第290号(2014年4月3日号)
『NEWSを疑え!』第290号(2014年4月3日号)
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【価格】1,000円/月(購読料のうち半分は、研究所の活動に対する維持会費とお考えいただき、ご理解をいただければ幸いに存じます。)
【発行日】2014/4/3
【発行周期】毎週月曜日、木曜日
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【今回の目次】
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆どんな場合に自衛隊は出るのか
◆わかるかな?出動、行動、措置、派遣の違い
◆災害派遣には5種類ある
◆常に「100年に1度の災害」に備えよ
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・中東和平に影を落としたスパイ釈放劇
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・米英の原子力艦災害対策と日本の落差(西恭之)
◎編集後記
・この一石に答えられるか、安保法制懇
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◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
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◇◆どんな場合に自衛隊は出るのか
国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川 和久
Q:2014年2月14日から関東甲信・東北地方に降った雪は、内陸部を中心に記録的な大雪となって、各地で集落が孤立する事態となりました。15日昼前から17日夜までに、山梨・群馬・福島・長野・静岡・東京・宮城・埼玉の1都7県の知事から災害派遣要請があり、自衛隊が対応しました。秩父市長が15日に埼玉県知事に派遣要請をしたのに知事が17日まで断っていた、という報道もありました。災害派遣をはじめ自衛隊の出動にはどんなものがあるか、それぞれどんな手続きになっているのか教えてください。
小川:「2月14~16日の大雪は、翌15日午前7時までの積雪が甲府110センチ、河口湖138センチ、秩父96センチなど、軒並み観測史上最高を記録しました。10日後の23日19時現在の被害状況は、死者24人、負傷者932人、家屋全壊20棟、半壊38棟、一部破損338棟などでした。自衛隊の災害派遣規模は約750人(のべ約4900人)で、車両は約180両(のべ約980両)、航空機は14機(のべ131機)です。活動の内容は、ヘリによる孤立者や患者の救助、水・食料・灯油といった物資の輸送、除雪、航空偵察などでした。内閣府『防災情報のページ』の発表資料にリンクを張っておきましょう」
●平成26年(2014年)豪雪について
─2月14日から16日の大雪等の被害状況等について(15報)─
「自衛隊の災害派遣は2011年3月11日の東日本大震災のとき最大10万人、のべ約1066万人という史上最大規模でおこなわれ、自衛隊への国民の信頼を確たるものにしました。もっとも、これは自衛隊の出動や行動から見れば全体の一部にすぎず、しかも軍事組織として日本国を防衛するという自衛隊本来の設置目的とは、少し違った能力の発揮ではあります。自衛隊の出動は、自衛隊法第6章『自衛隊の行動』に規定されていますから、以下に見ていきましょう」
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