既婚子持ち富野信者の日記

流行りの異世界転生モノを今さら見たよ!(観る価値は無かったよ!)

2017/08/26 15:46 投稿

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『君の名は。』を今さら見たので、その感想。
私はプロフィールの通り富野信者なので、富野監督が酷評している本作を、わざわざDVD買うどころか、レンタルさえする気もなかったのですが、お盆のお墓参りにパートナー側の実家に行ってみたら、妹さん(美人、高身長、巨乳、20代後半、根暗)がDVDを買っていたので、せっかくだからと見てみました。

結論から言うと、想像を超えるゴミでした。

以下、『ゴミ』と感じた理由をメモる前に、自身のスタンスを示しておきます。
映画は娯楽であり、娯楽を提供した側が利益を回収する商売なのですから、誰が何を言おうとヒットした作品が正義です。
『君の名は。』は、特にクリエイター側がボッコボコに批判していますが、彼らの誰もが本作程の売り上げ、社会現象を起こしていないわけですから、いずれもが一面では負け犬の遠吠えに過ぎません。
また、クリエイターに限らず、このような個人の批判テキストにしても、「流行にモノ申すインテリゲンチャぶった、ダサい輩のたわ言」という面が強くありましょう。

そんなに大上段で物申すキサマは、世の中にどれほどの影響をあたえたのだ?
新海監督よりお金を稼いでいるのか?

無論、Noです。ノウッ!!

インターネットが普及する前は、体制と戦うのが知性的なファッションだったわけですが、
こうやって簡単に自分の意見を発信できるようになると、「批判する奴はダサい」「空気読め」と、同調圧力の方が強くなったというのは、人間の本質が体制を維持しようと働く生き物だからかなぁ、と思います。
それとも単純に、気分がいい時に他人に冷や水を駆けられるのが気に障る×社会の人数、ということかしらん?

そんなわけで、私が書いているこの文章も「ダサい」のを自覚しているのですが、とは言え感じた事を率直に(その人間の社会的立場でとれる責任の範囲で)発言するのは自由なので、私の責任の範囲で、自分の考えを残しておきたいというだけです。
そも、別に私は言論でご飯を食べているわけではないというのが大前提ですが。

ストレートに言って、私は35歳ともう若さは無いとはいえ、結婚して、娘が居て、収入も安定していて、海外赴任などの経験もあって、夫婦双方の実家に資産があってと、でっかい災厄が無い限り&娘がグレない限りは、人生がほぼアガリ状態なので、このブログが炎上しようが、コメント欄でズタズタに言われようが、失うものも傷つくものも何もないから、言いたいことを言います。

と言うわけで内容。
総括すると、あらゆる面で言葉・会話が足りなさすぎるのが、この映画のゴミたる所以でした。

○異世界転生
さて、タイトルの通りですが、私は本作を異世界転生モノ=なろう小説の一種と捉えています。
というのも、この物語の登場人物は人間関係に対して責任を持った行動を取る人間がいません。
基本的にやりっぱなし、で、上手くいきっぱなし。
上手くいくのは別にかまいません、というか、娯楽であるからには見終わった後にスカッとするものでなくてはならないからです。
なので、私が文句を言いたいのが、

①瀧君サイド
in三葉の時に机を蹴り飛ばして不満をぶちまけたり、テッシーに気軽にスキンシップを取ったするシーン。
みなさん、自分が高校生だとして「クラスのむかつく奴を殴れ」と言われても、殴らないでしょ?
なんでかっていうと、明日からもそのクラスの奴らと一緒に勉強して、修学旅行行って、放課後ティータイムしてと、『毎日の生活』が連続するからです。
瀧君が『机を蹴り飛ばして不満を表現する』という、言語による表現をすっとばした戦闘民族的アクションを取れたのは、三葉(の生活)が他人事だからです。
夢じゃなくて現実の他人に入り込んでいるという自覚が出た後も、大股開きで座ったりなど三葉からたびたび文句を言われるくらい、瀧君はデリカシーなく行動を続けていました。
っつーか、タッキー本当にデリカシー無いよな!!

