少子化ジャーナリストの白河桃子さんが書く『「産む」と「働く」の教科書』(講談社)では、結婚相手の年収に対するこんな考えかたがのっていました。
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■年収600万円以上の独身男性は、ほぼいない!
「実際に、未婚男性で年収600万円以上を実現している人ってどれくらいいるの?と調べてみると、4人に3人が年収400万円未満。600万円以上の人はわずか5.7%です。(中略)これを、「宝くじに当たるようなもの」という人すらいます(山田昌弘「日本の未婚者の実情と、「婚活」による少子化対策の可能性」2010年)」
(本文より抜粋)
たとえば年収600万で独身だったとしても、それが45歳以上のおっちゃんだったり、マザコンや性格が悪い...などと色んな場合があります。ましてや稼いだお金を全部好きにさせてくれないのは当たり前!
6%未満の中でさらに「優しいイケメン」を探そうとするとハードルが死ぬほど高くなる上、そんな王子様みたいな人が自分を選んでくれるとは限りません。
相手を選ぶ基準が「お金さえあればほかは何でもいい!」と思える場合でないと、年収600万以上の男をゲットするのは難しいと思います。
■年収は「相手+自分の稼ぎ」で考える
「もし、あなたにとって、結婚相手に求める理想の年収というのがあるとしたら、その理想の年収から自分の年収を引いて、残りを実際に相手に求める年収と考えてみましょう。(中略)結婚を意識しはじめたあなたの年収が300万円だったとしたら、たとえその時点で彼の年収が300万円だったとしても、二人で年収600万円。二人で新たなスタートをきることができるかもしれません」
(本文より抜粋)
これなら絶対数が少ない年収600万の男性を探すよりも一気にハードルが下がりますね。結婚後は女性もある程度収入があったほうが将来のためになるので、年収に関しては自分と相手の収入を足して考えたほうがよさそうです。
結婚するときにそこまで相手の年収にこだわらない所をみせておけば、「自立している女性」と相手にも好印象を持ってもらえるかもしれませんよ。
■年収でパスの判断は見直すべき?
私の周りの男性にも、仕事をがんばっていないわけではないけれど、非正規社員やフリーターの人だってザラにいます。
「家族ができたらもっと仕事をがんばろう」と思う人だっているだろうし、不況が続くいま、収入だけで人を選んでいてはキリがないと思います。
お金がないからと言って「いい人だけどムリ」と避けるより、少しでも結婚相手の間口を広げる考えかたにシフトしてみてはいかがでしょうか?
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