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七階で出会った「聖女」について(op)

2020/02/12 08:44 投稿

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  • 小説
以下の点注意!
・自己マン小説
・本家様とは一切関係無し
・現実の制度と異なる点あり


プロローグ


ここはとある病院の一室。おそらくは私の終の棲家となる場所である。

 「終の棲家」と呼称したのには理由がある。つまるところ私は、すでに余命宣告を受けているのだ。さらに言えば、この病院に特有のものかどうかは知らないが、入院患者の間でまことしやかにささやかれている噂があり、四度目の自宅への退院はないらしい。まさに私は三度目の自宅退院をしてきたところであり、噂が真実ならば、もはや外に出ることなく、私はここで命が尽きるのを待つだけということになる。

 無念かと言われれば、無念かもしれないし、かと言って、長生きしたいかと言われれば、そうでもない。特にできることも、したいこともないのだから。人並みには生きたつもりだし、これ以上いたずらに余命を延ばす意味もないだろう。冷めた言い方かもしれないが、それが本心だった。

 その時、病院に隣接する教会の鐘の音が響き渡った。この鐘の音を聞くと、ここがキリスト教系の病院であることが思い出される。私としてはお寺の鐘の方が落ち着くのだが、別に宗教にそこまでこだわりがあるわけでもないので、不快な気分になったりするということでもない。むしろあの音色に救われる人もいるのだなと感慨深い気持ちになることもあるくらいだ。

そう言えば、たまに顔を出してくれる女の子がクリスチャンであるといっていた気がする。彼女ならこの鐘の音を聞いて何を思うだろうか。

 とりとめのないことを考えているうちに、この七階に響く鐘の音は鳴りやんでいた。



指摘等あれば随時修正していきます。
なおまだ未完です。



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