のりぃの妄言録

モハル! 追跡編【天】

2021/03/17 01:05 投稿

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 【 追跡! 2つの雷鳴 】

 結晶サソリの少女アクラが掘ったものであろう・・モグラ道と仮称するが
 (※アクラ、も名乗ったわけではないので仮名だが)
 所々小さい結晶が輝いており、ぼんやりと明るい
 4つん這いになってやっと通れるほどのもので、
 アクラより体の大きい姉妹やハンターでも上下に若干の余裕はあったが、
 その場でUターンできるわけもなく・・・

 かなり道なりに進んでからのことだ

 理由は不明だが、時折りアクラが後退してくるらしく
 何度かザザ美のお尻に顔をうずめてしまった・・(えっち!)
 おそらくは・・ モグラ道にいくつか確認できた分岐・・・
 そこに戻るために引き返しているのだろうとは思う・・・
 予測できないためこれは仕方ないのだ

 「あ、あの! ハンターさんッ・・・」
 「・・ああ、悪い 急いで後退する・・・」
 「何度も、すみません・・・」
 「気にするな」

 なんとも気まずい雰囲気の中、黙々と進み続けた道中も
 ようやく上に向かって登り始めた

 先に外に出たザザ美に手を取られ地上に出ると
 ・・昔訪れた、古塔の廃墟によく似た風景があった。

 「・・・どこかの塔の・・最下層か?」

 石の螺旋階段は朽ち、ほとんどが分断されている
 これでは頂上までは行けないな・・・
 案内はここで合っているのか・・・?

 「オマエ」

 少女が口を開いた。

 「オマエ、ココデ サルヲタオセ」
 「・・・それが魔女の、指示なのか?」

 少女は、言葉では答えずにハンターから目線を外して空を見上げる

 ふと上を見ると、どこかで見た銀髪がひょこっと顔をだして
 こちらを覗いていた

 「アレ サガシテタ」
 少女はキリンを指さして言った。
 ・・・道に迷っていたのはそのせいか・・
 言うが早いか、キリンは軽快に跳ねながらこちらに降りてきた

 「なに? もう私に会いたくなった?」
 「!?」
 「ぐっ、・・なんて、なんて美人なライバル(恋敵)・・!
  でも姉さんは正妻なのよ!負けないわ!!」
 「・・・ふーん? あなたが」
 「は、はじめ、まして・・・ザザ美と申します」
 「こっちが妹のぎっちゃ・・ギザ魅です」
 「お義兄ちゃんに手を出すやつはちょん切るのでよろしく!」
 「あら怖い」

 「・・・で、これはどういう状況かしら」
 「・・・」
 アクラはまた無言を通す。なにこの子・・・

 「・・どうやら、あんたと協力して金獅子を倒せということらしい」
 「・・・ハァ、そういうこと。
  まぁ、あなたの『正妻』も来ていることだし?
  子種をもらうのはまた別の機会にしてあげるわ」
 「こ、こ、こだね・・?」
 「約束は・・してないぞ」
 「・・・そ、そうだぞ!子種は姉さんだけのものだぞ!このえっち!!」
 「フフ、かわいいわね」
 「ぐっ・・この女、強い・・・!」

 「サクセン、ツタエル」
 そう言うとアクラは尾の結晶を一片剥いで一人ずつ(背伸びしながら)手渡した

 耳に当てろというジェスチャー。

 指示通りにすると、結晶からいつ記録されたのか
 声・・ではなく頭の中に直接イメージのようなものが流れてきた

 それによるとこうだ・・・
 ハンターと姉妹は金獅子を迎え撃ち、
 アクラとキリンは身を潜めて支援、もしくはトドメを刺す・・と
 準備ができたら刀を暴走させ、
 中に入ってる「蛇」に強引に合図を出させる、とまで付け加えてあった

 金獅子の迎撃か・・ ・・・そういえばティガは・・
 ・・・無事だといいが



 一方その頃、まさに沼地と雪山(と峡谷)の狭間で
 サル(金獅子)と虎(恐竜)・・ティガの激闘が繰り広げられていた

 地面は抉れ、隆起し、傷まみれの二頭が向かい合う
 だが・・サルは余裕の笑みを見せ、ティガは肩で息をしていた


 「頑丈だなぁ、オイ ここまでボコって壊れないとはねぇ」
 「・・・解除ヲ封じてオイテ よく言ウ・・だが!」

 ギャリィッ
 「おまエとやり合うには 好都合ダッタがなッ!!」
 雷針毛は覚醒したレイアに焼かれたが、代わりに金獅子は
 頑丈な防具で補っていた

 ティガの爪も強度は上がっていたが、うまく受け流されてしまう・・・

 「チィッ・・・!」
 「シャルカの鎧を食ってもこんなもんか・・残念だなぁ」
 「倒せずとモ、足止メできれバ我の勝チダ!」

 重量の高まった飛び掛かり・・捕えれば金獅子といえど抑え込める・・はず
 「当たるかよ!」

 ダァン!!
 「クッ・・・!!」
 「頑丈で重くはなったが、スピードが落ちてるんじゃないか? ハハッ!」


 ギャア! ギャア!
 上空でガブラスが鳴く。

 「おっと、見つけたようだな」
 「ナンダト?」
 「本命はあっちさ・・ 遊びはここまでだ」
 「行かせるカ・・・ッ」

 スッ・・と手の甲を向けてニヤリとする金獅子
 指には光る5つの指輪。それを触る左手にも5つ嵌っていた。
 直後、レイアやレウス王を弾き飛ばした、巨大な雷玉がティガに炸裂する・・

 外装が弾け飛び、大ダメージを負った虎猫が地面を転げ、
 うつぶせになって倒れた・・・

 「これは耐えられんか・・ じゃあな」
 「・・ま・・まつ・・・にゃ・・!」

 ・・終わった。この姿ではもうできることがない・・
 何より体が動かなかった。

 背を向けて、上空へ飛び去る金獅子を見送り、
 虎猫は疲労から・・パタリ、と意識を失った・・・


 上空に跳んだ金獅子は、待たせていたガブラス群に捕まり、
 派手に光の柱のようなものを上げている塔を目指して移動する
 違和感は感じたが、罠ごと踏みつぶせばいい。
 金獅子はそんな男だった。

 つく頃には光は収まり、塔の頂上に着地する
 底まで見える崩落した箇所をみつけると、大胆にもそこから飛び降りた


 ズダァァンッ!

 あたりを見回す。刀を構えたハンターと、その後ろにカニの姉妹・・・
 レイアと戦った石切り場で見た光景だ・・ ティガは先に倒しておいたが・・

 「・・お前らだけかぁ?」
 「金獅子を倒せ・・と 依頼されてね」

 「罠にはめたか・・・ 面白い・・だがよぉ」
 「なめてんのか?」
 「・・・お互い様だろ?」
 「あぁ・・?」

 「いいぜぇ・・ 乗ってやるよぉ
  半殺しにしたその後で、魔女の居場所を・・・いや
  ハンター、お前の命で交渉したら・・出てくるんじゃねぇか?」
 「そ、そんなことさせないんだから!」
 「・・やれるものならやってみろ!」

 「上等ォ!!! 女連れでイキがるバカは泣かせてやるぜぇ!!」



つづく

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