のりぃの妄言録

モハル! 謀略編【鋼】

2020/03/19 13:25 投稿

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 【 謀略! 炎帝と蛇の思惑 】

 火山地帯に築かれた城塞・・・

 殆どは山肌に横穴を開けたような天然の要害で構成されている
 ふもとの村からの供物で生活しており
 空には哨戒のガブラ兵、地上には貢物の検閲をするガブラ兵

 炎帝の配下の外には、兵隊と奴隷しかいない

 見慣れた光景だが、不信を抱く騎士には
 リオラール領内との差異に思うところがあった


 ひと際大きい空洞の奥、その玉座に テスカートを治める炎帝が座していた

 見るものを畏怖させるその風体は 眼光と相まって
 絶体強者の様相を呈する

 居並ぶのは、ガブラの作った「ヘリオトルーパー」
 ハンターの脳を抜き、炎帝の宝珠を入れた人形兵士の一部と
 宰相ガブラ本人が、玉座の傍に侍る

 「・・よくぞ戻った シャルカよ」

 兜を脱ぎ、ひさまづく
 「・・・陛下、単身での帰還 お許しを」
 「よい。疑念があれば申せ。」
 「・・・・宰相が殿下に与えた幻覚剤についてお聞きしたい
  陛下は・・ナナ殿下の事をどのようにお考えか」
 「・・大事な我が娘だ、故にそなたに預けた」
 「ならば、」
 「あやつも我らも、その真の力は知らぬ。故に、危険ではあったが・・
  今回の件を承諾した。例のアルビノがいれば大事には至らぬと」
 「・・・結果的には そうですが」
 「陛下、私は・・ 陛下が宰相殿に操られているのではないかと、
  疑いを持っております」

 鋭くにらみ合ったあと、炎帝は表情を緩める

 「フ・・ そうだな、娘を任せているものに疑われてはたまらぬ
  お前には話しておこうか・・・」
 「我らテスカートは・・この地で覇王アーカムを封じ、それを延々と続けてきた
  変わらぬことこそ、我らの流儀であった・・ その任は今も変わらぬが・・
  ただ我は・・ 我自身は、変化を望んでいる
  だからこそ 色々と変化をもたらしてくれるリオラールの連中は
  見ていて飽きぬ・・・ ガブラを傍に置いておるのも似たような理由よ」
 「だがもしこやつが、歩みを止めたり、我が怒りに触れることをすれば
  即座に余自ら処断する。情を挟む必要もない罪人だからな。」

 「・・・その言葉、違えぬ保証はございますか?」
 「我に何かあったときはお前に任せる。これからも娘の護衛を頼むぞ」
 「・・御意」

 「・・ガブラよ、お前が何をしようとしているのかも話してやれ」
 「そうですねぇ・・手伝って貰えるかもしれませんし」
 「・・・内容次第だ」
 「箱舟を作って外の世界に出ようとしている、というところまでは
  ご存知でしたかねぇ?」
 「・・・」
 「その理由から説明しますと・・ 始まりはこの世界に『ハンター』達が
  送られてくることに気づいてからですね
  私たちは出られないのに、いくらでも入ってくる・・・
  外の世界があり・・・ そしてこの世界を管理している誰かがいると仮定しました」
 「ああ、金獅子の報告は受けましたよ。・・まぁ、残念でしたが、」
 「ミラボレアス探しも、箱舟作りも、実はすべて管理者を引きずりだすための
  餌なんですよ。だから達成されなくても、管理者を捕まえられれば問題ない。」

 「・・・まぁ今のところ気配はありませんが・・・
  もしかしたら、例のリオラールに付いたハンター君の前になら・・・」
 「シャルカ殿には、なるべく彼に同行していただきたい」

 「捕まえてこいというわけか・・・」
 「ええ。生け捕りでお願いしますよ。」

 「一つ聞きたい。レイア姫はあきらかに異常な状態だった・・・
  宰相殿が何かしたのではないか・・?」
 「フム・・? ああ、そういえば・・・
  過去に峡谷で瀕死の子供に『延命措置』を施したことがありましたね・・
  なるほどなるほど、それならばサンプルとして持ち帰ってもよかったですね」
 「・・・・」
 「ああ、いえ もういいですよ 今は
  興味深い報告ありがとうございました」
 「・・こちらこそ」

 「・・・殿下の元へ戻ります それでは、これにて」
 「うむ」

 踵を返し、飛行態勢に入る
 兜を被りながら、内容をまとめてみた

 陛下は「変化」という楽しみのためにガブラを傍に置いているが
 ルールを破ったり、彼が力尽きれば容赦なく殺す

 ガブラの目的は、騒ぎを起こしてこの世界を作ったものを引きずり出す
 ・・というところだろうか。
 箱舟などの準備もあることから、出ようとしてはいるのだろう・・・

 帝都のカルデラを見送りながら向かうべき王都へ頭を向ける
 ・・考え事をしていたからか、いつの間にか黒とオレンジの甲殻をまとった
 同族に並走されていた

 「おねぇさま・・・」

 懐かしさもあるが、背筋の凍てつく不気味さを感じる声
 ねっとりと絡みつく悪寒。

 「・・ルコ・ディオーラ・・・!」
 「・・・違うでしょおねぇさま ルコって呼んでよぉ」

 強引に体が引き寄せられる。彼女の能力だ・・・
 磁力を自在に操り、周囲の物体を弄ぶ磁界の王・・・

 何故だか知らないが、シャルカに執着している

 「・・放せ、私は戻らねばならん」
 「ダメよ」

 「私決めたの・・ 今日こそおねぇさまを私のモノにするって☆」
 

 つづく

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