天安門と言えば、日本の国会議事堂に当たる人民大会堂を始め、共産党本部や官邸の立ち並ぶ、まさしく中国政治の“心臓部”。当然、二重三重の厳戒態勢が敷かれていたにもかかわらず、その「暴走車両」は多くの通行人を薙ぎ倒し、最後は車内に積んだガソリンが発火し全焼したという。
当初、博微には多くの事故画像が投稿されたが、中国当局はこれを次々と削除。しかも、早々に「ウイグル独立派」による「テロ攻撃」と断定したかと思うと、事故発生からわずか10時間で容疑者5人の身柄を拘束。目を見張るほどの手際のよさで幕引きをはかった格好だ。当局は、クルマに乗っていたウイグル人の夫婦とその妻の母を「テロの実行犯」と発表。炎上した車両から「鉄の棒」や「宗教的スローガンが記された旗(ウイグル族は主にイスラム信仰)」が見つかったとも説明しているが、まだまだ不可解な点が多いのも事実だ。果たして、今回の自爆テロの真相は何なのか……?
今から24年前、この地を舞台に繰り広げられた天安門事件の主要メンバーで、現在、アメリカに亡命中の中国民主化運動家、陳破空氏に聞いた。
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