鏡で見つけると、一気に気分がブルーになってしまいます。しかし、実はニキビのできる場所によって、身体の不調に気づくことができるかもしれないのです。
大人のニキビは、10代の頃とはちがう
そもそもなぜ大人になったいまでもニキビができてしまうのでしょうか。
その原因は、『美容皮膚科医が教える 美肌をつくるスキンケア基本ルール』(PHPビジュアル実用BOOKS)のなかで記されていました。
大人ニキビは皮脂のせいでできるのではない。まずは生活習慣を見直す。
(本書P.101より引用)
ニキビは皮脂が原因でできると多くの人が思い込んでいます。
しかし、それは10代の青春ニキビに限ってのこと。20代以降の大人ニキビは、ホルモンバランスの乱れや免疫力の低下によってアクネ菌の過剰な繁殖が起こることが原因と考えられています。
不規則な生活や食生活の乱れていたり、ストレスが溜まっていたりすると、とくにできやすくなります。そのため、大人ニキビを繰り返す場合は、生活習慣の見直しが必要です。
ニキビの場所で、身体の不調をセルフチェック
厄介者と思われているニキビですが、身体の不調を表している可能性もあります。そこで、3つのパーツにニキビができた場合の、不調原因と対策をご紹介。
額
前髪で覆われている額は、ニキビができやすい場所No.1。青春のシンボルのようにも思われますが、額にできるのは、胃腸の疲れが原因と考えられます。
対策
家にいるときは前髪を上げておくのが◎。胃腸が疲れているため、暴飲暴食やアルコールを控えるようにしましょう。また、胃にやさしいものを食べる、食事の際にしっかりと噛む、ということも大切です。
鼻や鼻の脇
『毛穴スッキリ! 美肌になる! ―黒ズミ、大人ニキビ、これで解決!』(現代書林)によると、鼻や鼻の脇にニキビができるのは、
ホルモンバランスがくずれて男性ホルモンが増え、その部分の皮脂が過剰に分泌されるため
(本書P.29より引用)
とのこと。そのほか、乾燥による過剰な皮脂分泌によってもできてしまうので注意です。
対策
とにかくストレスをためないように。しっかり睡眠をしたり、休日は好きな趣味に没頭したりなど、リフレッシュするよう心がけましょう。
また、胃腸を強化するビタミンA(うなぎや緑黄色野菜)、そして不足が感じられるビタミンB(まぐろなどの魚類、豚肉、レバーなど)を摂るのもおすすめ。スキンケアでは保湿に重点を置きましょう。
あご
20歳をすぎてから比較的多く見られるのが、あごのニキビ。赤みが強く、患部の奥深くまで炎症を起こし、ほかの部分よりも治りが遅いという特徴があります。
原因は、ストレスによるホルモンバランスの乱れや子宮、卵巣になんらかのトラブルを抱えている可能性が考えられます。冷え症の人もなりやすいので気をつけましょう。
対策
サプリであれば、ガンマリノレン酸(GLA)がおすすめ。また、ストレス軽減や体を温めるためにゆっくりとお風呂に浸かり、心と身体を癒してあげましょう。スポーツで汗を流すのも効果的。
ただし、子宮などの調子が悪いなど感じた場合は、自己判断せずに婦人科系の病院を受診するようにしましょう。
ニキビによって体の不調がわかるのであれば、病気を未然に防ぐこともできるかもしれません。なんとなく最近調子が悪いと感じたら、まずは顔のニキビをチェックしてみて。
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