こんにちは、すすろです。
リレー小説の第4回を書いていきたいと思います!
第3回はこちら
http://ch.nicovideo.jp/neet-coltd/blomaga/ar644696
リレー小説「勇者の冒険」第4回/全10回
ターゲットを変えるといっても、他に適切な魔物がいるかどうか…。
思案しつつ森を歩いて行くと、藪の中から、何かの気配がする。
魔物だ。
このあたりではまだ、それほど強い魔物は出ない。
スライム程度のはずだ。
しかし、どうも様子が変だ。
異様な不安に襲われ、脇の下に汗が一筋流れる。
スライムではない。
何かもっと強い、凶悪な…。
オンボロの武器を握りしめながら、魔物が潜む藪に全神経を集中させる。
藪をかき分ける音がして、緑色の鱗に覆われた爬虫類の頭がのぞいた。
グリーンドラゴンだ。
しかし、その様子は、尋常ではない。
大きく見開いた目は、悲愴を湛えているようにも見え、憎悪に満ちた眼差しで俺を睨みつけていた。
牙をむき出しにした口からは、悲鳴とも叫びともいえるような唸り声がもれている。
そもそもグリーンドラゴンは、緑の泉周辺にしか出没しない。
こんな森の入口の、人間の気配が濃厚な辺りでは、まず見かけたことはない。
何かやばいことになってるな。
俺は心の中でそう呟き、身体は最高レベルともいえそうなくらいに緊張していた。
ただ頭の中は割と冷静で、ドラゴンに対して、どういう対応を取ればいいかを考えていた。
それも相手がどう動くかによって、それに合わせた対応を何パターンも瞬時にシミュレーションして。
こんなふうに頭が高速回転するなら、学校の試験でも高得点を取れたんじゃないか…。
そんな余計なことまで考えながら。
人間というのは、動揺と冷静、緊張と余裕を同時に感じることもあるのだなと、そんなことまで分析しながら。
以上、第5回に続きます。
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ターゲットを変えるといっても、他に適切な魔物がいるかどうか…。
思案しつつ森を歩いて行くと、藪の中から、何かの気配がする。
魔物だ。
このあたりではまだ、それほど強い魔物は出ない。
スライム程度のはずだ。
しかし、どうも様子が変だ。
異様な不安に襲われ、脇の下に汗が一筋流れる。
スライムではない。
何かもっと強い、凶悪な…。
オンボロの武器を握りしめながら、魔物が潜む藪に全神経を集中させる。
藪をかき分ける音がして、緑色の鱗に覆われた爬虫類の頭がのぞいた。
グリーンドラゴンだ。
しかし、その様子は、尋常ではない。
大きく見開いた目は、悲愴を湛えているようにも見え、憎悪に満ちた眼差しで俺を睨みつけていた。
牙をむき出しにした口からは、悲鳴とも叫びともいえるような唸り声がもれている。
そもそもグリーンドラゴンは、緑の泉周辺にしか出没しない。
こんな森の入口の、人間の気配が濃厚な辺りでは、まず見かけたことはない。
何かやばいことになってるな。
俺は心の中でそう呟き、身体は最高レベルともいえそうなくらいに緊張していた。
ただ頭の中は割と冷静で、ドラゴンに対して、どういう対応を取ればいいかを考えていた。
それも相手がどう動くかによって、それに合わせた対応を何パターンも瞬時にシミュレーションして。
こんなふうに頭が高速回転するなら、学校の試験でも高得点を取れたんじゃないか…。
そんな余計なことまで考えながら。
人間というのは、動揺と冷静、緊張と余裕を同時に感じることもあるのだなと、そんなことまで分析しながら。
以上、第5回に続きます。
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