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ジアくんの感想文庫

Vtuberって結局なんなのか。

2019/07/27 00:21 投稿

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Vtuberとはなにか

端的に言えば「成熟した匿名文化の最先端」である。


Vtuberの源流は、言ってしまえば「やってみた」「実況者・配信者」、特にその中でもアイドル性が強かった歌ってみたにあると思う。
歌い手とVtuberの間にある大きな壁は、彼ら個人が持ちうる仮面のカバー範囲の差である。

歌い手という存在を匿名たらしめるための仮面は「歌声」にしかないので、例えば彼らが生放送をする場合は、常に歌声というフィルターを通しているわけではない。
その瞬間の彼らは「匿名歌手」から「現実の一個人」へと存在の方向性が変わってしまい、それを匿名の存在と同一視出来ない感覚から、
歌い手だ実況者だという存在への信仰が薄れてしまう。(ここでいう信仰は皮肉や悪意の意味で用いているわけではない)

要するに、キャラクターをキャラクター足らしめる要素が不安定であるのだ。

また、ファンの目線としても、匿名の存在、いちコンテンツとして楽しむものもいれば、現実の存在として好意を抱く者も居るだろう。
この辺を、TVに出演するようなリアルアイドルたちのような後ろ盾のない状態で維持していくのは難しかったと思う。
事実そのあたりは、ニコニコ側がリアイベで支援するなどして、どちらかというとリアル寄りのアイドルとしてのキャラクターを確立させていたように思う。

こと日本では(?)、出る杭は打たれるというか、良くも悪くも目立つ個人に向ける視線がそう肯定的なものではない、という気風もあり、
現実の個人の存在を認識しながら、彼らの発する個性のみを肯定して信仰するのは、視聴者的にも難しいことであろう。

Vtuberは、先程述べたフィルターが存在全てにかけられている。
その姿を持ち、その声を発し、その個性で持ってあらゆる表現を為す限り、そのVtuberはそのVtuberなのだ。
言い換えれば、台本を持ちながら物語の世界にとらわれず、リアルタイムで存在しながらも、現実の個人という存在とは隔離された次元で行動できる表現者である。

そんなん歌い手や実況者と何が変わらんのじゃと言いたくなる気持ちはわからんではないのだが、その問いはVtuberをVtuberたらしめる本質的な要素を一つ無視している。

彼らが被っているフィルターは、彼らから発する言動全てに作用する変換器であり、また、我々視聴者が彼らにふれる上での強固な約束事でもあるからだ。
まあ、こんな回りくどい言い方しなくても、要はディスニーランドのミッキーマウスであるとか、そういうこと。

歌い手でいうところのこれは、結局の所「名前」と「歌声」でしかなかったし、実況者ならば「プレイスタイル」「トーク」程度のものなのである。
その約束事の外から発される情報に対して、我々の認識が匿名性を維持し続けられなかったのが、今までのインターネットにおける個人の在り方だ。
そこで匿名性を維持し、ある種架空の存在としての信仰を続けるためには、我々自身が表現者に対して幻想を抱く他なかった。
これは別にインターネットに限った話ではなくて、特定の個人を認識する上で否応なく通過するポイントなので、あんまり論じる必要もないか。

初述の「成熟」とは、つまり「視聴者の成熟」である。
こういう約束事(設定)の下ふれあいましょうね、という説明書を各々の心のなかに持っているイメージ。
その約束事が受け入れられない、気に入らないっていう層は自然と視聴者層からいなくなる仕組みにもなっている。

だからといって、あまりこういう言い方はしたくないけど、魂の行いが仮面の下全て許容されるかっていうとそういうことではなく、
それは魂自身が「そのキャラクターとして」負う罰になっているので、決して無法というわけではない。むしろその辺厳格でないと運営が難しいと思う。

既に言ってしまったように、ガワとか魂とか、そういうメタな見方も勿論してしまうものではあるが、
「その上で」そのキャラクターを楽しもう、という次元にあるのがVtuberという存在だと思う。だから視聴者が一番成熟していないといけない。

こういうのは、アニメ文化に深い日本が特に牽引していけるポイントだと思う(役と役者、アニメキャラと声優、とか)ので、
もちろん全ての人間に受け入れてもらおうとかいうスタンスではなく、おやくそくをまもってたのしくあそべるおともだちになろうね、というお話である。


20分位で書き殴りました。ひでぇ記事だ。言われんでもとっくにわかっとるわーって感じかもしれませんが。
読んでくださってありがとうございました。



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