夏をスッキリ乗り切るためには、身体を暑さに慣らすことが必要です。暑くても「いい汗」をちゃんとかける女になりましょう!
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■エアコンはリスクが大きい
様々な暑さ対策が紹介されている『電気に頼らない涼しい生活』(河出書房新社)には、エアコンや扇風機が体温調節をしにくくしている原因だと書かれています。
「体温調節機能がうまく働かなくなると、暑いときに汗をかきにくく、汗の量も少なくなります。(中略)逆に寒くなっても皮膚の血液量があまり減らないため、体内の熱を逃がしてしまい、体を冷やしやすくなります。」(本文より抜粋)
汗をかかない女性というと、モデルや女優を連想して憧れるかもしれませんが、汗をかかないのはただ体温調整ができてないだけ。結局、熱中症でパタリ......なんてことになったら意味がありません。
また、女子が冷えやすいのは、身体がエアコンに慣れ過ぎていることも要因! この悪循環を断ち切るには、温度設定はもちろんエアコンをなるべく使わないようにする心意気が必要です。
自分の都合で冷房が切れないオフィスでは、厚めのカーディガンを羽織るなど、冷気に極力あたらないように工夫することがポイントです。
■身体を暑さに慣らすべし
本書では夏の暑さに慣れるために、体温調節機能を高める「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という方法が書かれています。
「一日30分くらい熱い湯(43℃くらい)に下腿(ひざから足首までの部分)と前腕(ひじから手首までの部分)を浸け、汗線訓練をします。足湯やホットタオルなどで手足を温めるとよいでしょう。
全身にある汗腺の中でも手足の汗腺が最も機能が低下しやすく、手足の汗腺を温めることで全身の汗腺が活性化し、それまで活動していた汗腺の機能もより高まってきます。」(本文より抜粋)
夏でもシャワーよりお風呂にちゃんと浸かって体を温めたほうがいいと聞きますが、汗腺をしっかり活動させたることが結果的に夏の暑さをしのぐことにつながるんですね。2週間ほど続けると、体がだんだん順化されていくそう。
冬場に冷えやすい手先や足先は夏場でも温めるべきポイント。「ただでさえ暑いのにさらに温めるなんて!」とイヤがらず、少しガマンしていい汗をかく訓練をしましょう。
■いい汗をかける女になる!
「よい汗とは、汗の量が多く、塩分濃度が低い汗です。悪い汗とは、汗の量も少なく、塩分濃度が高い汗です。
暑熱順化すれば、汗腺が活発になり、よい汗をかけるようになって、体から熱を放出できるようになってくるはずです。」(本文より抜粋)
汗クサい女もイヤですが、ベタベタ汗をかく女は不健康そうな印象がしてもっとイヤですね。頻繁に汗をかいて身体から時々ポップコーンのようなニオイがする私も、もっと暑熱順化の必要がありそうです(汗)。
真夏になる前にできるだけ身体を暑さに慣らして、塩分濃度の低いサラサラ汗をかける女になりましょう!
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