YNA#121 「カテゴライズ」



フェミニズムの話をじっくり聞く機会があって、たしかに自分の中にも男性中心主義的思想が少しはあったなー良くないなーと反省した。
考えてみたら、父方の家族は家父長制そのものだった。父親が一番偉くて次が長男ってやつね。
SNSで見かけるフェミニストって攻撃的なことが多くていままでまともに取り合ってこなかったんだけど、そのひとは理路整然と話すからかなり良かった。

人間の歴史を振り返ると、被差別部落やカースト制度、障害者に赤狩り、アパルトヘイトにハンセン病とずっともうありとあらゆるところで差別問題が起こっている。
最近だと新型コロナに感染したひとが引っ越さなきゃならなくなったケースもあったよね。

そして、差別された側の訴えが認められ、保護されたりすると今度は嫉妬の対象になったりする。
覚えない?
去年、テラスハウスに出演していた木村花さんがSNSの誹謗中傷によって自殺して、擁護の意見が大勢を占めたとき、「自分も苦しい思いしてきたのになんで彼女ばっかり」っていうちょっと正気を疑うようなひとが複数いたんだよ。
心の底から意味わかんないけど、どうも一定数そういうひとが出てくるものらしい。

で、だ。
冒頭のフェミニストが「おじさんはすぐにセクハラする!」って言い出して、周りの女性たちや賛同する男性もそうだそうだ! となってたんだよね。

めちゃくちゃ違和感おぼえた。
あれ、なんだこれ? なんかイヤだなって。

しばらく考えてわかったのが、レッテル。
それ、おじさんというカテゴリ全体を差別してないか?って。
危ない危ない、自分がおじさんじゃなかったら気づかなかったかもしれない。

要するに、集団に名前を付けることが分断を生む構造になってる。

自分とあいつらは違う。
この考えが差別の元になっている。

もうちょっと踏み込んでみようか。
あなたは自分が障害者じゃないって言いきれますか?