【ヒキ弱王の日常 2020】~オススメ機種見つかりました編(その2)~(3月26日)
~オススメ機種見つかりました編(その2)~
さぁ、今回は予告通り「PF.アクエリオンオールスターズ」について書いてみようと思う。実はこの1週間で、アクエリオンオールスターズがけっこう嫌いになる事件が起こったのだが、かわりにひぐらし廻をもっと好きになったので、まぁ差し引きチャラである。もちろん今から書く内容は、嫌いになる前のテンションでお送りするつもりなので、ご心配なきよう。
それでは早速本編いってみよう~!
■PF.アクエリオンオールスターズに思う事
まず昔話からしようか。「好きな機種は何?」と聞かれた時、パチスロなら「う~ん、時代によってそれぞれあるからなぁ…」と答えに窮してしまうが、パチンコなら、それも液晶付きタイプとなればマイベスト3には未だに初代「CRF.創聖のアクエリオン」が入ってくる。
いわゆる「死に演出」というものが本当に少なく、どんな予告や展開からリーチに発展しても大当り(突確含む)の可能性が失われることが無く、「こうなればアツい」というルートが必ず残されていた。一世を風靡したエヴァンゲリオンシリーズも、「1・3・5」停止からの暴走やシンクロからの暴走など、砂肝さん風に言えばQBK(急に爆発する感動)があるからこそ、あそこまでの名機となり人気を博したんじゃないかと思う。
それが今ではどうだ。
擬似連へ発展しても2連目の展開が弱かった瞬間、「あぁハズレか…」となる機種の本当に多いこと! 一時期からパチンコファンの間で「チャンスダウン演出」という表現が使われるようになった。リーチの最終局面における緑カットインなどが、その代表例だろうか。オレはその表現が本当に嫌いで、「いやいや緑カットインでも全然当たるから」と事あるごとに言ってきたが、当時は本当に当たる機種も多かったのでまだマシだった。現在、緑カットインでも当たることを期待していたあの頃のオレは、さすがにもういない。
まぁでも、緑カットインが出る瞬間まで期待できること自体が幸せとも言える。そこまでは「当たるかもしれないリーチ」と思って、ドキドキしながら見守ることができていたのだからな…。
さて、アクエリオンオールスターズの話に戻そう。こんな前置きをしたのだから、当然ながら本機のリーチ構成はそこそこ「どんな展開からも当たる可能性を秘めている」と言える。いわゆるスーパーリーチと呼べるものは「合体」に始まるアクエリオン系リーチなのだが、これが弱系→強系→激熱系と徐々に発展していく仕組みなので、最初に発展したのが弱系でもガッカリしなくて良いのだ。
ここでちょっとパチンコに詳しい人なら、「それって珍しいことじゃないのでは…?」と思うだろう。その通りだ。過去に人気のあった機種をいくつか思い浮かべても、今言った構成に当てはまる機種なんて山ほどある。じゃあなんでわざわざ話題にしたのかというと、発展率のバランスがそこそこ良いって感じかな。弱系→強系への昇格はそこそこあって、そこまで行けばチャンスアップ次第でワンチャンあるんすよね。そのチャンスアップがなかなか出ないっちゃ出ないんだけれども。
いまチャンスアップの話題が出たので、今度は予告やチャンス演出について触れていこう。本機は全体的に、弱演出と強演出で信頼度に著しく差がある作りになっている。ただ、そういった激アツ演出はなかなか出現してくれないので、激アツを待つ間の通常時にメインで活躍するのが「ストック演出」だ。他メーカーの機種でも度々使われているが、ここ最近のSANKYO機種は明らかにこのストック演出を多用してきている。通常時は常に「何かを貯めること」を強いられる印象だ。
ぶっちゃけ、このストック演出も流行り始めた当時はあまり好かなかった。保留変化なんかもそうなのだが、本来のメイン図柄の変動に対して、その外側でわちゃわちゃ騒がしく動いて、リーチの決着がつくより前に勝手に期待感を上げたり下げたりしやがる。しかも大概の場合はストック煽り→失敗という「下げ」パターンでつまらなくしてくれるんだよ。オレはとにかく、パチンコを打っている時間を少しでも楽しみたいのだ。
そこへ行くと本機は、ストック演出に対してSANKYOが出したある意味での完成形と言えるかもしれない。簡単に言うと、「ストックから出てくるもの」の期待度が、上から下までかなりの差がある作りになっている。その分、ストックの獲得自体は頻繁に発生するので、「このストックが発動するまではチャンスが続くな…」という状態はちょくちょく味わえる。あとは、「ストックを複数貯めればアツい」というお決まりのルールももちろんある。5個同時に貯まれば大当り濃厚らしいが、そんなのは下手なプレミアムよりレア現象なので、現実的には3個同時くらいがせいぜいと思っておけば良い。一応3個貯めれば期待度30%はあるらしい。らしい。
