自民党は、早くも参院選の公約に「憲法改正」を掲げる方針を決定。改憲に必要な要件を定めた96条の“先行改正”を前面に打ち出そうとしている。これには、連立を組む公明党は改憲に慎重な姿勢を崩していないが……日本維新の会とみんなの党は大乗り気。「道州制」を盛り込んだ素案を目下、作成中なのだ。
この夏の参院選の争点は憲法改正になると考えて、まず間違いないだろう。なにせ、メディアも改憲ムードを煽りまくっている。4月26日には、産経新聞が独自の「国民の憲法要綱」を一面トップで発表。橋下徹・維新代表は「中央集権体制丸出し。あんな憲法が通ったら日本を脱出します」と痛烈に批判してみせたが、一方で「朝日も憲法案出してくれないかね」と論議が盛り上がることに期待感を示したのだ。
まさに、日本は“憲法一色”……。だが、こうした改憲論争を冷ややかに見る人も少なくない。評論家の荻上チキ氏は次のように話す。
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