エルメスにおいて、馬はとても重要なキーワードです。なぜならエルメスの始まりは、創始者のティエリー・エルメス(Thierry Hermès)がパリに馬具工房を開いたことによるから。
以来エルメスは「どこを切り取っても馬の香りがする」と言われるほど、馬にちなんだアイテムを世に出してきました。
そのなかでも、ひときわファンタスティックな世界観を放っているのが、2015年秋冬コレクションで登場したスカーフ「Hippopolis(イポポリス)」。
スカーフに描かれた架空の都市「Hippopolis」のイラストは、大胆な構図をとっていながらも、細部までこだわった繊細なタッチで、思わず見入ってしまいます。
描いたのは、パリを拠点として活躍しているイラストレーター、Ugo Gattoni(ウーゴ・ガットーニ)。
エルメスからユーモアあるシュールレアリストと評されているウーゴのイラストは、まるで摩訶不思議なおとぎの世界のよう。そんなウーゴによって作られた「Hippopolis」のアニメーションが発表されています。
自由気ままに動き回る馬たちがかわいい!
色合いや絵のタッチから感じるロマンティックな雰囲気と、キャラクターのコミカルさとのアンバランスが、よりファンタジーの世界へと引き込んでくれます。
冬服にマンネリしがちなこの時期には、「Hippopolis」のファンタジーな世界を首元にまとって、アクセントにしてみるのもいいかも!
文/近藤うらら
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