「これも“ゴースト”か?(笑)」

 鳴り止まないフラッシュ音とともに、そんな失笑が漏れたのは3月7日午前11時すぎのこと。都内のホテルで謝罪会見を開いた佐村河内守氏が、ホテルマンと見まごう出で立ちで登場した瞬間だった。トレードマークだったロンゲはバッサリ。薄く蓄えていたヒゲも綺麗さっぱり。サングラスを外し、“全聾の作曲家”が落ち着き払った様子でスラスラと謝罪の意を述べ始めたのだから、無理もなかった。

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