のりぃの妄言録

モハル! 謀略編【中】

2019/12/24 13:26 投稿

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 【 謀略! 不屈の竜姫 】

 都市の近くにある石切り場、金獅子をそこに案内し 堂々対峙す

 少し高台になっており、見晴らしはよく
 都市を一望できるほどだ

 虎の拠点にされる可能性もあったが、
 隠れるところがないためか 実際には大丈夫であった

 「始めようか」

 レイピアを構える・・・
 姫は 内なる怒りを切っ先に込め
 襲撃者を睨みつける

 だが 金獅子は困ったように頭を掻き、
 それでは物足りんとばかりに催促を始める

 「色が変わるって聞いたんだがな」
 「・・・その姿を見せるかは貴様次第だ!」
 「そうかい」

 先に踏み込んだのはレイア姫
 喉を狙った刺突を、のけぞって躱し 鼻先をかすめる切っ先を見送りながら
 体を左に回してフックを放つ金獅子

 ギャリィンッ
 引き戻した剣で拳をかすめ斬り、そのまま身を回して尾で脇腹を打った
 ダメージはまだ浅い 姫は尾をつかまれ
 石壁に向かって投げ飛ばされる

 反転し壁に足をつくと
 火球を獅子に向けて連続で吐いた
 円を描いて姫に接近する獅子、姫はそのまま壁を蹴って突進し
 獅子の、顎を狙ったアッパーを両手で防ぎ、勢いを利用して後方宙返り・・
 必殺のサマーソルトを放った

 バックステップで互いに仕切りなおす

 「なるほど・・ これは王様より強いかもしれんなぁ だが
  変身しないっていうんなら痛めつけるしかねぇ・・ 覚悟しろよ?」

 レイアは獅子の右手の指に1個ずつ、合計5つの指輪がついているのに気づく
 そのうち2個は黒く、他の3つは青く輝いていた
 そしてまた1つ、青から黒に変わった・・
 直後、獅子の毛が金色に逆立ち、圧倒的なオーラを放出しはじめた

 「(・・・道具なのか・・?)」

 ブゥン・・・
 目の前の金獅子が、左右に増殖する・・いや
 コマ送りの絵のような残像が残った
 咄嗟に反応したが、腕ごと真横に吹き飛ばされる
 地面を2、3回バウンドして地に伏した

 ・・・ダメだ・・集中しなければ
 グシャッ

 レイピアを持っていた手を潰された

 「どこまで追い詰めれば変身してくれるんだ? もっとか?」

 気丈なる姫は、顔を歪めながらも敵を睨み据える
 ようやく決意したのか何やら力み始める

 「うぁあああ!」

 ゴゴゴゴ・・・
 体表温度が上昇する。熱で甲殻は赤みを帯び、新緑色から桜色に近くなった・・
 踏みつけていた獅子の足を焼き、引き下がらせる

 「ほぉう・・なるほど?」

 姫はゆっくりと立ち上がると、またも残像を残しながら回り込む獅子に
 広範囲に爆発するブレスを浴びせる
 いかに早く動こうとも、一網打尽・・・ ではあったが、
 上空に逃れられていた。姫は視線すら合わせずに飛び、サマーソルトで迎撃する。
 空中で回転してもう1撃、さらにもう1撃・・・
 とどめに爆発ブレスを吐いた。

 ドグォ!
 空中で爆炎がバゼルギウス・・いや爆ぜる
 少し遅れて落ちていく黒い影

 「はぁ・・ はぁ・・・」

 発熱のせいか、消耗が激しいようだ
 変身をためらっていたのはこれが理由なのだろうか
 ・・離れた場所に着地した獅子にあまりダメージは見受けられない。

 「もう限界か?」
 「半端な暴走じゃぁ 俺は倒せないぜぇ?」

 獅子は回り込むのをやめ、真正面から突進する。
 爆発ブレスで迎撃するが・・勢いは衰えない
 姫は鯖折りの形に捕まえられた

 ギリリッ
 「うぐっ・・・!」

 高熱を放つ体をものともせず絞めあげる
 むしろ逆立つ毛が刺さり、更に電撃を加えてきた

 ビリッ バババババ!
 「がっ ぁあああ!」
 ダメージを受けすぎたか、姫の目は虚ろになった
 体から力が抜ける・・・
 シュゥゥゥ・・

 ドサッ
 気を失った竜姫から手を放した
 頭を掻きながら 倒した相手に背を向ける
 
 「・・・期待しすぎたってことか まぁそれなりに楽しかったが・・」
 「ハンターに出くわす前に帰るとするかね・・」

 ドクン・・・
 周囲の気温が一段上昇する
 金獅子は好奇と喜びで振り返る

 虚ろなまま立ち上がった姫はさらなる高温を発し
 その甲殻は金色に変色しつつあった
 だらりとおろした手に武装を具現化させ、音もなく金獅子に斬りかかる
 (※金竜片手剣のイメージ ゴールドマロウ?とか)

