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「勇者の冒険」第5回 デジタルゲーム事業部 妄想記録【113日目】

2014/11/02 23:26 投稿

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  • 小説
こんにちは、いいやまです。
リレー小説の第5回を書いていきたいと思います!
第4回はこちら
http://ch.nicovideo.jp/neet-coltd/blomaga/ar653938




リレー小説「勇者の冒険」第5回/全10回

地を割るような咆哮
グリーンドラゴンはこちらを威嚇している

冷静にあたりを見渡してみる
地面は凸凹していて朽ちかけた葉や梢が落ちていて積もっている
とても足場が悪い

一方、グリーンドラゴンは重心が低く、首が長いのが特徴だ
その首のリーチは、こちらの刀を凌いでいる
白兵戦になったら移動しなければならない分、こちらが不利になる
いくら倒したことがあるといってもこれは危険だな
となると有効な選択肢は・・・

ユーシャはグリーンドラゴンと違う方向に駆け出した
戦場を変えるのである

もっと平らで足場がいいところに誘き寄せるのだ
そうすれば問題なく戦えるだろう
そう思いながらグリーンドラゴンのほうを見ると、居た場所から動かずにこちらを眺めていた

追ってこないのか?
こちらに向かってこないことが、思っていたのと違う行動で
アレ?おかしいな?
と感じつつ、追ってこなくてホッとした気持ちとで、気持ち悪い感じがした

どのみちあそこで戦うのは不味いので、グリーンドラゴンが見えなくなったところで走るのをやめ、当初の予定通り「緑の泉」へ行くことにした
森を進むと、だんだん木々がまばらになっていく
それらの木を眺めると、それはグリーンドラゴンが主食にしているといわれている木の実がなる木々だった
実はなっておらず、ここら辺はもう食べられたのかなと思っているうちに水面が見えてきた

みなもには、周りの木々が移りこんでまるで水が緑色であるかのように見えている
昔の人はそれで「緑の泉」という名前をつけたのだろうか・・・
この場所は水があるおかげで周りの森よりも多少気温が低く夏はすごし易い
グリーンドラゴンが主食にしている木の実は暑いと実がなりにくくなる
だから森で年中通して涼しいこの泉の周りに群生している
グリーンドラゴンはそれを目当てに集まってくるというわけだ

しかし、お目当てのグリーンドラゴンは見当たらない
ここに餌があるのだから、たくさん集まってくるはずなんだが・・・
そう思いながら木々を見渡す
しかしよく見ると実がなっているはずの木々に実は見当たらなかった
ここら辺も食べられてしまったのか?
そんなことを考えているうちに、ふと思い出したことがあった

そういえば今年の夏は記録的に暑かったな

もしかすると食べられたのではなく、暑かったので実らなかったのではないか・・・?

そしてさっき遭遇したグリーンドラゴンのことを思い出した
普通はここしかいないはずのグリーンドラゴンは何故、森の入り口付近にいたのか?

もしかするとあのグリーンドラゴンは無くなった餌を探して人里に近づいてきたのではないのだろうか?
そう考えるとつじつまが合う
ユーシャは急いで村へ戻ることにした


第6回につづく・・・

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