のりぃの妄言録

モハル! 探索編【中】

2020/05/07 00:36 投稿

  • タグ:
  • モンスターハンター
  • 擬人化
  • 二次創作
  • シナリオサンプル

 【 探索! 雪山へ 】

 創世の碑文・・その写し・・・ 魔女が書いたであろうそれには
 「ガブラを改心させろ」とあった

 これは皇女の協力を得た方がいいだろうと、
 書庫を出て医務室に向かおうとしていたところ
 慌ただしく、その皇女が駆けてくる

 「ハンター、大変なの! シャルカの身に・・何か・・・」
 「・・分かるのか?」
 「我とシャルカの絆は深いわ、共感が働くの・・・」

 絆の力。別にこれはハンターと融合体を繋ぐためのものではない・・・
 本来は融合体同士の共感に用いられるということか
 つまり俺は、その輪の中に特別に招待されたというわけだな

 ・・・だがこの状況、まずシャルカを助けにいかねば協力は得られなさそうだ
 「・・・シャルカがどこにいるかは分かるのか?」
 「・・うう、そこまでは・・・でも、方角は分かるもん」
 「飛べたら一人で行っちゃいそうですねぇ・・あっ皇女様飛べなかったね!」
 「う、う、うるさぁい! だから、助けてって言ってるのよ!」

 ギザ魅は皇女をいつものようにからかったが、
 ナナはシャルカの名前を呟きながらうつむいて、泣き始めた
 さすがにぎょっとして、姉と一緒に皇女をなだめようとする

 ふと城内に一人の兵士が入ってくる
 ラン・オースであった

 医務室か2階へ行く方向を向いていたが、こちらに気づくと

 「雪山より伝令があった、何かが山頂に激突したらしい」
 「・・・!」
 「それって・・・」
 「陛下と姫様にも伝えてくる。ハンターは準備をしておいてくれ」

 「ゆ、雪山かぁ・・・」
 「・・・苦手ですぅ」
 「私は行くわよ! シャルカの主人だもの」
 「まぁ、カニ族は無理するニャ。代りに行ってやるニャ」
 「・・うぐぐ」

 「・・・ハンターさん」
 ザザ美が申し訳なさそうな顔で見つめてくる
 ・・ここまで共に戦ってきて別れるのは辛いが、無理に寒冷地に連れて行くのも悪い
 一時的なもの、そう思って

 「・・そうだな、砂漠にある原文も見たい
  雪山から戻ったら砂漠へ向かおうと思う・・・2人は、準備を頼む」
 「・・なるほど、分かりました」
 「じゃ、じゃあ竜車は私が手配しますので、荷物の準備をお願いします」
 「おっけー」

 ザザ美、ギザ魅、ディアナは寒いのが苦手らしく
 悔しそうにはしていたものの、砂漠行きと聞いてほっとした顔になる

 2階から降りてきたランは城内の食堂へ案内してくれた
 パンやら干し肉やら 大半が保存食だ
 「見ての通り備蓄食料だ。いくらか持って行くといい」
 「・・・遠いのか?」
 「陸路では数日かかる。空から行けばもう少し早い・・・
  姫様とましろが、ハンターと皇女を抱えて飛ぶ予定だ」
 「・・なん・・・だと」
 「ああ、姫様は起きられて早々 飛び回っておられる
  ・・騎士殿への恩義も感じておられるのだろう、止めても無駄だぞ」
 「さ、さすがレイアね! 頼もしいわ!」
 「・・・待つニャ 我が頭数に入ってないニャ」
 「・・ハンターが抱えれば良いのでは?」
 「ええ・・・」

 ああ、そういえばまだ何も食べていなかったな・・・
 食べ物を前にすると空腹感が増す

 「・・・ここで食べてもいいのでしょうか?」
 「ああ、いいぞ。その代わり、姉妹には後で食料の補充を手伝って貰う
  ハンターと皇女は、テラスに向かってくれ」

 食堂にあった鍋に火をかけてスープを作り、
 パンに干し肉、野菜のようなものを挟んで簡単な食事を採った

 「・・よし、じゃあ 行ってくる」
 「お気をつけて」
 「足引っ張るんじゃないわよ~」
 「私? 私に言ってるの? へし折るわよこのー!」

 謁見の間を通り、テラスを見ると
 レイア姫とましろ、レウス王が並んで待っていた

 鋭い眼光。どうやら虎猫・・元、敵であったティガ・レックスを睨んでいる。
 「・・・あー、そういえば正気の姫様とは初対面だったかニャ」
 「・・いや うっすらと記憶はある・・鎮静剤を口に放り込んだ猫だな?」
 「今は・・敵ではないニャ」
 「・・・今回の件、危険性は高い 雪山はかつて幻獣と金獅子が争った場所・・
  シャルカ殿を救助できても前後に何が起きてもおかしくはないだろう
  戦力として数えておくぞ、虎よ」
 「ああ、任されるニャ」

 「・・では私とましろが雪山まで送ろう なに、心配はいらん
  以前よりまた少し体力が増した気がする」
 「・・・・」
 「レイア、」
 「・・・分かっています 父上・・無茶は」
 「案ずるニャ、我とハンターもついていく・・暴走しても何とかするニャ」
 「私も! 私とましろもいるのよ、王様は心配性ね!」
 「フ・・頼もしいが、何もないことを祈っているぞ」

 「ハンター・・」
 「レイア! レイアは私よね?」
 「・・・ああ、そうだな ましろ、ハンターを頼む」
 「よろしくねぇ~」

 ぺたぁ・・ ましろのひんやりとした腕が胴に密着する
 何も感じるところはな・・ いやこれはなにか・・捕食される恐怖を感じる。

 身長差だけ見ればおかしな組み合わせだが、
 融合体は成人男性よりはるかに重い。ナナよりもハンターの方が軽いのだ。
 故に、ましろはハンターに加え、虎猫も・・・
 さすがに重いようで虎猫はレイア姫の肩に乗ることになった。

 「行ってきます」
 「・・気を付けるのだぞ」

 バサァ!
 豪快に飛び立つ姫の後を、ましろが音もなく追従する
 空中で旋回し、北東、雪山方面へ進路を取った

 「・・感じる! レイア・・!!」
 ナナの直感・・絆センサーが真偽を告げる(今かよ)

 「ああ・・ ましろ、急ぐぞ」
 「はーい」
 「え・・ちょま ぎゃあ あ  あ   あ」

 皇女とハンターをぶら下げた2頭の飛竜は
 雲を切る速さで北の空へ消えていった・・・


 つづく

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事