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農業従事者から見る今の農業 儲けが少ない農業システム TPPで更に追い打ち

2015/12/19 23:43 投稿

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前回は市場のセリが無くなった事について解説しました。

セリが無くなることで
昔からある農協や卸売市場、仲卸業者の負担やコストが減り、
消費者にも良い品が提供される。
農家の負担を考えなければ効率化されたと思います。

まあ、セリが無ければ市場の存在意義は・・とか
農家から集めた農産物を農協、卸売市場、仲卸と効率よく転売してるだけじゃ・・とか
昔から変わらない手数料下げてもいいんじゃ・・とか
こいつら農産物の価格を上げようとは欠片も思ってないんじゃないのか・・とか

色々思う事はあります。

というか、このシステムでは、
どう考えても農業に利益が流れないシステムが構築されています。


私の予想では、これから高齢化で農業人口が減り、農産物が減少となれば
今の、仲卸>卸売>農協>農家という力関係が、是正されていき、
農業への利益も持ち直していくと考えていたのですが、甘かった・・

TPPが合意してしまいました。

これにより、
海外 ⇒ 卸売市場 ⇒ 仲卸市場
の流れが、関税という障壁で守られない。
=野菜が市場に溢れても、関税で止める事が出来なくなります。

これで、市場が安定的な野菜入荷ルートを海外に構築した後に、
急な関税の引き上げによる不利益を被る心配も無くなる事を意味します。
(円安のリスクは存在しますが)

さて、これから私の妄想というか想像です。
どのような事が起こっていくか。

1.安い海外の農産物が大量に入荷(農協は通りません。直接市場へ)
2.外食産業、加工産業の海外農産物依存が増大
 ⇒国産野菜の使用量減少
3.卸売市場で外国野菜の比率が高くなり、安い海外の野菜に引っ張られる形で
 国産野菜の値段が下落 *1
4.高齢化した農家は利益にならない為、辞める。
 跡継ぎ農家は、ブランド化を推し進める。多くは家業を継がせようとは思わなくなる。
 (大規模化は現実的でない *2)
 新規に農業を始めようとしても機材が無い新規農業者は、値下げの波に耐えられない。
 ⇒国内の農業従事者がほとんど居なくなる。
5.国内農家が居なくなった時点で海外製品の値上げを慣行
 ⇒農家ほぼ居なくなる、農協消滅、市場生き残り

まあ予想ですけど、農業は高級志向向けの人材しか残らないんじゃないかと思います。

というか、価格勝負をしたら、どんなに大規模化してもベトナム等、
賃金の安い国には勝てないと思います。
現在のベトナムの年収30万位、ベトナムが大規模経営をしたら、
どうやっても日本は勝てないです。
参考:ある農業系の企業さんにベトナムで働いてもらっている社員の月収聞いたときは、
   1万2千円だと教えてもらいました。


*1 1kg/100円で売れていた商品が10円値下げしただけで、農家には大打撃になります。
  今年の家の人参収穫量は42t(42000kg)を想定 10円値下げすると42万の損失
  また、旬を過ぎると野菜は値上がるが、海外産の影響で値上がらなくなる可能性もある。

*2 上記の問題もあるが、国内で大規模化するには、また別の問題がある詳細は別途




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