に行こうよ」という発想をする人は、たぶん、テレビを見てる人の中で100人に1人もいないんです。
 昔、宮崎駿が、ジブリ作品のDVD化・レーザーディスク化に最後まで反対していた理由は、「俺は、俺のアニメを見た子供たちに森で遊ぶようになってほしいと思って作ってきた。でも、現実にDVDを発売したら、毎日毎日、親が部屋の中でDVDを見せやがる!」というものだった。「なんで、子供たちをリアルの世界に戻そうと思って作ったものが、よりバーチャルに向かわせる結果になってしまうんだ!?」というのが宮崎駿のジレンマだというのは、何回もこの番組の中で言ってきたんですけども。
 そうなんですよ。文化というのは、よくできた文化であればあるほど、リアルからの逃避と、リアルの洒落化・相対化というのが進んでしまうんですよね。
 ファッションの場合でも、本来で言えば、ヒートテックでいいはずなんですよ

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