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米国の兵器開発の圧倒的優位を支えるシミュレーション施設 - 第373号(2015年2月23日特別号)

2015/02/23 12:07 投稿

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『NEWSを疑え!』第373号(2015年2月23日特別号)

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【発行日】2015/2/23
【発行周期】毎週月曜日、木曜日
【次回配信予定】2/26
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【今回の目次】 
◎テクノ・アイ(Techno Eye) 
・米国の兵器開発の圧倒的優位を支えるシミュレーション施設
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之) 
◎編集後記 
・靖国で戦死の危機感を煽りたい朝日新聞(小川和久)
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◎テクノ・アイ(Techno Eye) 
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・米国の兵器開発の圧倒的優位を支えるシミュレーション施設

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 米国の空対空ミサイルや対艦ミサイルの開発を加速することに大きく貢献している実験施設が、ロサンゼルス北方の砂漠の中に建っている。

 ミサイルの性能、信頼性、開発期間は、誘導部分と信管に左右されるが、ミサイルの試射やロケットスレッド(そり)による実験は、費用が高額で、回数が限られ、同一の条件を繰り返して再現することも難しい。

 米海軍チャイナ・レイク航空兵器基地のミサイル交戦シミュレーション・アリーナ(MESA)では、ミサイルが目標を捕捉して起爆時期を感知する過程を、屋内で再現することによって、1日に数百回という、屋外試験の100倍以上のペースでデータを取得し、開発を進めることができる。

 アリーナ(屋内競技場)の名のとおり、MESA大実験室は幅46メートル、長さ123メートル、天井の高さは27メートルもある。天井からは、最大11.3トンの模型または航空機の機体を吊り下げて回転させることができる。模型・機体の機首と左右両翼の高さをケーブルで調節することによって、あらゆる角度を1分以内に再現する。

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対空ミサイルの誘導部分と信管の試験 
(米海軍航空本部MESAファクトシート)
 床のレール上の台車は、最大90キログラムのセンサーを搭載して、秒速3センチから3メートルという遅い速度で模型・機体に接近する。ミサイルの試射やロケットスレッドでは一瞬で終わってしまう実験を、ゆっくり行うことで、さまざまな角度におけるミサイルの赤外線画像センサーや電波信管の性能に関するデータを収集する。センサーの角度は0.1度単位で調節できる。実験室の壁・床・天井は、レーダーの実験を妨げないように、電波吸収剤が塗られている。

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AIM-9Xサイドワインダー短距離空対空ミサイル(米海軍撮影)
 

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