岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/03/05

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/02/19配信「アニメのお勉強〜ジブリ社内報「熱風」が凄すぎる」の内容をご紹介します。
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2017/02/19の内容一覧

最近のワンフェスの主流は「オリジナル作品」に変わってきている

 ワンフェスの主流は、昔は「女の子」だったんですよ。美少女フィギュアとか。
 だから、ワンフェスに行かない人の中には、そういうふうに思っている人も多い。この番組を見てくれている人の中でも、ワンダーフェスティバルって聞くと、「ああ、美少女フィギュアを売ってるところでしょ?」「Hなフィギュア売ってるところでしょ?」「コスプレーヤーのお姉さんがウロウロしてるところでしょ?」っていう印象あるでしょ? 僕もね、「ワンフェスって、いろんなものを売ってるけど、まず基本は美少女だよな」と思ってたんですよ。
 ところが、今の主流は全然違うんですよ。
 あのね、今のワンフェスの中心というのは、こいつなんですよ。
 (ボードを見せる)これ『メカトロウィーゴ』っていうシリーズで、ワンダーフェスティバルでガレージキットとして数年前に出たものなんですよね。この写真はオリジナルの造形なんですけど、近未来の建設機械みたいな感じで、このでっかいボディーの中に、人間が入って操作しているっていう設定です。建設機械っぽかったり、兵器っぽかったり、いろんなバリエーションがあるんですけど。
 これの何が今のワンフェスの中心かっていうと、これ、最初は単なるガレージキットだったんですよ。ところが、すごくかわいいから、いわゆる『ダンボ―くん』みたいなもので、いろんな人がこれに色を塗って自分のオリジナルメカトロウィーゴっていうのを発表し始めたんですね。その結果、今や、一般メーカーから商品になって販売されてるんですよね。
 これがワンダーフェスティバルの夢になってしまった。
 夢っていうのは何かって言うと。
 ワンダーフェスティバルに参加して、自分の造形物を作る人たちの間では、昔の夢は「完売」だったんですよ。センムもさっき言ってたように、「何百個も6万円の商品持ってきたんですけど、あっという間に、完売ですわ! わっはっは!」と。これが、ワンダーフェスティバルに作品を出す人の夢だったんですよね。
 自分のオリジナルとか関係なく、美少女キャラのフィギュアを作ったりして。本当に10年くらい最強の座を保ってた『ああっ女神さまっ』のベルダンディーっていうキャラクターがいるんですけど、「いかにベルダンディーの髪の毛を表現するか?」とか、そういうことに躍起になって、巨大なガレージキットだったり、プラスティックの塊の女の子の組み立て模型を作って持ってきて、10分で完売、1時間で完売っていう。これがワンダーフェスティバルに出す人の夢だったんですよ。
 ところが、このメカトロウィーゴあたりから流れが変わってきて。「オリジナリティあふれる作品を生み出して、作家として認められ、商品化される」というのが、ワンフェスの夢になってきたんですね。

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