瀧君が気楽に人間関係をぶち壊せるのは、三葉の人生は、瀧君にとって他人事だからです。
一週に数回の頻度で入れ替わると言っても、『これは他人』という自覚があったわけで。
他人様を労わる優しい気持ちがあれば、他人様の人生やデリケートな部分をむやみに荒らすまいと努めるのが常識人ですね。
「入れ替わりを自覚後は、頑張って三葉を装おうとしていた。最初は夢だと思ってたから仕方ない」
うん、「夢だから相手をどついても全然デメリット無し!!」っていう、男くさい粗暴な心根が、瀧君の本質だよねって話なんです。
『女』である先輩は、バイト後の刺繍のときに『喧嘩っぱやい部分』を否定しているのに、同じく『女』である三葉は惹かれるという意味不明さ。
マトモな女は、瀧君のような脳直の粗暴、男の悪い部分が前に出た少年を好きになる事はありません。
てめえ!と、丁寧な言葉による説得もなく町長(恋心を抱く相手の父親)の胸倉を掴む行為は、現代社会において「男らしい」とは対極にある事を、世の男性は理解しているのでしょうか?

②三葉サイド
こっちはわかりやすく、都会のイケメンに生まれ変われてよかったねってシンプルさ。
田舎をディスり過ぎじゃね?
っていうか、全般的に「田舎はクソ。東京以外の土地での暮らしには価値は無い」という主張が強すぎて辟易ですわ。
流石に新海監督はわざとやってると思うんですが、『青春』って『バイトに明け暮れてインスタアップしまくる』事じゃないんです。
『何が変わるわけでも無い毎日の中、帰り道に友達と缶コーヒーを飲みながら漠然とした不安を語り合う』事なんです。
バイトで自分を多忙な環境に置くのも、インスタで楽しい時間を過ごすのも、『漠然とした不安』から逃げているだけです。
特にタッキーは、生活そのものに困るほど困窮していたわけではなさそうなので(遊ぶ金欲しさにバイト)。
バイトやインスタに明け暮れて、不安を明確な形にする表現・言葉を探さないまま大人になると、ろくな目に会いません。
こういう人間が、それでも当面の生活を凌ぐ金銭を得られる職業に就いて、インスタな毎日を継続したまま歳を取ると、『1000回お見合いしても理想の相手に巡り合えない』人になります。
だって、自分の不安が漠然としたままの人は、理想も、生活に必要な現実も、漠然としたままだもん。
ゴール地点が見えないんだから、誰と出会ったら『正解』なのか、わからないのは当然でしょ?

瀧君と三葉ちゃんは、運命の出会いというカミサマが用意してくれた正解があったので、お手軽に幸せになったわけですけど。
それにしてもあの二人、さほど能動的に動いてなかったのに、いいタイミングで出会えてよかったですね。あと三年遅れてたら三葉(29歳・処女)、六年遅れてたら三葉(32歳・処女)に、順々にクラスチェンジしてたかと思うと、若干笑えます。

瀧君が「そこそこイケメン」じゃなかったら、室蘭とかの生活だったら三葉ちゃんは運命を受け入れたんですかね?
昭和以前のお見合い結婚のように。いや、私はお見合い結婚ですが。

っつーわけで、
①現状の自分の人間関係、生活を清算してお手軽に新天地でやり直せる(やり直した気持ちを手に入れられる)。
もちろん、更にやり直し条件が、自分の希望にある程度合っている。
②漠然とした不安から逃げ出す事を奨励している。
という点が正に異世界転生で、みんな現状から逃げ出したいという欲求が溜まってるのね。。。と、娘に離乳食を食べさせながら感じました。つまり、観ている途中で価値が無いと判断して、ながら見に切り替えました。
ところで、米粉のホットケーキミックスって、もちもちしてて美味しいですよね。
娘が少し小麦アレルギーがあるので、非常に助かります。

○お前ら「説得」って日本語、わかってる?
もう一つこの映画をゴミたらしめているのが、三葉が父親を説得したシーンを丸々カットしたところです。
。。。常識で考えて、そこが一番重要でしょ?
いや、わかるよ?想像できるよ?彼女の家庭の背景があって、二葉(母親)との因縁があって、最終的に説得できたんだろうって。見ているみんなが想像してくれ!って言われたら、出来なくはないよ。
でもね、映画監督=物語を作る事を生業としているなら、そこをはっきり描くべきでしょうよ。
『コンプレックスを抱いて、疎遠になっていた父親を説得する少女の言葉』を、はっきりとした映像と言葉で描こうよ。じゃないと、映画を見た人が学ぶものが何もないよ!!

