『NEWSを疑え!』第381号(2015年3月23日特別号)
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【価格】1,000円/月(購読料のうち半分は、研究所の活動に対する維持会費とお考えいただき、ご理解をいただければ幸いに存じます。)
【発行日】2015/3/23
【発行周期】毎週月曜日、木曜日
【次回配信予定】3/26
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【今回の目次】
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・これが脳による機械操作の最先端だ
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・米国の消防ヘリのパイロットは消防士(小川和久)
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◎テクノ・アイ(Techno Eye)
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・これが脳による機械操作の最先端だ
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
米国の国防高等研究計画局(DARPA)やピッツバーグ大学は、傷痍軍人など手足の自由を失った人の機能回復を主な目的として、ロボットアームなどを脳の電気信号によって操作する臨床試験を進めている。
2014年12月、「ヒトのブレイン・マシン・インタフェースにおける10自由度のヒト型ロボットアームの制御」と題する論文が、神経工学の学術誌に掲載された。論文の題名は、臨床試験対象者がロボットアームを動かそうと考えたときに、脳の中を流れた微弱な電流を計測し、ロボットアームに対する指示に変換することで、10個の独立した関節をもつロボットアームを操作したことを表現している。
臨床試験対象者のジャン・ショイアーマン氏は1959年生まれの女性で、1996年に脊髄小脳変性症を発症し、脳幹と脊髄の神経細胞が徐々に消失したため、2003年には首から下が不自由になった。
ショイアーマン氏は2011年10月、交通事故で脊髄を損傷して四肢が不自由になった男性が、ピッツバーグ大学の臨床試験でロボットアームを動かしている映像を見て、参加を願い出た。
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