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リズと青い鳥とMADについて

2020/02/23 20:19 投稿

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先日、新しいMADを投稿させていただきました。

このMADに少しだけ触れながら、リズと青い鳥について書いていけたらなと。
語彙力はありませんが頑張ります。


・なんかカクカクし過ぎじゃね?


まず一番初めに触れておきたいのが、このMAD全体を通してひたすら画面をカクカクさせ続けるという演出。
やりすぎかなー、でもなー。みたいな感じで結局こんな感じになったのですが、画面が見づらいという人もやはりいたそうで。
でもこれが自分のやりたかったものだし、まあしょうがない。

じゃあ、なんでこの演出にこだわったの?という話なんですが、一応ほわっとした理由はちゃんとあります。

これはリズと青い鳥という物語の立ち位置にあります。
そもそもこの作品はTV版響け!ユーフォニアムと劇場版の誓いのフィナーレの間の話で、時系列で並べてみるとこんな感じ。


希美、みぞれ疎遠からの仲直り(「響け!ユーフォニアム2」)

 
「リズと青い鳥」←ココ
 
コンクールでリズと青い鳥を演奏(「誓いのフィナーレ」)


希美とみぞれは中学からの親友で、高校では行き違いがあったもののそれも円満に解決していた、と思います。

でも、京アニさんはそのまま誓いのフィナーレへ、とはしませんでしたね。
このリズと青い鳥という話が必要だったからです。
自分ではそう思っています。

あのコンクールでの演奏を成立させるためには、希美とみぞれの歪な関係を少しだけ、動かす必要があった。そんなこんなで必要なのが「リズと青い鳥」というお話。
歪かな?歪だと思います。
そう考える理由は追々。

要は、このリズと青い鳥はTV版から誓いのフィナーレの間になくてはならない「綻びを修復する物語」である、と、そんな感じのことを言いたいのですが語彙力がなくてうまく表現できません、ニュアンスで何とか察していただけると(おい)。

それが今回のカクカク演出にどうつながるの?って話なんですが、ざっくりと言えばこのリズと青い鳥が「物語」であることをどうにかして強調したかったとか、そんな感じの理由です。
いや、映画だしもちろん物語だけどそういう意味での物語ではなくて、これは希美とみぞれだけの物語であり、外部の人間には「こんなエピソードがあったらしいよ」とか、言うなれば絵本の様に語られる物語だと思うんですね。

こうして文章にしてみると何も思ったことを伝えられていないような気もしますが、つまりこのMADを絵本のように外から見る物語にしたかったんです。
カクカクさせて臨場感を排除した平面的な世界を作って、そこにテクスチャを重ねて絵本にする、みたいな。
うーん、何を言っているんだろう。

とまあそんな感じで、そこにありながらも外から物語を覗いているような少しずれた次元にあるものを見ているような、そんな「若干の見づらさ」が欲しかったわけです。

それで、あのカクカクに。

まあ、なので「見づらい」「目が疲れる」という意見も狙った効果が出た結果なのかなと思ったりしてますが、もう少し調整するべきだったなーとも。

そんな感じのふわっとした理由でした。



・リズと青い鳥、MADについて


では、今度は何を考えながらこのMADを組み立てていったのかなとか、そこら辺の話を。

まずは自分がこの映画をどのように解釈したのか、そこからになります。

先ほどリズと青い鳥は「綻びを修復する物語」だと言いましたが、その綻びとは?
希美とみぞれの間にある、とても歪な関係のことです。

二人は親友、それは確かだけど二人の間の距離はとても離れていて、不安定なもの。

それらは最初から描かれていると思うんですよね。

この、歩く時の、距離。








ずっと希美が前を歩いて、みぞれが後ろをついていく。
昔から変わらない関係性。




この歩いているときの描写こそが二人の間にある関係を象徴していると思います。

前を歩く希美が常にこの関係をリードしてきたんだなーと。
そんな印象を受けました。

でもなんか、親友のそれとしてはあまりにも歪ではないかな?と思うわけです。

歩いている時ではなくても、この二人って常に距離があるんですよね。
で、その距離を生み出しているのは希美、じゃないかなと。

みぞれは希美がめっちゃ大好きで、重すぎるくらい大きな愛がある。
「希美は私の全部だーー!」と本人の前で言ってしまうくらいマジで重いです。

他にも隣に座る希美の肩にそっと頭を預けようとしたり、貰った羽を包み込んで、キスしたり。





安直な言葉で表すならば、「恋」と呼んでいいのかもしれない。

親友の域を超えた感情だとは思います。

それは恐らく希美も同じはずなんですが、こっちはどうにもギリギリのところでみぞれを突き放そうとする。

肩に寄りかかろうとした時にすっと立ち上がったのも、本当はみぞれの行動に気付いていたんじゃないかなー。

大好きのハグのなんちゃってーの場面も、多分みぞれの上がりかけていた手に気付いてたと思います。根拠はないです。
が、希美はそういう子です。多分。





この希美という少女、希美大好きの感情だけのみぞれとは違い人間すぎるほど人間臭いんですよね。
愛。嫉妬。いろいろなものがぐちゃぐちゃになった感情でみぞれを愛しているんです、きっと。

