8月30日に星出、サニータ両宇宙飛行士の船外活動(EVA)行われた際に
電力切替装置(MBSU)の交換が、ボルト固定がうまくいかず完了できなかった
問題がありましたが、問題解決の方針が決まりました。
追加EVAが、9月5日20時15分(日本時間)開始予定となっています。
作業時間は約6時間半を予定しています。
NASATVでは19時00分より中継が行われます。(NVSでは中継を行いません・・・)
ご視聴はこちら
NASATV → http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/index.html
星出さん達がどのように作業しているのかが、よく分かりますのでライブ中継視聴おすすめです。
今回の時間帯は日本では19時という視聴に適した時間帯に行われます。 是非ごらんください。
■短期間で追加のEVAとなった理由
もちろん、国際宇宙ステーションの電力安定の為に電力切替装置(MBSU)の早期交換を
行いたいと言う理由が最大となりますが、EVAを行うチーム体制も関係しているようです。
MBSUは100kg以上あり、無重量といえど慣性が大きいです。
重いユニットを安全に交換するためには、ロボットアームに宇宙飛行士が乗って
ロボットアームを固定の足場として利用しながら、移動、機材交換を行います。
このロボットアーム操作の訓練認定を受けているジョセフ・アカバ飛行士が
9月中旬にソユーズで帰還してしまいます。
そのため、MBSU交換のための訓練を受けているチームがいるうちに対応するのが
適切であるという認識のようです。
予備のMBSUを持ってロボットアームで移動中の星出宇宙飛行士(画像:NASATVより)
船外活動は実際に外に出る宇宙飛行士の他にも、ISS船内からのサポート、そして
地上のコントロールセンターとの協調によりなされています。
今回、ボルトが締まらず船外活動が終了になった直後から、地上ではトラブル解決のための
チームが結成され、問題の解消に向けて検証が進められていました。
ボルトの取り付けに関する検証 画像:NASAより
MBSU設置の検証 画像:NASAより
ボルト固定の新しい対策や、設置場所とMBSUとの、より適した位置合わせなどの検証が
なされたようです。
この迅速な検証により、短時間で追加EVAが可能になったとも言えます。
5日のEVAの際には、カメラによるナット部分の点検作業やボルトとナット部分の掃除・潤滑作業も計画されています。
無事、MBSUが交換できた後のEVA作業ですが
・ ISS のロボットアーム・ステーション共通カメラ/照明装置(CLPA)の交換
・ 与圧結合アダプタ2(PMA2)へのカバー取付
・ 移動型基部システム(MBS)マストカメラの取り外し
・ ザーリャ(基本機能モジュール)電力・通信インタフェース付
グラプル・フィクスチャ(PDGF)トラブルシュート
が予定されています。
■今後の実験予定など
9月7日に予定されていた、こうのとり3号機(HTV-3)のISS離脱は、追加EVAのために
延期されることになりました。現段階では16日の週に可能かどうかをNASAとJAXAの間で調整しているようです。
また、小型衛星をきぼうの船外実験プラットフォームから放出する実験も9月上旬に予定されていましたが、こちらもスケジュール見直しとなっています。
参考情報
NASA Spacewalk Set For 7:15 a.m. EDT Wednesday
http://www.nasa.gov/mission_pages/station/living/index.html
NASA ISS On-Orbit Status 09/02/12
http://www.nasa.gov/directorates/heo/reports/iss_reports/2012/09022012.html
JAXA 星出宇宙飛行士、9月5日の船外活動に向けた準備を実施中
http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/hoshide/news/120903.html
(NVS関東 きみ@Lica )
電力切替装置(MBSU)の交換が、ボルト固定がうまくいかず完了できなかった
問題がありましたが、問題解決の方針が決まりました。
追加EVAが、9月5日20時15分(日本時間)開始予定となっています。
作業時間は約6時間半を予定しています。
NASATVでは19時00分より中継が行われます。(NVSでは中継を行いません・・・)
ご視聴はこちら
NASATV → http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/index.html
星出さん達がどのように作業しているのかが、よく分かりますのでライブ中継視聴おすすめです。
今回の時間帯は日本では19時という視聴に適した時間帯に行われます。 是非ごらんください。
■短期間で追加のEVAとなった理由
もちろん、国際宇宙ステーションの電力安定の為に電力切替装置(MBSU)の早期交換を
行いたいと言う理由が最大となりますが、EVAを行うチーム体制も関係しているようです。
MBSUは100kg以上あり、無重量といえど慣性が大きいです。
重いユニットを安全に交換するためには、ロボットアームに宇宙飛行士が乗って
ロボットアームを固定の足場として利用しながら、移動、機材交換を行います。
このロボットアーム操作の訓練認定を受けているジョセフ・アカバ飛行士が
9月中旬にソユーズで帰還してしまいます。
そのため、MBSU交換のための訓練を受けているチームがいるうちに対応するのが
適切であるという認識のようです。
予備のMBSUを持ってロボットアームで移動中の星出宇宙飛行士(画像:NASATVより)
船外活動は実際に外に出る宇宙飛行士の他にも、ISS船内からのサポート、そして
地上のコントロールセンターとの協調によりなされています。
今回、ボルトが締まらず船外活動が終了になった直後から、地上ではトラブル解決のための
チームが結成され、問題の解消に向けて検証が進められていました。
ボルトの取り付けに関する検証 画像:NASAより
MBSU設置の検証 画像:NASAより
ボルト固定の新しい対策や、設置場所とMBSUとの、より適した位置合わせなどの検証が
なされたようです。
この迅速な検証により、短時間で追加EVAが可能になったとも言えます。
5日のEVAの際には、カメラによるナット部分の点検作業やボルトとナット部分の掃除・潤滑作業も計画されています。
無事、MBSUが交換できた後のEVA作業ですが
・ ISS のロボットアーム・ステーション共通カメラ/照明装置(CLPA)の交換
・ 与圧結合アダプタ2(PMA2)へのカバー取付
・ 移動型基部システム(MBS)マストカメラの取り外し
・ ザーリャ(基本機能モジュール)電力・通信インタフェース付
グラプル・フィクスチャ(PDGF)トラブルシュート
が予定されています。
■今後の実験予定など
9月7日に予定されていた、こうのとり3号機(HTV-3)のISS離脱は、追加EVAのために
延期されることになりました。現段階では16日の週に可能かどうかをNASAとJAXAの間で調整しているようです。
また、小型衛星をきぼうの船外実験プラットフォームから放出する実験も9月上旬に予定されていましたが、こちらもスケジュール見直しとなっています。
参考情報
NASA Spacewalk Set For 7:15 a.m. EDT Wednesday
http://www.nasa.gov/mission_pages/station/living/index.html
NASA ISS On-Orbit Status 09/02/12
http://www.nasa.gov/directorates/heo/reports/iss_reports/2012/09022012.html
JAXA 星出宇宙飛行士、9月5日の船外活動に向けた準備を実施中
http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/hoshide/news/120903.html
(NVS関東 きみ@Lica )
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