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のすじいのそーさく日誌110・・六月は花嫁の季節・・

2019/06/23 12:49 投稿

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体躯に似合わない戯れ絵を描き始めてもう半世紀近く。

依然として稚拙極まる基礎の無い代物だが
かつての仕事には微妙に役に立っていたと言うか・・
予算が無いときの撮影コンテやちゃちいプレゼンなら
ちゃっちゃと落描きして使っちゃったりしてたから(爆)

ただ、自分が好きで描くとき、特に人間を落描きする場合
ある一人の少女、此のタイプしか実は本気で描けない(苦笑)




もう40年近く前のある経験と言うか喪失が原因で
何をどう描いても何故か無意識に此のタイプになるのだな・・



ウルフヘアのちんちくりん、ちょいと以上の童顔で
笑うと目じりが下がりまくる・・若干栗毛のおんな。

可愛いと言えば可愛いのだが幾分以上に脳足らずで
普通で言ったらまあ、小太りちょい超えたデブだ(笑)
今描くと微妙に美化されて可愛く愛らしくなっちゃ居るが・・



多分、自分は生涯・・此の面影から逃れることは無いのだろう、と
ふと思いつつ、最近は何処か仄かに切なくも温かき心地になる。

此れは老いたという如実な証拠というか現象なのだろうな。
届かぬもの失われたものは其の哀惜ゆえに美しく可憐であり
現実という時間の洗礼を免れた分、朽ちぬし穢れることもない。

ダンテのベアトリ姉ちゃんじゃないけど誰しも一人は
こういう存在を胸中の何処かに飼ってたりするものだ。

人というのはそうでもせぬと時に時間の重さに耐えきれぬから。


日本のある一族の間に・・婚礼の際、
白無垢を着た花嫁御寮の髪を飾るとき
貧困とある種の宗教的な禁忌による
幾分謎めいた習俗が残っていて・・

金銀珊瑚などの簪(かんざし)髪飾りを使わず
祝儀で使う熨斗(のし)を
白木の新箸にちょいと豪華にあしらい
花嫁の髪に挿すという・・
熨斗簪(のしかんざし)と言うものが在った。

まあ熨斗自体が鮑と昆布を象徴化した日本の呪具だから
神道、明治以降の国家神道で無い
本来のかたちの神が祀られる神社や
其処に奉祀する氏子信徒の中に伝わる風習らしかったが・・

自分の実家は今は廃業したが呉服店を営んでいて
実はこの熨斗飾り、熨斗簪・・
意外と各地方に分布していると言うことは知っていた。

あと、おおっぴらに言えぬ事情由来の神域と
其処の氏子、神人に共通したらしき風情の儀礼であることも薄々。

そして・・大学時代と其の直後くらいの事だ・・
自分の人生で唯一無二の存在になる筈だった生き物が

・・呉服屋さんのお嫁さんならドレスで無くて着物だよね・・

甘えるような無知な声で囁いた睦言の中に
此の熨斗飾りの話が唐突に出てきたとき
自分は一瞬何も言えなくなったのを未だに覚えている。



遠い過去の記憶・・だが永劫に残る悔恨と哀憐・・

花嫁人形のモデルは詩人で画家の蕗谷虹児の若くして死んだ母らしいが
自分の中に居るちょいと小太りでむっちりし過ぎた少女も
此の曲を聴くたびどうにも成らぬ程哀切に浮かんでくる面影かも知れず。

まあ、既に30年以上前に夭折した天界の住人たる小娘だ。
ブログのネタにしても時効だろうし老いの繰り言のようなもの

たぶん、雲の上で無垢笑いしながら=ばーか=とか言ってんだろう(笑)

本当の知恵ってのは知識や才能ではない、と教えてくれたのも
此の脳足らずで餓鬼極まりないちびデブだったかも知れんのだが。

ワーグナー 婚礼の合唱(謡曲高砂オマージュバージョン・ハルオロイドミナミ)





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