毎週金曜日22時すぎ、ひっそりと開店する、ここスナック「シュガー」。
人生勉強を兼ねて、「シュガー」で新人ホステスとしてアルバイトを始めた私、山根麻弥。不倫に二股三股、枕営業...欲望渦巻く酒場で見た、男と女のアレコレをみなさんにもお伝えしちゃいます!
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☆良いお客さんのなかに紛れて潜む爆弾!
「シュガー」のお仕事にも慣れ、お客さんも増えてきた今日このごろ。
熱心に通ってくれる人、遠方からはるばる飲みに来てくれる人、毎回お土産を持ってきてくれる人、ためになるお話を教えてくれる人...、いい人たちと楽しく乾杯させてもらうのはありがたい限りです☆
でも、なかにはとんでもない人もいるわけで...。今夜は、私が実際に経験した、恐怖すぎるお客さんのストーリーをお伝えしますね。
☆いつ寝てるの? しつこい深夜のメール
「シュガー」の看板を見てフラッと入ってきたというその人は、見た目チャラめのバツイチ・50代。お店がヒマな日に初めてのご来店ということもあり、次につなげるために気合いを入れて接客していたのです。
どうやら気に入ってくれたようで、翌日からメールのやり取りがスタート。でも、それがそもそもの間違いでした...。おやじギャグやダジャレを絡めたハートマークいっぱいのメールも、お仕事と割り切って対応。
すると徐々に、朝起きたらメールが数時間置きに何通も届いているなんてこともあり「ちょっとヤバい人なのかも...」と思い始めたのが、初対面から1週間ほど経ったころのこと。
☆待ち伏せ&勘違いのベタなストーカー!!
でも、1時間かけて遊びに来てくれるお客さんを無下に扱うわけにはいかず精一杯接客していると、2回目のご来店時にディナーのお誘いが。出勤前の1時間弱のことだし、場所も「シュガー」の入っているビルの1階だし、ということで悩んだ末にOKしたんです。これが第2の間違いでした...。
その日、私はしょっぱなからほかのお客さんのご予約が入っていたため(それは誘われたときに説明済み)、「頃合いを見計らって行くね」という言葉を信じて先に出勤し、お店で待っていたんです。でもそのお客さんはいつまで経っても「シュガー」には現れず...。
こちらとしては騙された気分! 先輩の女の子にも「あの人なんか挙動不審だし切っちゃってもいいよ」と言われ、そうするか、と気が楽になったところで帰ろうとしたら、いる...!
「シュガー」の前の道を深夜3時にうろうろ徘徊してるんです!! そう、いわゆる「待ち伏せ」ってやつ。
結局、そのお客さんが見えなくなった一瞬の隙にみんなでダッシュして帰ったのですが、一晩中「どこにいるの?」「ごめんねごめんね」「一緒に住みたいな」「また会いたい」というメールの嵐でした。
ホステスはおいしいこともある反面、こういう怖い思いをすることもある職業。変に勘違いさせないように細心の気配りはしているつもりだけど、ストーカー気質の人を見抜く目も養わないとやっていけないなと実感しました(泣)。
photo by Thinkstock/Getty Images
(新人ホステス/山根麻弥)
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