報道公開された、小惑星探査機「はやぶさ2」 撮影NVS
平成26年度に打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」のフライトモデルおよび、
小型ローバMASCOT(Mobile Asteroid Surface Scout)の開発試験モデルが報道陣に公開されました。
いつもは紙媒体・動画媒体の2班程度に分かれて行われる撮影ですが、「はやぶさ2」の話題性か、
報道が殺到しており、6グループにわかれての撮影となりました。
概要説明会の模様はこちら。
動画の編集など、時間のかかる作業がありますので、速報版として
概要説明会のライブ中継に寄せられた質問についての回答をお知らせいたします。
動画、高解像度画像は追って公開させていただきます。
公開状況はNVSホームページ(http://nvs-live.com)、ツイッター(@nvslive)でお知らせいたします。
■ライブ中継中のコメントで頂いた質問を、はやぶさ2ミッションマネージャー吉川先生に伺いました。
Q1:衝突装置を投下する前にリハーサルを行いますか?
A1:衝突装置を切り離す事はできないが、小惑星への接近やタッチダウンをするので、何回かリハーサルのような事はできる。
Q2:ローバーは衝突装置を投下する前に投下しますか?
A2:衝突装置を落とす前にローバーを投下するか。後にローバーを投下するか。議論の最中。それぞれ、メリット・デメリットがあるので、小惑星に到着してから判断する事になる。
Q3:火薬でサンプルが汚染されてしまう心配は?
A3:我々も気にしているので、衝突装置を爆発させる高さを数百メートルと考えている、そうすれば、かなりの部分は周囲に分散するので、サンプルの汚染は少なくなると考えている。ただ、汚染が0にはならないので、分析の時に気をつける。
Q4:打ち上げウインドウをのがしたら次はいつですか?
A4:まだ公表できないが、次の機会を検討する事になる
Q5:小惑星1999JU3の内部構造状態は予想・把握できてるか?
A5:まだできていない。分かっているのは地上からの観測で直径900m程度、自転周期7.5時間程度と言う事くらい。表面や密度は行ってみないと分からない。
Q6:種子島へ搬入後にで組込みになるような機器はあるか?
A6:基本的にはすべて完成している。チェック作業はもちろん続けるが、燃料注入等は種子島搬入後になる。
Q7:はやぶさ2のミッション完遂後のエクストラミッションは決まっているか?
A7:決まっていない。再度スイングバイをして別な小惑星に向かう、ラグランジュ点へ向かう等、アイディアはあるが決まっていない。
Q8:はやぶさ2のミッションでもっともクリティカルな場面はどこか?
A8:打上げ、スイングバイ、衝突装置など沢山あるが、一番となると初代はやぶさでもうまく行かなかったタッチダウン。
Q9:初代はやぶさでは加点形式の評価をしたが今回は?
A9:現時点ではミニマムサクセス、フルサクセス、エクストラサクセスと言う形で判断
最後にメッセージをお願いします
はやぶさ2は初代はやぶさの経験があり、楽勝と思われるかも知れないが、実際は厳しいミッションになると思っています。初代はやぶさの経験をフルに活かし、確実にミッションを達成したいと思っているので引き続き応援をお願いします。
高解像度photosynth版はこちら。
https://photosynth.net/preview/view/39edbee0-2290-494c-a4eb-b07c768014bc?startat=0
「はやぶさ2」が小惑星についてから、常に小惑星面を向けるのは機体の下部側になります。
よって、下部にはサンプラーホーンをはじめ観測機器が沢山あります。
詳しく知りたい取材陣は、床にカメラをくっつけて撮影を行っていました。
はやぶさ2の上面です。 2つのハイゲインアンテナが大きな特徴です。 銀色シートついていますが、これは熱は通さないが電波は通すそうで、このまま打ち上がります。
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