2月12日21:00より放送いたしましたニコ生「NTT R&Dフォーラム2014 夜まで『Co-Innovation』」2月14日(金)21:00〜【再放送】いたします。
第1部では、NTT R&Dフォーラム2014の7展示について会場で取材した映像を交えてご紹介いたします。
・患者にやさしい先進医療光イメージング
OCT(光干渉断層撮像装置)用KTN高速波長掃引光源
・行動の裏にある背景情報を捉える
Web&実世界融合技術
・NWとサービス事業者が協調して体感品質を向上
QoE-centoricオペレーション
・着るだけでスポーツ/健康管理に役立つ常時モニタリング
ウエララブル生体センサ
・ライブ映像の中に入り込めるシステムを作ってみた
・あなたに寄り添い、あなたを理解し、みんなをつなぐパートナー
・ぶるなび2014年バージョン
どうぞご期待ください。
進行:濱野智史氏・岡田有花氏
第2部はNTTコミュニケーション科学基礎研究所の高田敏弘主幹研究員にウエブの歴史を語っていただきます。
話は1993年に遡りまして、今では「繋がることが当たり前のインターネット」が当時は「繋がることに四苦八苦」していた時代の話題からはじめていただこうと考えています。
今ではインターネット=ウェブというイメージがありますが(もちろん、インターネットを使った他のアプリケーションも沢山あります)、日本にインターネットが登場した頃にはウェブ以外にも実は進化の可能性が充分にありました。
聞き手となっております、濱野さん、岡田さんは共にインターネットブラウザといえばNetscape、IEの時代からということですが、高田さんは今皆さんが慣れ親しんでいるウェブブラウザの前に登場し、最も親しまれたNCSA Mosaicで日本語等のいろいろな言語の表示を可能にした方です。
いちはやく多言語化に取り組んだことが、ウェブの普及に大きく貢献したと言っても過言ではありません。
またその頃はまだ検索サイトというものは存在せず、いろいろな人が作ったリンク集を手掛かりに面白いページを探すことが一般的でした。その中で高田さんをはじめとする有志が作成・更新していた「NTTホームページ」のリンク集(「新着情報」や「URLの広場」と、名づけて公開されていました)は,当時もっとも広く利用されていたものです。
このような高田さんらの取り組みによって、ウェブがどのように広がってきたのか、その過程の中で、1995年に起きた阪神・淡路大震災に対して、ウェブが何か貢献ができたのか、どのような反省があったのか、そしてウェブとインターネットが、未来の電話としてどんな可能性があるのかという展開になりそうです。
ちなみに、「NTT技術史料館」には、インターネット技術の発展に関わるNTTグループの取り組みを紹介する「インターネットの技術」コーナーがあります。今回は、まさにこのコーナー前からの放送です!
また、今回の内容を事前に調べておきたいという方は、NTT技術史料館のウェブページをはじめとする下記参考文献をご覧いただければ、より深く生放送をご堪能いただけるかと思いますのでぜひご覧ください。
■NTT技術史料館
http://www.hct.ecl.ntt.co.jp


■WWWの始まり
http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/exhibitions/panel/pdf/C-2-1.pdf
■日本最初のポータルサイト「NTTホームページ」
http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/exhibitions/panel/pdf/C-2-2.pdf
■日本からの情報の発信「JapanWindow」
http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/exhibitions/panel/pdf/C-2-3.pdf
■ブラウザの多言語化
http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/exhibitions/panel/pdf/C-2-4.pdf
■検索サービスの歴史
http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/exhibitions/panel/pdf/C-2-5.pdf
■日本最初のホームページ
http://www.tsukuba.gr.jp/
■World-Wide Web(1994年1月の高田主幹研究員によるWWWの解説文)
http://www.brl.ntt.co.jp/people/takada/docs/www-intro/
■「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書」
ばるぼら 著,翔泳社,ISBN 4-7981-0657-7,2005年
http://www.jarchive.org/book/encyclopedia/
■高田主幹研究員のホームページ
http://www.brl.ntt.co.jp/people/takada/takada-j.html
第3部では「超伝導永久電流チップ上でボース・アインシュタイン凝縮の実現」について、「量子の世界」「超伝導永久電流チップ」など、中学生から理解できるようNTT物性科学基礎研究所向井主任研究員がお話いたします。
過去に向井主任研究員が書いた「原子を操る」という記事が下記にあります。
http://www.ntt.co.jp/journal/0711/files/jn200711028.pdf
また、今回の「中学生から理解できるよう」とありますそのことばの真意についてですが、向井主任研究員はこれまでもFIRST(最先端研究開発支援プログラム 量子情報処理プロジェクト)でおこなったサイエンスアウトリーチ:出張授業をなされています。以下のサイトにその模様がありますので、合わせてご紹介いたします。今回の放送でも出張授業で好評だったお話が聞けそうですね!
長野県屋代高等学校附属中学校 中学一年生(平成24年7月20日)
「“量子”の世界を覗いてみよう」
http://first-quantum.net/outreach/schoolVisit/2012/yashiro-jh.html
長野県屋代高等学校 高校二年生(平成24年7月20日)
「秘密は“量子”で守る:量子計算と量子暗号通信」
http://first-quantum.net/outreach/schoolVisit/2012/yashiro-h.html
青森県立三本木高等学校附属中学校 中学三年生(平成23年10月11日)
「量子の不思議を体験してみよう」
http://first-quantum.net/outreach/schoolVisit/2011/sanbongi-jh.html
超伝導永久電流チップは、極低温原子を捕捉する究極の技術です。NTTではこの技術を用いて、量子状態の初期化にも利用できる「ボース・アインシュタイン凝縮」の生成に成功しました。本放送はこの技術を紹介しながら「量子の世界」「超伝導永久電流チップ」「ボース・アインシュタイン凝縮」についての解説となります。この話のキーワードを事前に少し知っていると(放送で解説はいたしますが)より理解が深まると思います。
1)超伝導
http://ja.wikipedia.org/wiki/超伝導
2)レーザー冷却
http://ja.wikipedia.org/wiki/レーザー冷却
3)ボース・アインシュタイン凝縮
http://ja.wikipedia.org/wiki/ボース・アインシュタイン凝縮
4)物質波(ド・ブロイ波)
http://ja.wikipedia.org/wiki/ドブロイ波
5)マクスウェル分布
http://ja.wikipedia.org/wiki/マクスウェル分布
「超伝導」「レーザー冷却」「ボース・アインシュタイン凝縮」はそれぞれ1913年、1997年、2001年にノーベル物理学賞を受賞する研究です。
向井主任研究員のウェブページはこちらです。
http://www.brl.ntt.co.jp/people/tetsuya/index-j.html