のりぃの妄言録

モハル! 追跡編【中】

2021/01/12 17:12 投稿

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 【 追跡! 霧中の真意 】

 日は高く 炎天と化した砂漠の中・・・

 先導と警戒のためにティガ・レックスの背に乗ったハンター、
 後に続いて、2隻の砂竜船を誘導する砂中のガリィ
 砂竜船の上には即興で巨大化させ日除けにしたザザ美、ギザ魅の殻(例の頭骨
 4名の女子達がそれぞれ乗り込んで休んでいた

 ザザ美とルコ、ギザ魅とディアナ
 この配分になったのはルコがザザ美の殻を希望した・・
 という所が大きい

 殻の中は、ぎゅうぎゅうで3人寝そべれるかというサイズで
 高さもあまり余裕はない

 ザムザムザム・・ザザザザ・・ッ
 走り回る音と砂を切る音が絶え間なく響く

 殻の中では、姉とルコのことを気にするギザ魅
 ディアナをぐりぐりして気を紛らわし
 ザザ美は対面するルコに落ち着かない様子で目をそらす

 「ねぇ、アンタ・・ あの男のことが好きなの?」
 「えっ!?」

 唐突に核心を突くルコ・ディオーラ
 ザザ美は赤くなって固まってしまった

 「安心しなさい。アンタがあの男を捕まえててくれたら・・・
  シャルカお姉さまが心を惑わされることもない・・・
  つまり私は味方よ」
 「そ、そう・・ですか」
 「歯切れが悪いわね」

 「・・・ハンターさんは、いつか帰りたいと思っているんです
  それに、ぎっちゃん・・ 妹も良く思っているみたいだし
  ・・私が、捕まえるだなんて・・ 迷惑だと・・・」
 「ハァ?」
 「・・まぁ私はフラれたんだけど
  アンタ・・多分・・・ 直接聞いたこともないんでしょう?
  何も伝えずに引き下がるなんて、私たち融合体女子のすることではないわ!
  ・・・それに何?
  妹に譲ってあげます的な態度は何? 妹を舐めてるの?
  一人のオスも狩れないのに譲るもないでしょうよ」
 「・・・で、も」
 「いい? 都合よく今はまだみんな無事なだけよ。
  ・・・ガブラはとんでもないクソよ
  まともに相手したら、誰か死ぬかもしれないわね・・・
  好きなことを伝えもしないなんて、アンタ・・・ 後悔しない?」

 ザザ美は黙って・・膝を抱えて座っている格好で
 服の袖をぎゅうっと握りしめる

 「・・・まぁ? あんたの恋路だし?
  好きにすればいいんだけど・・
  ちょっと気になったからアンタの殻に入っただけだからね・・
  はい、終わり 疲れたから眠るわ・・・」

 空気を読んでザザ美から距離を取って座りなおすルコ

 「・・いや・・・です」
 「ん?」
 「ハンターさんが・・ 死ぬ・・なんて」
 「例え話だからね?」

 「・・・でも いつ伝えればいいんでしょう?
  ずっと・・どこかに行ってしまう人なのに・・・」
 「・・チャンスは作るものよ ここだ!と思ったら行きなさい」
 「・・・!」


 一方、ハンターは
 外套の隙間から上空にガブラ兵を目視する
 特に妨害する様子はなく、旋回しながらついてくる

 「・・ウットオシイナ・・・ドウシタ?」
 「いや・・なんでもない」

 (※絆の武器などの効果で強い感情はハンターにフィードバックされる)

 ・・・ザザ美の気持ちには気づいていたが
 よりストレートな感情がゾワッっと駆け抜ける

 ・・これは返事でも考えておかなけれならないか・・・

 小一時間走り続け、ようやく谷・・ キャンプが見えてきた
 先に降りたハンターとティガは上空のガブラを警戒しながら、
 全員が引き揚げるのを見守った

 役目を終えた2つの殻は、しゅるしゅると収縮し、
 姉妹の手元へふわり、と戻ってくる
 ザザ美は頭、ギザ魅は背中にそれを装着し
 谷の方へ振り向いた

 「・・・・」
 「・・・ッ」

 目と目が合い、立ち止まるザザ美
 ギザ魅は嬉しそうにディアナを抱えて先に谷の日蔭へ走った
 ルコもフフッ・・と笑いながら通り過ぎる

 「・・外套、助かった」
 「は、はい・・ 良かったです」

 ティガとガリィが上空の変化に気づく
 ガブラ兵が騒ぎ始めていた ギャア!ギャア! シャアアーッ・・・

 人語を話さないその人型は、口から毒液らしきものを
 次々に吐いては旋回する
 ・・嫌がらせにしかならないが、これは面倒だな・・・

 更には、増援だろうか・・ 黒い靄が近づきつつあるようだ
 残念だが休憩はできそうにない すぐに動かねば・・・

 「・・すまない、面倒をかける みんな、すぐにタル車に乗ってくれ」
 「お気をつけて ここは任せてください」

 運転席にハンター、ティガは相変わらず猫に戻らず走るようだ
 後ろに繋いだ客車には女子4名が乗り込む

 「乗りました!」
 「よし、行くぞ・・・!」

 ボルン・・ボボボ・・・・

 行きと同じく、ティガを先に行かせる

 キャンプに残るガリィ、ゲーネの小隊がガブラ兵の迎撃を始めた
 いくらかは墜落しているようだが、それでもかまわず
 ハンター達に追いすがってきた

 移動を始めたからか、徐々に毒液を吐くのをやめ、
 高空で旋回しながらの尾行を再開した
 (※タル車のスピード=ティガ平常走り<飛行種の滑空速度)ぐらいの感じ


 ・・・これは邪魔しているのではなく

 「(アア、案内させようトしてイルナ)」

 心の中の声に反応されたー!!(合体時の後遺症)
 ・・ハンター、つまり俺以外が近づいても道が開かれないとか・・?
 ならば、この追い立てるガブラ兵の行動も道理か・・・

 立ち止まろうものなら、何匹居るか分からない大群の毒液の雨に襲われる・・・
 これでは城に立ち寄らない方がいいな・・・

 「ねぇ」

 ルコが身を乗り出して声をかけてきた

 「・・・姉さまのところへ連れていくっていう約束よね?」
 「・・そうだったな」

 「峡谷の水辺をずっと行けば沼地と雪山の境目に出るのよ
  そこで降りるから、それでよしとしてあげるわ」
 「なるほど・・ 悪いな」
 「さすがにこの状況ではね」

 「あ、そこで曲がって・・ そうそう」


 水辺から洞穴を抜けた後、湿地帯に入った
 右手・・その遠くには白く輝く雪山が見える
 険しい森に覆われ陸路は厳しそうだ・・
 対して左手には、深い霧が立ち込め、
 枯れたような木々が時折もやの中に見える

 目的地である沼地まで来たということか(はやーい!)

 うるさかったガブラ兵も数を減らし、・・報告にでも戻ったのか?
 ルコは約束通りここで降り、ティガも残ると言い出した

 「・・・実を言うとナ 本体化が解けないンダ」
 「シャルカの鎧ヲ食ったダロウ? ・・シャルカは、ガブラに細工された
  ルコに接触してイルわけだから・・・
  念のためダ お前たちだけで行ってクレ」

 「・・・分かった」
 「・・え? 今なんて?」
 「シャルカは今裸ダってことサ」

 睨みあいの後、握手を交わす2人を残し、ハンターと姉妹、ディアナの4名は
 霧深い沼地へと足を踏み入れた・・・



 つづく

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