 刃を紙一重で見切ったが、その熱量は変身している毛すら焼いた

 砕いたはずの手は変形した甲殻で武装と繋がれ、
 脱力した手足が鞭のように振り回される

 休むことなく蹴りと斬撃を繰り出し、獅子の防壁であった雷針毛を削っていく
 小手で刃を弾いた一瞬の隙に、獅子はまた指輪を一つ消費する
 鬼に金棒、まさに金棒状の武器をその手に持った

 予め作っていたものであったか、硬度は金色竜姫の武装を上回る
 受けた刃をそのまま殴り返し、連撃で盾を使わせる

 本能で空へ飛翔しようとした姫に追いすがり、叩きつけて組み伏せると
 金棒で翼を抉った

 「・・・ あっ ぐ」

 意識が戻ったか、目の色が戻る
 発熱の限界か甲殻の輝きも鈍くなった
 ・・もしかしたら瀕死になるたびに目覚めるのでは? と
 金獅子は仮説を立てる 手ぶらで帰るにはまだ早い・・・

 「・・まぁ動けないし 指輪はいらねぇかな」

 マウントを取ったまま手を空にかざし、バチバチと音を立てて球体を育てていく
 やがてレウスに放ったのと同等の雷球を生み出した

 「やめ・・・」

 バチィ! バリバリバババ!!
 ・・シュゥゥゥ

 まだ息はあるようだが、特に反応はない
 本当に金色で終わり・・ だったか
 ・・・本当にそうか?

 「ああ、ああ すまねぇなぁ。あのまま寝てればよかったのに・・・
  お前さんにまだ先があると思っちまう・・・
  だがこれ以上やると本当に死んじまうかもしれねぇから・・・」
 「代わりにあの城を吹っ飛ばすわ」

 「・・! よ・・せ!!」

 やはりあの王の娘か こちらの方が効くかもしれない
 ・・何も起こらなければただ被害が増えるだけだが・・・
 ・・・仕方ない! 強者を見るためならば! 金獅子はそういう男だった

 体を起こそうとする満身創痍の姫
 フリだけのつもりではあるが雷球を構える金獅子

 投げ出された雷球に、力を振り絞り身を投げ出す・・・

 凄惨な破裂音と共に 姫は再び倒れる
 ・・・ああ、特に何も起こらないのだな
 落胆交じりにため息をつくと、金獅子は城に向かって歩き出した
 特に何かするというわけではなかったが、姫を通り過ぎて城に近づく

 目の端に黒ずんでいく鈍い金色が見えた
 ・・色が変わった?

 ミラボレアス・・ その姿は黒と青だという
 だが目の前のその可能性のある者は、黒と赤に染まっていく・・・

 「・・・一応捕獲しておくか・・?」

 金獅子は最後の指輪を構える
 空には、何かが飛来する風切り音が響き始めた・・・


 つづく

 ※石切り場

  レイア姫が決闘に選んだ、城の石材などを切り出した岩山の跡地。
  位置的には西の郊外に存在する。

  王都を一望できる高台にあり、一辺に切り出した後
  岩壁になって残っている部分があり、いくつか細々とした岩もある
  王城に面したところと南側は崖になっており
  一応警備面の配慮か、石を運ぶための陸路は更に西側から迂回するように
  つけられており、その道はなだらかである。

 ※金獅子の指輪

  テスカート帝国の宰相、
  ガブラの融合体研究の副産物。強力な攻撃を一瞬で生み出したり、
  武装を具現化したりできるが、1個につき1回が限界。
  他の機能としては、自身の超強化、古龍すら捕獲して転送する機能、
  それを利用した離脱などがある。本来はミラボレアスを捕獲するための準備。

  ・・転送・・便利すぎるw 捕縛できるだけにしようか
  あと離脱は・・ 例の超ジャンプでいっか これでどちらかしか出来ぬ

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