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もう長い長い付き合いになる不正咬合、いわゆる受け口です。
これはもう死ぬまで続くコンプレックスだとあきらめています。
なんど顎を押したり、下の歯を押したりしたことでしょうか。
それでも治ることはありませんでした。ちゃんとした歯だったりなんこんなに悩むことなかったのにと思ったことも何度もありました。
これも運命なのかななんてあきらめてしまっている今日この頃です。
小学生の歯の検診で
気が付いたのは小学生の時の歯の検診の時に必ず最後に、歯を噛んでみてと言われ噛むとかみ合わせが悪いと言われるのがなんとなく子供心に引っかかっていました。
しかし小学校の時はあまり自分の顎がしゃくれていると感じることはなかったので、そのまま親に言うこともなく過ごしていました。
さすがに中学生になるとなんとなく自分は顎が長いのかな、しゃくれているのかなと思うことも多々あり、かみ合わせが正常ではないということがどういうことなのかもわかるようになりました。
そのせいか滑舌も少々悪く、なんとなくしゃべったりするときに手で口を押えるような、顎を隠すような癖が出てきたのはこの頃だったと思います。
高校生で読んだ雑誌に
自分のかみ合わせが悪く、そのせいで受け口であるということを実感して過ごしていた高校生時代、良いのか悪いのか私は中学から女子校に通っていました。
周りに男子がいないので男子の眼を気にすることもありません。
自分に彼氏がいなくとも周りにもそんな人が大勢いたので、モテるとかモテないとかも考えたことがありませんでした。
しかしだんだん電車通学中に気になる男子ができたりすると、こんな顔してるから告白してもダメだろうなんてことを考えるようにもなりました。
そして極め付けは当時女子高生の間で流行っていた雑誌に、
受け口にいい女にはなれない
という文章が。
これで私はコンプレックスというヘルメットをがっしりとかぶされたような気分になりました。
受け口の私はどう頑張ってもいい女ではないんだと。
そして気が付けばいつも顎を押していたり、下の歯を押してみたりと時間があれば治れなんて思って押していました。
しかし押したくらいで治るものでもありません。そして親を恨みました。
小さい時に歯医者さんに連れて行ってくれなかったのか、治してくれなかったのかと。
今、自分には二人子供がいます。
小さい時は不正咬合も遺伝するなんてことを読んだことがありましたので、子供がそうならないことを祈るばかりでした。
少し下の子の前歯が変だと思った時にすぐ歯医者に連れていき、矯正をしてもらいすぐに治しましたので、今現在は二人の子供の不正咬合の心配なく育ちました。
それが唯一の救いでした。