ニートには、時間がある。時間があれば、何でもできる。
明日のことを気にせず、夜中に遊びへ出かけることだってできる。
というわけで(?)、ニートの自分が、契約社員の友人に誘われるまま外に出た。
今回は、その自己満足レポートである。
なお、ニートちゃんとは全く関係がない。
自宅のある愛知県から、車で西へ走ること1時間、岐阜県へ。
木曽川の堤防を降り、何もない真っ暗な田舎道を進むと、喧騒は突然に現れた。
2014年7月31日 岐阜県海津市(かいづし)。
千代保稲荷(ちよぼいなり)神社、通称「おちょぼいなり」。
ここは京都の伏見、愛知の豊川と並ぶ、日本三大「稲荷(いなり)」の一つだ。
その近隣で毎月末に開かれる夜市は、岐阜では割と名の知れたイベントなのだそうで。
そう、夜市(よるいち)なのだ。
日が暮れてから始まるため、行き交う人の齢層は比較的高く、
つまりは、リア充クソガキが数少ないため、とても過ごしやすいのである(友人談)。
賑わいのピークは22時~23時頃で、出店にはアルコール類を手にするワイシャツ姿も目立つ。
自分たちも取り急ぎ、串かつとドテ煮をほおぼった。1本80円でウマウマ。
タレは濃いめの味つけで、ビールが捗る。付け合せの生キャベツとよく合う。
※だけども、飲酒運転は絶対にやめようね!
さて、サラリーマンの姿が多いのには理由がある。
というのも、千代保稲荷(ちよぼいなり)神社は商売繁盛の祈願で有名らしい。
はたしてニートが来て意味があのかどうか怪しいが、とりあえずレッツゴー。
神社の正面で、参拝用らしい蝋燭と「油揚げ」を買う。ほほう。
境内に入って、蝋燭をぶっさす。そして五円玉を探しつつ、ご神前の賽銭箱へ……
と、思いきや。
ここで油揚げを投げ込むのだそうだ。
流石「いなり」の名を持つだけのことはある。
そんなこんなで、油でギトギトになった手を拭いながら歩いていると
鳥居に名刺が刺さっている。
名刺を奉納(?)する習慣もあるらしく、よく見ればいたるところに名刺が置かれていた。
大丈夫かよ個人情報、と思いつつ、ニートについて考え隊の名刺もぶちこんでおいた。
それからまた出店方面に戻り、また串かつを食いまくり、帰路についた。
そろそろ思い出しながら書くのに飽きてきたため、筆をおくことにする。
おしまい。
……としてしまうのも何なので、最後にポエムとしてまとめておく。
──人生は、旅のようなものだ。
多くの人は、子供のうちに旅の『指針(コンパス)』を見つけるらしい。
それでも、中には大人になっても指針が見つからなかったり、
あるいは指針だと思っていたものを見失ってしまったりする人がいる。
そんな人こそ、寄り道とも言うべき旅にどんどん出るべきなのかもしれない。
おまけ画像
境内にはこんなベンチもあり、つくづく参拝者の年齢層は高いのだろうと思った。
独り身のニートとしては、すごく微妙な気分になりましたとさ、まる
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