そしてそういった感情の中で、みぞれの依存ともいえるほどの大きな愛を感じながら、心地よさ、嫌な言い方をしてしまえば優越感を感じていたのだと思います。

希美って結構優位に立っていたい性格なんじゃないかなーと。
後輩たちがフルートのソロはのぞ先輩だよねーという話をしていた時はみぞれに機嫌よく振舞っていましたが、これ多分後輩に褒められたからだけじゃなくて、みぞれが一人だったのも希美にとっては心地好かったんじゃないかと思うんですよね。

え、めっちゃ嫌な奴じゃんって。
でも、それが多分希美。
大好きな人が自分にしか興味がないのがとても安心できて、心地いい。私は色々な人に囲まれていて、さらにみぞれも私だけを見ている、みたいな。
うーん、違うかな?どうなんでしょう。


この後、そんな希美の性格故に二人の間に亀裂が入るわけなんですが、きっかけはみぞれ音大受験するかも事件、剣崎梨々花接近事件。

で、ここでMADを作るうえでかなり悩んだものがあって、それが梨々花ちゃんを登場させるかどうかというものだったんですが、結局登場させました。
冒頭でも記述した通りこのMADは希美とみぞれの二人だけのものにしたかったのでそれ以外の人物は入れないようにしましたが、梨々花ちゃんはみぞれが希美のいない世界に少し踏み込むためのきっかけっていう重要な立ち位置にいるんですよね。
何回もダブルリードの会っていう新しい世界にみぞれを誘っているわけですし。




最初はみぞれも相手にしなかったけどだんだん仲良しに。


しかし、希美にとっては穏やかじゃないですね。
みぞれが遠くに行ってしまう。






さらに、みぞれだけ新山先生から音大を勧められる。
張り合って自分も音大に進もうとするが、新山先生のみぞれへの期待値と自分への興味の無さのギャップに気付いてしまう。
うわー劣等感。ついにみぞれとまともに接することができなくなります。






無視



でもみぞれって、依存しきっているようでいて実は希美よりもはるかに強い心を持っているんですよね。
希美が一回退部した時もショックを受けながら、意味を見失いながらもずっと一人でオーボエを吹き続けてきたわけですから。
(希美も一旦は吹部を離れながらみぞれとの実力差に負い目を感じるのもなかなか傲慢なことだとは思います)

もう、自分で飛び立ちます。新しい季節。






からの大好きのハグ。



ここで希美が言う「みぞれのオーボエが好き」って台詞、これが希美の愛の形を見つけたんだと思いました。
希美にリズを重ねるならば、青い鳥に美しい翼で羽ばたいてほしいと願うリズの願いも重ねられると思います。





・そのまま、ここから


今回MADに使っている曲って、「新しい季節」とか、次の世界へ飛び出すような、そんなメッセージのようなものが込められた曲だと思うんですね。なんというか、ネクストステージへの希望の歌のように感じました。

一方、リズと青い鳥もものすごく静かなようでいて実は何かが大きく変わる、今までの歪な関係が終わり、つまり綻びが修復され、新しい何かが始まる。
そんな変化を描いたものだと思います。



二人はそれぞれの道を歩く。




ただここで大事なのは、このお話は「おしまい」ではなく「続く」なんです。
あくまでも「誓いのフィナーレ」へ繋げるための、ステップアップの話。

だからこその、この曲と物語で作った「そのまま、ここから」です。

でも、「そのまま」って?
そのままです。
結局希美とみぞれは大好きハグしましたが、特に謝ったり過去の清算をしたりはしていませんよね。

全部、そのまま。
なかったことにはしない。

すべてが絵の具になるから
下手くそだって消さないで

これは曲の歌詞ですが、何となくここの部分と希美とみぞれの歩みを重ねたりもしてました。

最後、二人は初めて本当の意味で向き合えたんじゃないかな。
「ここから」、また始める。





ぐだぐだと滅茶苦茶な日本語で書いてきましたが、こんな感じです。

こういったものを感じながら今回のMADを作ったんだよーという、そんなお話。
まとまりのない話にここまでお付き合いいただきありがとうございます。


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