のりぃの妄言録

モハル! 追跡編【極】

2021/03/15 02:29 投稿

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 【 追跡! 沼地の隠者 】

 ルコ、ティガと別れ 沼地へとタル車の進路を向ける
 深い霧だが、行けるところまでこのまま・・・

 ふと、ディアナが何かに気づいた顔をして後ろをチラチラ見始めた

 「あ、あの 私やっぱり、行かないと」
 「え、どうしたの? ディアナちゃん」
 「・・・えと・・ ルコさん、普通に雪山に飛んで行ったら・・
  入れ違いとか・・ 見つけられないとか・・
  一度見張り台に取り次いでもらったほうがいいと思うんです」
 「ふーん? そっかぁ・・ マジメねぇ・・・」

 ハンターさんのこと、頼みますと姉妹と抱擁を交わした後
 まだティガと何やら話しているルコのところに駆け寄り、
 たどたどしく説明するディアナ

 「・・なるほど? 一理あるわね。分かったわ。」
 「あの、塔みたいなところまで行けばいいのね? 説明よろしく!」

 ルコはディアナを抱えてふわり、と浮かび上がり
 雪山の、険しい林道の手前にあるであろう見張り台へ向かって飛んで行く
 ティガは首だけ動かして見送ると
 こちらに向き直り、早く行け、とばかりにアゴを振った

 「・・・行こうか」
 「うん・・」

 ボルン・・ボボボ
 ヘッドライトを点灯し、霧の中へ走り出す。
 慎重に、陸地を見極めながら悪路を進んだ・・・

 しかし、どちらに進んだものか・・・
 ぬかるみを避けていれば沈みはしないが目的地が分からない
 案内人でもいればいいのだが・・・

 タシッ タシッ タシッ・・・

 いつか聞いた、ランポス種の足音のようなものが・・・
 ギザ魅が音のする方向に身を乗り出すが
 薄っすら見えた影はふいに消える

 ダンッ

 客車の上に何者かが乗った・・音がした

 「誰っ!?」
 「・・・お前らこそ誰やっちゅうねん」

 赤と黒の表皮に、紫色のトサカ・・ イーオスか
 イーオスに騎乗し、こちらを威嚇してくる独特な髪型の男
 ・・・ランやゲーネの親類だろうとは思うのだが、
 彼がどういう立場なのか分からない

 ・・王国の関係者であるディアナとは別れてしまったし
 沼地にまでは連絡も来てはいないだろう

 「んん・・ 待てよ この車体は・・・
  エリオ姐さんの知り合いか?」
 「・・・ああ、そうだ」
 「ハハァン? タル車は特別任務でなきゃ動かさねぇ・・ってことは
  お前らはそういう感じか? あぁ?」
 「・・・」

 「なんてな。俺はイール・オース 沼地の部隊長だ・・つっても、
  今は俺しかいないんだがな・・・
  あるお人からお前らを案内するように頼まれてよ
  ・・・ついてきな、こっちだ」

 イーオスは右手の方向に降り、タル車の方向転換を待って
 見失わない程度の速さで先導する

 湿地を越え、朽ちた木の林を抜けると
 洞窟の入り口らしきところに出た

 「この中だぜ」

 ピチョーン・・

 タル車から降りて中に入ると・・
 肌寒く、風の唸る音と、水の落ちる音が鳴り響く
 所々に生えた水晶が、淡く輝いて灯りとなっていた

 キリンが持っていた、赤い皮袋に入った「ましろと同等の体液」
 彼女が雪山から飛び去っていった先もおそらくは沼地
 その存在は予測できたが、実物を目の前にすると息をのむ

 赤い衣の、老婆のような姿をした融合体が
 何やらサソリの尾に結晶をつけた少女と話している

 しばらく眺めていると、こちらに気づいて声をかけてきた

 「おや・・ 来たのかい?」
 「依頼通り連れてきてやったぜ」
 「ご苦労さん 見回りも頼むよ 報酬は上乗せしてやる」
 「ちっ、人使いの荒いババァだぜ・・・」

 手をヒラヒラ、とさせながらイールは外へ戻っていく
 ハンターと姉妹は老婆へと歩を進めた
 ましろと違い老婆は目を開いていたが、白くぼんやりとしていて
 視力を頼りにはしていない感じである・・・

 「はじめまして・・だね? ハンターと・・ヤドリ姉妹か」
 「なに・・ 『魔女』とは協力関係でね、色々聞いているんだ」
 「・・あなたは・・ ましろと同じ種族なのか・・?」
 「まぁ・・そうさね
  フルフルの融合体は・・ここでは成体になるまでに
  食われて死ぬことが多い・・・
  あの子が幸運でよかったと思っているよ」
 「そうか・・・」
 「おばあちゃんの名前は?」
 「・・・フフ、私は名付けられたわけではないのでね
  ババァで構わないよ」

 傍にいる少女に目をやると、不機嫌そうに見上げてきた

 「・・・・」
 「・・この結晶・・見たことあるぞ・・・?」
 「祠にあったのと似てるね・・」

 「そりゃそうだろう 通信用にこの子に設置してもらったんだから」
 ・・アクラ・ヴァシム
 体液が結晶化する謎の多いサソリだが、そんな能力があったのか・・?
 ・・・融合体ならではの、かも知れないな

 アクラ由来の黒いドレスを着た少女は無言でこちらを見つめ
 尾を立てて揺らめかせている・・ 警戒されてる・・?

 「その刀・・フム ヤツを呼び寄せるのに使えるだろうね」
 「・・ヤツ?」
 「蛇が誰を差し向けて来るか、察しはつくだろう?」
 「・・・ああ」

 金獅子か・・ だが呼び寄せられるとは・・?
 ・・・!

 ルコの防具が・・ 無数の蛇になって散っていった時
 彼女は刀をずっと握っていたな・・・
 入り込まれた可能性は・・ 考えられる そういうことか・・・

 「さて・・ 魔女のところへの案内だが・・・」
 ぽん、と老婆はアクラの頭をなでる 少女は顔をしかめたが、やがて壁に向かって
 歩き出し、ぐい、と岩肌をもぎ取った・・・
 いや、あらかじめ掘っておいた空洞を隠しておいたのか
 そして・・ もぞもぞと4つん這いになって奥へと入っていった

 「ついていきな。後の判断は任せるよ。」

 姉妹と顔を見合わせた後、空洞に近づく
 「・・・これ、誰かは必ずお義兄ちゃんにお尻見られるわけね?」

 そこに気づいてしまったか・・・
 「じゃあ、じゃあ 私次でお姉ちゃんはその次・・・
  お義兄ちゃんは最後! おっけー?」
 「ぎっちゃん・・ そ、それは・・・」
 「新しい女の尻は追わせない。お姉ちゃんの尻なら許す」
 赤くなってポカポカ妹を叩くザザ美

 「・・はよ行かんかい」

 「わかった。わかったから。それでいこう・・・」



 つづく

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