いつもは平気だけれど、金曜日だけはどうしようもなく孤独を感じるし、自分だけが取り残されているような不安に陥り、このままじゃダメなのではと焦燥感が助長されます。アラサーのひとりの金曜の夜には、恐ろしい魔物が潜んでいるんです。
そんなひとりぼっちの金曜の夜、絶対観てはいけない映画があります。それを観るだけで、余計心にヒリヒリとした感情が沁み込みエグられた気分になってしまうんです...。
私、映画ソムリエの東紗友美が、そんな金曜の夜に絶対に観てはいけない映画を紹介します。絶対、観てはいけませんよ。
元カレが気になりだしてしまう映画
今回紹介する映画は、2011年に公開したラブコメディ『運命の元カレ』。
運命の人を探すために、元カレたちに連絡しまくる主人公を観ていると、ついつい自分の元カレも気になり始めてしまいます。元カレに未練がある人、新しい恋を探している人には要注意の映画です。
アラサー独身OL・アリー(アンナ・ファリス)は、結婚したいけど現在カレシなし。切羽詰まっていたアリーは、ある日雑誌で「20人以上の男性経験がある女性は96%の確率で結婚ができない」という記事を読んでショックを受けます。なんとアリーの経験人数は、ぎりぎりの19人!
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
周りが次々に結婚していくなか、どうにか未婚になるのを避けたいアリー。アパートの隣人でありミュージシャンを目指すコリン(クリス・エヴァンス)の助けを借りて、元カレたちを探し出し、そのなかから結婚相手を見つけようと奮闘します。
元カレのなかから運命の人を探せばいいんだ!
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コリンとともに、元カレたちを隅々まで探し出すアリーですが、その元カレたちが個性的で変なやつばかり!たとえば、アリーの顔は覚えていないのに女性器を見て名前を思い出す医者や、バックでしか彼女を抱かない菜食主義男など..。変わり者ばかりの元カレたちに失望しつつも、決してくじけず結婚相手を探し続ける彼女のポジティブさは、不安の多い現代社会を生きる今こそ見習いたい。
また、それぞれの元カレに合わせてパンツスーツにワンピース、ショートパンツなど、衣装を変えていくアリーは健気でキュート。その底抜けに明るいおてんばな姿に、元気をもらえます。
そして、元カレ探しを手伝うコリンを演じるクリス・エヴァンスは、日本でも人気のマーベルコミック『アベンジャーズシリーズ』のキャプテン・アメリカを演じている、セクシーなイケメン! しかも作中では、そのクリスが惜しみなく脱ぎまくってくれます。鍛えられた身体に思わずキュン!
大切なのは、ありのままの自分でいること
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コリンとともに元カレを探していくなかで、アリーは大切なことに気づいていきます。「過去をさらけ出す」ということは、「自分のすべてを包み隠さず伝える」ということ。自分がありのままでいられることこそが、真の関係性を築くうえで最も重要なのです。
でもやはりコメディ映画! エッチでおバカな会話満載で全米公開時にはR指定がついていたほど。金曜の夜、ひとりで晩酌をしながらゲラゲラ笑って観るのが最高のシチュエーションかもしれません。
元気で一生懸命なアリーを見ていると、きっと応援したくなるはずです。
運命の元カレ
DVD発売元:20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン
価格:1,419円(税抜)
現在発売中
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