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「くだらない批判は相手にしない」グラミー賞でテイラーが放ったパワフルなメッセージ

2016/02/16 18:00 投稿

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卓越した才能のミュージシャンが集まり、ロサンゼルスで開かれたグラミー賞授賞式。

今年のAlbum of the Year(アルバム・オブ•ザ・イヤー)を受賞したのは、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)のアルバム「1989」。このアルバム、私も本当に大好きで一日中聞いていた時期もあるほど。

授賞式では、長い手脚と鮮やかなオレンジとピンクが際立つ、ベルサーチのツーピースドレスを纏い、バッサリ切ったボブが輝いていたテイラー。

Taylor Swiftさん(@taylorswift)が投稿した写真 - 2016 2月 15 3:47午後 PST

今年は大親友セレナ・ゴメズを同伴者として登場し、オープニングでもヒット曲「Out of the Woods」のパフォーマンスで出席者を熱狂させました。

テイラーがアルバム・オブ•ザ・イヤーでグラミー賞を受賞したのは、今回が2度目で、女性では史上初の快挙。特に今年は彼女のスピーチに注目が集まりました。

"As the first woman to win Album of the Year at the Grammys twice, I want to say to the young woman out there, there are going to be people along the way who try to undercut your success or take credit for your accomplishments or your fame. But if you just focus on the work and you don't let those people sidetrack you, someday when you get where you're going, you will look around and you will know it was you and the people who love you who put you there, and that will be the greatest feeling in the world."

「アルバム・オブ•ザ・イヤーでグラミー賞を2回受賞した初めての女性として、若い女性たちへのメッセージがあります。人生では、あなた自身の成功の価値を低く見たり、あなたが成し遂げたことやあなたの名声を「自分の手柄だ」と言ったりする人も出てきます。でも、自分の仕事に集中して、そんな人たちのことを相手にしなければ、いつか到達すべき場所にたどり着いて周りを見渡した時、そこに来られたのは、自分と自分を愛する人たちの力のおかげだということに気づきます。それは本当に最高の気分です」

まさにその通り! と言いたくなるパワフルなメッセージ。

どんな職場でも、自分が頑張って出した成果を「俺がやった」「私のおかげ」と手柄を取りたがる人はいます。世界で成功をおさめているテイラーが若い女性に送るこの力強い言葉に、励まされる女性はきっと世界中にいっぱいいるでしょう。

さて実は、彼女のこのスピーチにはもう一つの見方がありました。

先日Kanye West(カニエ・ウエスト)の新作アルバム「The Life of Pablo」が発表されましたが、その中の曲「Famous」の歌詞で、

"I feel like me and Taylor might still have sex / Why? I made that bitch famous."

と歌っています。日本語に訳すと

「テイラーと俺はこれからもセックスをする気がする。なんでって、俺があのビッチを有名にしたから」

という、なんとも失礼な歌詞! この歌詞に対してテイラーは、この歌詞は「女性を蔑視している」とカニエを警告しました。

カニエとテイラーはなにかといろいろ話題になる存在。2009年、カニエは「VMA Music Awards」の授賞式で、テイラーの受賞スピーチ最中にステージに上がって中断し、「ビヨンセが受賞すべきだった」と奪ったマイクで言い放ったのです。おそらく、カニエは歌詞で、この一件で彼女が有名になったと歌っているのでしょう。

そして、今回のグラミー賞受賞スピーチでテイラーは、そんなカニエを名指しこそはしませんでしたが、彼に宛てたメッセージでもあるようです。

グラミー賞を受賞した「1989」は、テイラーのミュージシャンとしての輝かしい才能が表現されている、逸品のアルバム。日本では「Shake It Off」が有名ですが、個人的にとても好きなのは「Wildest Dreams」。

「背が高くてハンサムな彼と恋に落ちたけど、いつか終わりが来ると分かっている。その時は、せめてワイルドな夢の中だけでもいいから、私を覚えていて」と切ない恋の気持ちを歌っています。ミュージックビデオは60年代の映画風で、セットもアフリカで撮影していて壮大なスケールです。

他にも一つの恋が終わった気持ちを雨に流された心に例えて歌った「Clean」や、自分の元に戻ってきた彼への愛の気持ちをしっとりと歌った「This Love」もおすすめ。歌詞を理解すると、ほとんどの女子が共感できる気持ちを歌った恋愛の曲がつまった「1989」ぜひ聴いてみて!

image by gettyimages



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