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農業従事者から見る今の農業 儲けが少ない農業システム 前回の補足 セリについて

2015/12/18 00:11 投稿

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まずは前回の記事の補足

問題点3:セリがほとんど行われない」について

セリが行われないなら現在どのような形で農産物が市場に卸されるのかを補足します。
なお、これは東京のある市場での事で、地方の市場では、また違う可能性があります。
知っている方が、いらっしゃればお教えください。

昔は、
 ★農産物の流れ
  農家 ⇒ 農協 ⇒ 卸売市場

と農家は市場の動向等をあまり見ずに農協に農産物を流し、
それを農協が市場動向を見て各地域の市場に卸していました。
(もちろん市場で農作物が飽和する場合は、農協で農家に情報を提供し、供給を減らす事も)


これが現在は、
 ★発注
  仲卸(バイヤー) ⇒ 卸売市場 ⇒ 農協 ⇒ 農家
とバイヤーが卸して欲しい農産物に対して発注が入ります。
発注を受けて農協が農家に対して発注を掛け、必要数だけ市場に農産物が供給されるようになりました。
 ★農産物の流れ(必要数のみ)
   農家 ⇒ 農協 ⇒ 卸売市場

この為、セリが行われない状態です。

  • 卸売市場のメリット
  1.セリを行わずに済む為、時間、人件費削減
  2.大半は出荷先が決まってる為、在庫に悩む事が少なくなる。

  • 仲卸(バイヤー)のメリット
  1.物の良しあしは、農協の等級検査が担保する為、目利きが必要なくなる。
  (物が悪い事が多い場合、農産物の値下げ等を農協に要求してくる)
  2.期日に必ず必要な物が揃うし、価格も前の段階で決定されるのでチラシが作りやすい。

  • 農協のメリット
  1.発注が掛る為、市場の動向を気にせず、売る事が出来る。
  2.等級検査で手数料を取る事が出来るし、市場調査用の人件費削減

  • 農家のデメリット
  1.注文が無い場合、出荷出来ない。
  2.雨が降ろうが台風になろうが、出荷する。
  ※どうしても無理な場合、組合等でフォローしあうのが普通。
   だが雨位なら合羽を着て収穫が普通
   現在は、少なくなって来たらしいが、以前は他のスーパーで買ってでも
   卸せと強要された事もあったとの事(伝聞、無かったと信じたいが・・)
  3.個人の製品品質が悪いと全体(組合)に影響する為、高品質のみを供給する事になる。
   必然的に廃棄が多くなる。(消費者にはメリット)

この他にセリが行われていない為、談合等が発生している可能性があると思います。
何処かに監査機関とか第三者委員会とか存在するのかが気になります。
検査機関が無いのなら、どんどん仲卸業者が力をつける事になる懸念があります。


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