瀧君も、勅使河原君の三葉への好意に気づいていて、彼を利用するし。てっしーが悲しいくらいピエロ。でも最終的に幸せな結婚ができて良かったねというフォローが、余計に悲しくなります。
本当、お前ら説得っつー行為が面倒なんだな。
(勅使河原君が三葉に好意を抱いていたなんて、瀧君は気づけないよ!←そんな対人の想像力の無い少年は、女の子にもてませんし、社会に出たら確実にアウト!)
すごいよね。好意に甘えて説得という重要な行為をすっ飛ばしたくせに、勅使河原君に「ありがとう」の一言もないんだぜ?(タッチの、「死んでるんだぜ?」の口調で)

「私(俺)を信じて!」と口にする前に、『自分はこの人に信用(信頼)してもらえるだけのモノを積み重ねてきたのか?』と、自分の胸に問うてください。
積み重ねの無い人間は、おいそれと信じるという言葉を使わないでください。
言葉が少なくても信じてくれる相手が居るという表現を、簡単に美しいと感じないでください。「相手を信じる」のと、「相手を疑うのを面倒がる」のは全く違う事です。
後者はビットコインに手を出したあげく、火傷するタイプです。つまり、結婚相手としては向きません。

言葉は、人間が生み出した最高の戦争回避ツールです!ってね(笑)

でも、理想論としてはその考え方は好きなのよ。

○カミサマ!!
これは個人的に不快に感じたポイント。
ガンダムの強さ議論で、「真ユニコーンガンダムも、GジェネだとHP30000くらいで、ダメージくらったら死ぬじゃん」と発言すると、「それはゲームだからwww」「真ユニコーンは物理を超越してるから、∀すら余裕www」とか、ボコボコに反論されるわけです。

人間、「絶対者」と信じるもの(信じたいもの)が数値化されて、しかもそれが『ゼロになると死ぬ』と表現されると、信じている神を穢された気がして、腹が立つのです。

スマホの日記が文字化け⇒日付順に消えるという表現は、カミサマがデジタルという0と1の集合体であると言われた気がして、私にとっては非常に不快でした。
ああいう表現があったのに、「この作品は日本古来の神々に敬意を表している!」と言う人々は、よほどペラい人生を送ってきたんだなぁ、と感じます。
海外に出た時役に立つのは、語学そのものよりも、『自国の文化に対する敬意』ですよ。これが無い人は、外国の文化に敬意を払うことができませんし、相手はその事を簡単に見抜きます。


大きなところは以上ですが、他にも、

○伏線を出してすぐ回収することで、「私はこの伏線に気づけた!」という承認欲求を満たす。
○瀧君側のリア充感、三葉側の美少女巫女感。
○彗星と流星は全く違うもの。彗星が砕けても簡単に地球にこねーよ。っつーか、「彗星は古来より凶兆を告げるものとして扱われてきた」って解説は入れてよかったんじゃ?浸食異世界カイパーベルト・コア!!
○家族なんて面倒くさい!特にタッキー側は、父親と何かある感だけ出して、面倒だから放っておくというね。こういう、「俺は母親(家族)が居ないという不幸を背負っているから、モテてもいいんだよ」という意味のない免罪符はやめてくれ。
○女体化して、脳と身体のホルモンが女のものになって、男性器もなくしたのに、おっぱいに興奮するの?
○身長・体重・筋力・視力その他全てが違う人間に入れ替わったのに、バスケで大活躍ってどういうこと?身長が変わって目線が低くなるだけでも相当な違和感で、歩くのも困難になってもおかしくないが。。。
○3年前瀧君は三葉と会っても、大きな感覚は感じなかったのに運命とか、都合よくね?
○瀧君が就職活動に苦戦しても結局上手くいくという、みんな共感して!アピール。

など、細かい突っ込みはいくらでもありますが、上に書いた三つが特に不快でクソでしたね。

富野監督含め、各クリエイターの批判は『一面では』負け犬の遠吠えなのですが、物語をつくって飯を食ってきた人間が、こんなクソなものが流行する世の中に文句を言いたくなるのも、理解できることであるなぁと思った、今年のお盆でした。

ま、こんな私がこんな綺麗事をほざけるのも、自分の生活が余裕で安定してて、ある程度我を通して生きてきているからでしょう。
一応、娘(子供)も、パートナーとしっかり話し合って作ったりと、特に不満もないですし。

強いて言えば、自分自身が娘をカワイイと感じられない事でしょうか。

とは言え、納得して産んだから責任取って育てる覚悟はありますし。
それに、互いの両親が猫かわいがりしてくれるので、私にとってもいざというときの資産的な『保険』になるから、大切にしといて損ではないですしね(最低)。

コメント

リョウヤMk-2
No.1 (2017/09/18 22:22)
君の名は。は、まぁ、DVD借りてお話として見るものではなく、映画館の大画面で綺麗な映像を見せる事が売りなんだなぁというのが、映画館で観た者の感想ですね…テレビの小さい画面で冷静に見る物では無いと思います、実際友人も映画館で観たような感動とかがなかったって言ってますしね…
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