では、その「ストックから出てくるもの」の内容なのだが、昨今のこういった演出でもっともくだらないものと言えば「擬似連」とか「継続」とかだろうか。初代牙狼のように、擬似3連まで行くだけで期待できる機種ならまだしも、現代のパチンコは擬似3連だけでは大当りなど到底期待できない機種ばかりだからな。
もちろん本機にも擬似連示唆にあたる「NEXT」があるし、何なら「NEXT」が出てくることがもっとも多いが、そんなので驚いてはいけない。本機ではストックを獲得するメイン契機が「特訓演出」なのだが、擬似2連目あたりでリーチへ発展し、保持していたストックが発動したと思ったら「特訓」という文字が出てくる。わざわざストックを使って、ストックを獲得する演出へと発展させるのだ。なんだその自転車操業は。さすがのオレも「ストック持ったままリーチ行けや」と言わざるを得ない。
ただ、さすがにストックを使って「特訓」へ発展させたからには、その特訓演出では2個以上獲得できることも多い。ようやくスーパーリーチへ発展だ。さぁストックが2つあるぞ、期待していいのか? …残念ながら9割以上の確率で、スーパー発展時に「合体」という文字が出て使われてしまう。発展先はもちろん、アクエリオンリーチの「弱系」である。この1分前後での「ストック使う→また貯める→すぐ使う」の流れ、冷静に考えると何やってんだホント。
とはいえ、アクエリオン系リーチ突入後にストックを持っていれば、さすがにもう使われるのはチャンスアップのみだ。より上位のリーチへ発展する「エレメントチェンジ」や「全とっかえ」「W合掌」なんかが出てくることだってある。さぁ、いったいそのストックから何が出てくる?
「CHANCE」
これだ。アクエリオンリーチ中のストック発動でもっとも見たくない文字。これが出ると画面上にもわざわざ「CHANCE UP中」的な赤枠が出るが、残念ながらこの機種のCHANCEは“ほぼハズレ”と同義なので、盛大にガッカリしてよい。
いや、「CHANCE」が出た後もまだストックが残っているぞ、これはアツいんじゃないか!? その場合もまだ後半で「Wリーチ」という文字が出る可能性があるので、油断できない。普通はWリーチになったのなら、例えばマリンちゃんリーチでも図柄が2つ通過するまで変動するし、歴代のアクエリオンシリーズでも無限拳を2つの図柄に打つなど専用のアクションがあると思うが、本機はWリーチでも一切アクションに変化がない。そしておそらく、信頼度もほとんど上昇しない。参考までに、巷のパチンコサイトに掲載されている「CHANCE」と「Wリーチ」の期待度は、どちらも約7%であった。「NEXT」は約5%。擬似2連が始まった頃から考えると、使って貯めてまた使って、そこから煽って煽って、5%から7%へ上昇させただけだ。
今まで打っていて1回だけ、ストックを2つ保持してアクエリオン系リーチへ突入し、前半でまず1つ目のストックから「CHANCE」が出て、後半でどうせ「Wリーチだろうな…」と思っていたら、もう一度「CHANCE」が出てきたことがあった。まさかのダブルCHANCE! もちろん法則崩れなどではなく普通にハズれた。打ち手の常識を軽く上回ってくる演出構成が、まだまだこの世にはあるのだ。
勘違いしないで頂きたいのは、こういったツッコミどころ満載ながらも、オレはこの演出バランスが嫌いではない。最初に述べたように、とりあえずアクエリオン系リーチへ発展してしまいさえすれば、そこから上位リーチへ昇格する可能性が残されているし、リーチ中にひょこっとキャラが出てきていきなりストック獲得なんてこともある。SANKYOならではの「めちゃめちゃ時間を使って煽るわりにリーチへ発展しないこともザラで、発展したとして激アツってわけでもないチャンス演出」とかも健在だが、発展すりゃ一応たまには当たる。この「たまには当たる」ってことが何より重要だ。
それでもまだ、この機種が面白いかどうか疑わしいという人は、「シンフォギアとだいたい同じ」と考えてくれ。アクエリオン系リーチが奏者リーチ、W合掌が絶唱orストーリー(かの日)リーチ、二万四千年前リーチがトライバースト、GENチャンスが聖詠ボーナスチャンスである。予告やリーチそれぞれの期待度も、シンフォギアのバランスを上手~くミドルタイプに昇華させていると感じられる。
「なら最初からシンフォギアって言えばいいじゃん」って?
そんなことしたら一行で終わっちゃうだろうが!!
まぁそのシンフォギアが今度「2」が出るってことで巷では色々と盛り上がっていますが、前作を好きだった人が問題なく愛せるゲーム性・演出構成になっていると良いですね。
シンフォギアからアクエリオンオールスターズを作って、そのアクエリオンオールスターズをシンフォギア2に改良すれば良いのだから、行けるっしょ?
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